鬼滅の刃について
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40歳のおっさんが鬼滅で一番ハッとしたセリフ on stand.fm stand.fm/episodes/5fcac…
2020-12-05 08:12:28鬼滅の盛り上がりに水さすのなんだけど、でも「若い子どもたちが命をかけて戦うことを称揚し、死んでも生まれ変わって幸せになれる」ような描写たっぷりの漫画がここまで売れること、この時代だからこそ警戒もしないと嘘じゃないですか?
2020-12-05 08:36:17作品に対して批評的に向き合うのではなく、朝一番で普段買わない新聞を買いにいくような、没頭系のコンテンツ消費スタイルも、一部の好事家がやってるだけなら微笑ましいけど、ちょっとこういうのは怖いよ。鬼滅の作品世界ともマッチしてない。
2020-12-05 08:38:35だからぼくは鬼舞辻無惨のセリフに、作中一番救われるんです。「鬼殺隊は異常者の集まり」。この一言があるかないかで作品強度が圧倒的に変わる。あれは作品世界に無批判にのめり込む読者に対する、真正面からの批判、ツッコミだと思う。
2020-12-05 08:42:52でも、そういう読み方してるって言ったら、ものっそ嫌われそうな「空気」出てるじゃないですか。泣いたとか感動したとか、そういう感想は言ってもいいけど「さめた」「テンション下がった」とは言っちゃダメみたいな。
2020-12-05 08:43:58いくら敵討ちだろうが、世界平和だろうが、愛するものを守るためだろうが、年端もいかない子どもたちに、ケアを提供するのではなく、バトルを強いる組織は「異常者の集まり」。「異常者の集まり」を感動的に美談として消費してるでしょ?ってラスボスからラストバトルで真顔でツッコミ入る鬼滅すごい。
2020-12-05 08:47:24無惨があのセリフを言ってくれなかったら、全員が熱狂に違和感すら持たずに終わってしまうし、自分のような人間は取り残されてしまう。「鬼殺隊は異常者の集まり」。あの一言読んで「ほんまや」「言ってよかったんだ」って思ったし、ぷっって笑っちゃったんですよね。 twitter.com/moriteppei/sta…
2020-12-05 08:49:40そして、その笑ってしまったあとの炭治郎の表情......。こういうところが、ぼくはこの作品の素晴らしいところだと思う。
2020-12-05 08:49:40日本が盛り上がれる話題が今そんなにないから。鬼滅くらいは「何も言わずに」「みんなで」盛り上がりたい気もするけど、そういう空気が全体主義と一番相性良かったりするし、そうやって忍び寄ってくるものですよね。
2020-12-05 08:50:48鬼滅のコラボも、だいたいは微笑ましく見てたけど、進研ゼミとかリカちゃん人形とかまで見てると、微笑みも消えてきた。
2020-12-05 08:53:13鬼滅は作品そのものに「全体主義への批判的視座」が含まれてるんだけど、そこを抜かして泣いた感動しただけやってるとマジで怖い。しのぶも珠世も自爆だし......。
2020-12-05 09:01:23ぼくは娘には炭治郎にも煉獄さんにも、しのぶにも伊黒さんにもなってほしくないですからね。強いて言えば、怖がってワーワー言って逃げる善逸になってほしい。鬼殺隊に入れられても全力で、戦いから逃げてほしい。
2020-12-05 09:05:29あと、Go to批判はいいとして、鬼滅見にいくのはいいの? 娘もぼくも見に行きたいけど、割と我慢してるよ。
2020-12-05 09:08:31個人の趣味の話だし、自由の問題だし、鬼滅が支えてる経済効果もあるし、否定はしにくいんだけど、でもGo toは批判できても、鬼滅になるとみんなガード下がってる気がしてならないんですけど気のせいですかね。
2020-12-05 09:09:37過酷な環境に置かれた主人公が、それでも努力をし、仲間の協力を得ながら、最終目的を達成する話。感動的だし、作品自体に優れたものも多いんだけど「これ、自助、共助の話と何が違うの」「がんばればできるって根性論のネオリベやん」って、ふとさめるときがある。
2020-12-05 09:31:11「がんばったな」「お前はがんばったよ」ばっかり言われてる主人公=炭治郎見て、どんな環境でもがんばれよと言われてるようで。「がんばる」はどんな環境でも「やろうと思えばできる」「やらなきゃいけない」ことのように描写されるの、現状社会にめっちゃ都合がいよなと。
2020-12-05 09:32:35一見感動話なんだけど、冷静になってみると、単なる「自助・共助推奨ネオリベ社会」の肯定じゃないかって作品。「よく読んでみると」さらにネオリベへの批判的視点があるかどうか。
2020-12-05 09:35:37こんなに苦しいし大変なのに、がんばれがんばれ、できる動け、考えろ生きろと、とんでもない努力を強いてくる社会自体がおかしいのであって。個人のがんばりはどうしてもその社会で生き抜く上で必要であったとしても「そんな社会がおかしいでしょ」って批判も同時に作品内にあるべきなんですよね。
2020-12-05 09:36:54『クイーンズ・ギャンビット』見てても思ったんですけど、貧困育ちなのに「上手くいってない」人があんまり出てこないんですよね。ジョリーンも結局、恵まれた立場に社会移動ある程度できたようだし。社会的不公正、得に有色人種へのそれに言及するにしても、実際上の差別を隠してしまう構造ある。
2020-12-05 09:38:55鬼滅はこれまた「たくさんの若者の、(自爆含む)命を賭した戦い、犠牲の上に、現代の我々の平穏な生活が存在するんですよ!」ってところも、ここだけ読むと思いっきり、日本による先の戦争の肯定になっちゃってる。
2020-12-05 09:44:34