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2023年3月30日(木)
畜産・酪農の危機打開を
農民連・食健連 署名8万人超提出
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農民運動全国連合会(農民連)と「国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会」は29日、衆院第2議員会館で、配合飼料の高騰などによる畜産・酪農の危機打開を求めたオンライン署名8万911人分と農家からの個人要望書を農林水産省に提出し、畜産・酪農家への直接支援などを要請しました。
参加者は、酪農家の倒産・廃業の回避へ搾乳牛1頭あたり10万円の緊急支援▽配合飼料価格高騰への対策拡充▽国産飼料の増産に逆行する「水田活用の直接支払交付金」の削減撤回―などを求めました。
農民連の長谷川敏郎会長は「支援の規模が全く足りない」と指摘。全国33の県で輸入脱脂粉乳が学校給食に使われていることを示し、「“需給ギャップの解消”を言うなら、輸入をやめ国産を使うようイニシアチブを発揮するべきだ」と迫りました。
千葉市花見川区の酪農家が駆けつけ「牛を生かすためにこそ補助金を出してほしい。このままでは、生産基盤が壊れてしまう」と訴え、支援の拡充を求めました。
農水省は、1頭1万円(都府県、北海道は7200円)の補填(ほてん)などの対策を示しつつ「需給ギャップの改善」のためだとして、母牛を「早期リタイア」(処分)させる事業などをあくまで進める姿勢を示しました。
日本共産党の紙智子参院議員が同席しました。