米ハーバード大学のプログラミング授業「CS50x」日本語訳が無料公開
杉本崇
(最終更新:)
CS50.jp 実際のページ例
米ハーバード大学がオンラインで無料公開している、PythonやJavaScriptのプログラミング学習とコンピューターサイエンスの入門講座の日本語訳ページ「CS50.jp」が無償公開されました。2022年8月31日に2022年度最新版の日本語化が完了しました。講義動画の日本語字幕の翻訳化を順次すすめています。学生向けですが、年代にかかわらず、コロナ禍で学習環境やキャリアに悩んでいる誰もが学ぶことができます。
ハーバード大学のCS50xとは
ハーバード大学のCS50xとは、日本語翻訳ページ「CS50.jp」によると、コンピューターサイエンスとプログラミング技術を紹介するオンラインコースです。この講義がオンライン上で無償公開されており、世界で282万人が履修登録しています。
edX - CS50s Introduction to Computer Science
学べる内容はPythonのプログラミング学習など
講義は、プログラミングの経験の有無にかかわらず、経験者と未経験者の両方を対象としています。テーマは次の通りです。
- 抽象化
- アルゴリズム
- データ構造
- カプセル化
- リソース管理
- セキュリティ
- ソフトウェアエンジニアリング
- ウェブ開発など
言語は C、Python、SQL、JavaScript に加え、CSS と HTML を使います。
講義ビデオの日本語字幕での視聴方法
Youtube で再生するときに画面右下の歯車マークの設定ボタンから、字幕表示 →自動翻訳→日本語を選択してください。CS50.jpは、講義ビデオの字幕について機械翻訳ではない日本語字幕の翻訳化を進めています。
CODEGYMを提供する「LABOT」が翻訳
もともとは英語の講義ですが、プログラミング学習サービスCODEGYMを提供する「LABOT」が日本語への翻訳を進めています。翻訳を進めている理由について「経済的事情や家庭環境に関わらず、多くの学びたい意欲のある学生が、良質な教材に母国語でアクセスできるようにしたい」と説明しています。
LABOTは2022年8月31日、2022年度最新版の日本語化が完了したと発表しました。
利用時の注意点
クリエイティブ・コモンズライセンスに準拠して作成された「CS50.jp」は個人利用のほか、非営利に限って教材として利用することができます。
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この記事を書いた人
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杉本崇
ツギノジダイ編集長
1980年、大阪府東大阪市生まれ。2004年朝日新聞社に記者として入社。医療や災害、科学技術・AI、環境分野、エネルギーを中心に取材。町工場の工場長を父に持ち、ライフワークとして数々の中小企業も取材を続けてきた。
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