理工学基礎実験
D実験
D―1 表示系のヒューマンファクターズ
機械、プラントなどの情報は、計器盤を通して人間に伝達されることが多い。ここでは、タキトスコープを使用して与えられた計器盤について、計器の形状と配置についての評価の実験を行う。また、実験データを基にして、必要な情報を正確かつ有効に人間に伝えるためには、計器の形、配置などをどのようにすればよいのかということを人間工学的見地から考察する。
D―2 仕事のシステムでの流れの実験
製造やサービスの仕事のシステムの中の工程(PROCESS)で、停滞や 待ちのない安定した流れを生み出す原理、原則を理解するために、多段階から なる単純な工程を取り上げて、処理対象の処理のロットサイズ、流れのタイミングのコントロールの仕方など、流れを左右するいくつかの主要な要因に注目し、それらの要因が流れの現象に及ぼす影響の仕方を実験で確かめることがこの実験のねらいである。
D―3 グラフィカル・データ解析
1次元・2次元のデータの整理、記述の仕方について、実際に手を動かしてその意味を体得する。具体的には、1次元データならば、度数分布表・ヒストグラム、2次元の量的データならば散布図・相関関数、2次元の質的データならば分割表などを学び修得する。
D-4 幾何学的確率の実験
学生は2次元平面での物体のランダムな配置に関する基礎的な実験を行い、積分幾何学の基本的な考え方を把握し、基本公式(Croftonの公式やBlashkeの公式など)を理解する。さらに都市工学への応用も盛り込む予定である。