Oracle VM VirtualBoxで仮想マシン環境を構築しよう!
今回はOracle VM VirtualBoxを使ってelementary OSの仮想マシン環境を構築したいと思います。Linuxなどの他のOSを使いたい時に、物理マシンにインストールするというのもありなのですが、もっと気軽に使いたい時は仮想マシンを導入して仮想マシン環境にOSをインストールすると良いです。
仮想マシンであれば必要な時に環境を構築できて、要らなくなったら簡単に削除することができます。物理マシンにインストールするとデュアルブート環境になるわけですが、不必要になった時にブートローダーの設定など色々と削除するのに少し手間がかかるのですが、仮想マシン環境なら仮想マシンのフォルダを削除するだけでOKです。
仮想マシンを使うメリットとデメリット
まずは仮想マシンを使うメリットとデメリットについて説明したいと思います。なぜ物理マシンに直接インストールしないのか?という疑問はあると思います。その点をメリットとデメリットに分けて簡単に説明します。
メリット
仮想マシンのメリットとしては、物理マシン環境が汚されないという点です。仮想マシン環境で問題が起こったり、要らなくなったらすぐに削除できるので物理マシンの環境に影響がありません。また、バックアップも容易にできる他、スナップショットで仮想マシンの状態を保存したりも簡単に行うことができます。スナップショットの復元も容易なのでやり直しもしやすく、取り扱いやすいというのもあります。
その他にも仮想マシンのイメージを複製することで、同じ環境を複数立ち上げてマルチで起動したりもできます。仮想マシンであれば同時に複数のOSを起動することさえ可能です。その他にも仮想マシンに割り当てるCPUやメモリサイズ、HDD容量なども任意に設定できるので、必要な分だけリソースの割り振りが可能です。このように物理マシンにインストールするよりもいろいろな面で便利になったり、リスクを減らすことができます。
デメリット
仮想環境を使うデメリットは、物理マシンにインストールするよりも性能が落ちるという点です。基本的に仮想マシンはホストマシンでOSを起動している状態でさらに仮想でマシンを動かしているので、ホストマシンの実行に必要なリソース分だけ性能が落ちてしまいます。また、仮想マシンの実行にはある程度のスペックが必要となります。近年のパソコンであればそこまで問題にならないと思いますが、低スペックPCでは仮想マシンの動作が重いという場合もあります。このようにマシンスペックをフル活用したい場合には仮想マシンではなく物理マシンにインストールしたほうがいい場合もあります。
VirtualBox以外の仮想マシンソフトは?
仮想マシンを実行できるフリーソフト「VMware Player」を使おう!ちなみに今回紹介しているVirtualBox以外にも、過去にはWindows上で仮想マシンや仮想OSを実行できる無償ソフトウェアの「VMware Player」の記事も紹介しています。仮想マシンに興味のある人は選択肢の一つとしてVMwareを使うのもありだと思いますので、ぜひこちらの記事もご覧いただければ幸いです。どちらも非常に有名で優れたソフトなので、どちらを使ってもきちんと仮想マシンを動作させることができます。
Oracle VM VirtualBoxをインストールする方法!
VirtualBoxのサイトにアクセスして自分の使っているOSのインストーラーをダウンロードしてきます。今回はWindows版を使って説明します。
Downloads – Oracle VM VirtualBoxVirtualBox-6.0.0-Win.exeを起動して、「Next」を押します。
インストール先を指定して「Next」を押します。
問題なければチェックは外さずに「Next」を押します。
Network Interfacesの警告でVirtualBoxのネットワーク機能をインストールすると、今のネットワークコネクションがリセットされるけど今インストールしますか?と聞かれるので「Yes」を選択します。
「Install」を押します。
インストールが終わるまでしばらく待ちます。
「Oracle Corporationユニバーサルシリアルバスコントローラー」をインストールするか聞かれるので、「インストール」を押します。
これでインストール完了です。「Finish」を押して終わりです。
再起動が必要なので「Yes」を押してPCを再起動します。
デスクトップにあるVirtualBoxのアイコンをクリックして、VirtualBoxマネージャーが起動すれば正常にインストールできています。
VirtualBoxにElementaryOSをインストールする方法!
VirtualBoxにElementaryOSをインストールしよう!ここからLinuxのインストール手順まで記載すると記事が長くなりすぎるので、今回はここまでです。続きは上記記事の「VirtualBoxにElementaryOSをインストールしよう!」をご覧ください。
今回の個人的感想&まとめ
今回はVirtualBoxを使った仮想マシン構築方法の紹介でした。仮想マシンは本当に便利ですよね。開発環境の構築やいろいろ試したいときなどにも使えますし、削除も簡単でゴミも残らないので非常に使い勝手が良いです。今回のようにちょっと試してみたいOSがあったら気軽に試せるのもその利点の一つです。
仮想マシンの導入にはホストマシンにある程度のスペックが必要となりますが、現代のPCであればノートでも余裕で動作するくらいスペックが上がっていますよね。10年くらい前は持ち運び用のノートPCで仮想マシンでOSとしては軽いと言われるLinuxを動かそうとした場合でも動作が重い印象がありましたが、現代のPCのスペックなら全然余裕で動いてくれます。Linuxなどを試してみたい一はぜひ物理環境ではなく、まずは仮想環境で試してみることを勧めしたいですね。この方がリスクが少ないですし・・・。
今回はVirtualBoxをインストールして仮想マシン環境を構築までやりましたので、次回の記事では実際に別のOSを入れてみたいと思います。次回の記事は明日公開予定なのでそちらもお楽しみにしていてください。