AOMEI BackupperでSSD&HDDを定期的に丸ごとバックアップしよう!

最近のPCではシステムドライブとしてSSDが採用されているのは当たり前の時代になりましたが、みなさんバックアップはしっかり取っていますか?SSDはHDDと比較しても非常に高速でありますが、欠点の一つとして故障するとデータの復旧がHDDと比べて難しいという点があります。大事なデータが消えてしまう前にデータを定期的にバックアップをとっておくことは非常に大切です。
そこで今回紹介するのはAOMEI Backupperです。AOMEI BackupperはデスクトップとノートPCのシステムとデータを守るためのバックアップソフトです。SSDやHDDのドライブをまるまるバックアップできたり、定期的にバックアップを保存してくれるので、もし突然SSDが故障してしまったとしても助かります。
SSDはHDDとは故障の仕方が違う
HDDは故障前に不良セクタが増えたりすることで読み込みがおかしいなどの前兆が結構分かりやすいのですが、SSDではそういった前兆がなく突然死することがあります。以前まではSSDの書き換え回数による寿命が問題であると言われていましたが、近年では技術の向上で書き換え回数による寿命はほぼ気にしなくていいレベルまで向上しているので書き換え回数による問題はありません。では、なぜ突然死するのかというと、コントローラ等の制御側の故障が原因になります。コントローラが壊れれば読み取りも書き込みも不可で使えなくなってしまいます。このようにコントローラなどの制御系によるSSDの故障ではすべてのデータが復旧できなくなることがあります。
HDDでは故障する前に不良セクタ(Bad Sector)と呼ばれるものが急激に増えたり、前兆が多く現れることによって速度低下などを引き起こしたり、動作がおかしいなどの前兆がよく出てきます。もちろんSSDでもHDD同様に不良セクタができたりはするのですが、HDDに比べると速度低下が少なく気が付きにくいということも一つの要因かもしれません。
SSDの突然死に備える対策
SSDが故障する前に対策を講じなくてはいけません。まずはSSDが壊れないようにするには、SSDの温度管理が大切です。基本的にSSDのLSIは熱に弱く、高温状態での長期動作は故障の原因とされています。温度が上がる毎に故障率も上がるという実験データもあります。なので、SSDの温度を下げるために対策を講じると、故障率を下げることができます。
デスクトップPCで2.5インチSSDであればそれほど温度が上がることはありませんが、m.2 SSDなどでマザーボードに近い状態で設置されているものは温度が高い状態になりやすいので、冷却対策をしたほうがSSDの寿命が伸びます。m.2 SSDであればm.2専用のヒートシンクなども発売されているので、私も世田谷電器の薄型の冷却ヒートスプレッダーを導入してます。私のマザーボードはSABERTOOTH X99とちょっと特殊なので、m.2の設置場所の余裕がほぼないためこれしかつかなかったのですが、非常に薄かったのでなんとかつけることができました。気になる方はこちらを購入することをおすすめします。
Amazon | エアリア 世田谷電器 松原一丁目 M.2 SSD用 冷却ヒートスプレッダー アルマイト加工済 AR-NGFF01 | ヒートシンクm,2に取り付ける際に制限がないのであれば、もっと大きいタイプのほうが冷却効果が高いのでおすすめです。中にはm.2用の冷却装置でファンが搭載されているものもあります。ファンがあったほうがより冷やすことができるので、温度が高くて気になる人はファン付きを購入するのが良いでしょう。
Amazon | Silver Stone M.2 SSD専用放熱ヒートシンクパッド SST-TP02-M2 | Silver Stone | ヒートシンク 通販もう一つは壊れた時に備えてデータをバックアップしておくことです。備えあれば憂いなし。データを失ってからでは時すでに遅しです。バックアップは事前に行っておかないといけません。しかし、定期的に自分でバックアップするのは面倒ですし、忘れてしまうことがあると思うので、ソフトウェアを使って自動的にバックアップするのが良いと思います。そんなわけでバックアップソフトとして今回のAOMEI Backupperを紹介していきたいと思います。
AOMEI Backupperのインストール

AOMEI Backupperの公式サイトにアクセスして「無料ダウンロード」を押します。
AOMEI Backupperには無料で使えるAOMEI Backupper Standardと有償版で追加機能があるAOMEI Backupper Professional、サーバー用のAOMEI Backupper Serverがあります。無料版のAOMEI Backupper Standardでもシステムのバックアップや復元、自動バックアップは利用できます。システムクローン、古いバックアップの自動削除などの追加機能を使いたい場合はAOMEI Backupper Professionalを購入しましょう。対応OSはWindows 10、Windows 8.1/8、Windows 7、Windows Vista、XPとなっています。
Windowsバックアップソフト・HDDクローンソフト・データ復元ソフト - AOMEI Backupper※今回このブログで紹介しているAOMEI Backupperは今後提供される予定の最新バージョン5.0となります。

公式サイトからダウンロードしてきた「AOMEIBackupperSetup.exe」を起動します。「日本語」を選択してOKを押します。

「今すぐインストール」を押します。

インストールが終了するまでしばらく待ちます。

「今すぐ体験」を押します。これでAOMEI Backupperのインストール完了です。
AOMEI Backupperでバックアップする方法!

AOMEI Backupperを起動します。

これがホーム画面です。バックアップを行うには「新規作成」を押します。

バックアップの画面に移動するので、バックアップしたいものを選びます。今回はシステムをバックアップしたいので「システムバックアップ」を押します。システムバックアップでは、システムパーティションのイメージを作成してWindowsをバックアップできます。

バックアップの保存先を選択して「開始」を押すとバックアップが実行されます。詳細な設定を指定したい場合は左下にある「オプション」「スケジュール」「スキーム」などから変更可能です。

バックアップが終了するまでしばらく待ちます。

「操作が正常に完了しました」となったらバックアップ完了です。「完了」を押して終了です。

このようにバックアップが表示されるようになります。
システムドライブは150GBほどの容量を使用していたのですが、バックアップファイルは圧縮されているようで約75GBと半分に容量が圧縮されていました。バックアップにかかった時間は15分と思った以上に速かったのですごいです。バックアップの保存先がHDDだったのですが、保存先もSSDならもっと速いのかもしれません。

先ほど取得したバックアップを使えば、もしシステムが破損したとしてもデータの復元が可能になります。定期的に自動でバックアップを取得しておけばもしもの時は安心です。
オプション

オプションからは「バックアップの種類」や「バックアップサービス」の指定が可能です。バックアップの暗号化も設定可能です。

その他にも「圧縮レベル」や「分割」の設定なども可能です。コマンドのタブでは作業実行前に実行するプログラムや作業終了後に実行するプログラムの指定が可能です。
スケジュール

スケジュールでは実行するスケジュールを設定可能です。「デイリー」「ウィークリー」「マンスリー」「イベントトリガー」「USB挿入」「リアルタイム同期」などから選択可能なほか、実行の時間やインターバルなども決められます。

詳細タブでは、スケジュールバックアップを実行する方法として「フルバックアップ」「増分スキーム」「差分スキーム」などが選択できます。
バックアップスキーム:自動的にディスク領域の使用状況を管理
その他の機能
今回はバックアップの手順を主に説明しましたが、この他にもシステムパーティションをSSDまたはHDDにクローンする「システムクローン」も可能です。システム以外にもディスククローンやパーティションを指定したパーティションクローンできます。SSDを換装したい時などに役に立つ機能も搭載しています。
バックアップの面ではリアルタイム同期というバックアップも設定可能です。ファイルのリアルタイム同期は先ほどのバックアップ手順とは異なり、イメージを作成せずにファイルを別の場所にそのままバックアップする方式です。この方法の場合は容量は圧縮できないのですが、復元の手間などはないというメリットもあります。
今回の個人的感想&まとめ
今回はバックアップソフトのAOMEI Backupperの紹介でした!バックアップというのは普段意識してない人が多いですよね。そしてデータを失ってからその大切さに気がつくものです。自分も過去何度かHDDのデータをふっとばしているので、バックアップの大切さは身にしみて感じております。
HDDに余裕があるのであればSSDのデータをバックアップしておくと万一の時に復旧が楽になるのでおすすめです。私も基本的にデータはHDDに保存するようにして、m.2はシステムドライブとして使っていますので、そこまで容量的には使用してません。近年のSSDを使っているのであれば容量は500GB程度でしょうし、データをHDDに分けて保存してあるのであれば実際に使っている容量は200GBとかそんなものじゃないでしょうかね。これくらいならまるまるSSDをバックアップしておいても容量的には全然問題ないです。AOMEI Backupperを使えば容量を圧縮してバックアップ可能なので、かなり効率よくバックアップができます。
バックアップに関してはスケジュールを設定可能なので、毎週くらいのペースでバックアップをとっておけば何かあった時に復旧が楽になります。バックアップのスケジュールやペースについては自分の環境やデータの重要度によって変わってくると思いますが、かなり自由度が高くスケジュール設定が可能なのがいいですね。バックアップスキームについてもフルバックアップから差分バックアップ、増分バックアップも選択できますので自分の環境に合わせて選択しましょう。
万一の自体に備えて念のためにシステムをバックアップを取りたい人はぜひAOMEI Backupperを活用してみてはいかがでしょうか?
AOMEI Backupperの評価
- 総合評価
- 3.9
- おすすめ
- 3.5
- デザイン
- 4.5
- 価格
- 3
- 性能
- 4.5
- 簡単にSSD&HDDをバックアップできる
- バックアップスケジュールを設定可能
- 容量を圧縮してバックアップ可能
バックアップが心配な方はぜひ導入してみてはいかがでしょうか? Windowsバックアップソフト・HDDクローンソフト・データ復元ソフト - AOMEI Backupper