東京都で働く薬剤師の平均年収はどれくらいでしょうか?また、派遣やパート薬剤師の方がく東京都で働く場合の平均時給は幾らくらいでしょうか?
このページでは2021年に厚生労働省が集計・発表したたデータをベースに、東京都の薬剤師の平均年収や平均時給、労働環境、求人数などをチェックしていきます。
この1ページだけで東京都の薬剤師の平均年収は勿論、転職市場の現状が把握できるようにまとめてありますので、東京都で転職を検討されている薬剤師の方、東京都への転職を検討されている薬剤師の方は是非参考にしてください。
※掲載データの無断引用・転載を禁じます。必要な方は厚生労働省を参照してください。
東京都は全国47都道府県の中でも最も薬剤師が多いエリアです。
東京都内には、北里大学、慶応義塾大学、昭和大学、昭和薬科大学、帝京大学、帝京平成大学、東京大学、東京薬科大学、星薬科大学、武蔵野大学、明治薬科大学といった薬学部を有する大学が多数存在し、多くの薬剤師を輩出しています。
全国各地から薬剤師を目指す学生が集まっているだけでなく、中途採用、転職という点でも活動が活発なエリアです。
国内で働く薬剤師の1割以上が東京に扱っているとも言われ、就職先となる調剤薬局や病院も充実していますので、薬剤師が働く環境としては安定しているエリアと言えるでしょう。
東京都の薬剤師の平均年収 (前回比) | |
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年齢 | 41.4 歳 ( 2.9 歳) |
勤続年数 | 8.3 年 ( 0.1 年) |
所定内労働時間 | 157 時間/月 ( 1 時間) |
超過労働時間 | 6 時間/月 ( -3 時間) |
総労働時間 | 163 時間/月 ( -2 時間) |
月給 | 34.8 万円 ( -5.2 万円) |
ボーナス | 90 万円 ( 16.9 万円) |
年収 | 508 万円 ( -45.6 万円) |
全国順位 | 44 位 ( 24 位) |
東京都で働く薬剤師の平均年齢は41.4歳で、前回調査よりも2.9歳上がり 、全国平均の41.2歳と比較すると0.2歳高い年齢となっています。
一ヶ月当たりの労働時間は163時間で、前回よりも2時間短く 、全国平均の170時間より7時間短く、働きやすい環境と言えます。
収入面では、ボーナスが平均90万円で、前回調査よりも16.9万円高くなっており、全国平均の92.1万円より2.1万円低くなっています。
ボーナスを含めた東京都の薬剤師の平均年収は508万円。前回調査の年収データより45.6万円ダウンしており、全国平均の565.1万円より57.1万円低い年収となっています。
全国平均と比較すると薬剤師の平均年収としてはやや物足りない水準ではありますが、これはあくまでデータ上の平均値です。実際には医療機関によって大きく待遇は異なりますので、少しでも条件の良い職場へ転職したいと考えている方は一度転職エージェントに相談してみてください。東京都の平均年収の印象とは異なった情報が揃っている筈です。
東京都で正社員として働く薬剤師の平均年収を時給に換算して、全国平均と比較することで、おおよその労働条件を推測することが出来ます。
どんなに平均年収が高くても、労働時間が長かったり過度な残業を強いられているようでは、必ずしも薬剤師の労働条件が良いとは言えません。
また、多少平均年収が低くても、労働時間や残業が少なく、自由になる時間が多い、生活自体にはゆとりがあるというケースもあります。
ここでは東京都の薬剤師の平均年収とその労働時間をベースに1時間あたりの給与を算出することで、東京都で働く薬剤師の労働条件が全国平均と比較してどれくらいの水準にあるのか、確認することが出来ます。
平均年収から算出した1時間当たりの給与 | |
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全国平均 | 2,770 円 |
東京都 | 2,597 円 |
東京都で働く薬剤師の平均年収は508万円で全国44位でしたが、総労働時間と残業時間を加味した時給換算は2,597円となり、全国平均の2,770円と173円の差が生じました。
東京都の労働条件は全国平均よりも低い水準となりますので、転職を検討する場合は、求人を十分に吟味したり、交渉によって良い条件を引き出すなど個別の転職活動の質がポイントになりそうです。
東京都の薬剤師の平均時給 | |
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時給 | 2,202 円 ( -261.9 円) |
全国順位 | 37 位 ( 26 位) |
東京都でパート・アルバイト・派遣社員として働く薬剤師の平均時給(推定)は2,202円で、前回調査の平均時給よりも261.9円ダウンしています。
これは全国順位37位で、全国平均の2,349円より147円低い結果となっています。
仮に、パート・派遣薬剤師の方がこの東京都の薬剤師の平均時給でフルタイムで働くと年収は422.8万円になります。
これは同じように算出した全国平均のパート・派遣薬剤師のフルタイム勤務年収451万円より年収より28.2万円低く、東京都で働く正社員の薬剤師の平均年収508万円より85.2万円低いくことになります。
フルタイム勤務時の平均年収の比較 | |
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パート薬剤師の年収 (東京都) | 422.8 万円 |
パート薬剤師の年収 (全国) | 451 万円 |
正社員薬剤師の平均年収 (東京都) | 508 万円 |
なお、参考までに東京都の正社員薬剤師の平均年収も挙げましたが、こちらにはボーナスは勿論、残業代も含まれています。一方、ここで仮定したフルタイム勤務時の年収は1日8時間、1ヶ月20日勤務という条件で年間の収入を算出していますので残業などは含まれておりません。
あくまで仮定の話になりますが、パート・派遣薬剤師であっても多少の残業は発生することが考えられますので、年収の差はもう少し縮まるものと考えられます。
東京都内で働く薬剤師の人数は、前回データと比較して77パーセント増えており、増加傾向にあります。薬剤師の人数が増えることで労働環境の改善が期待出来るかもしれません。
※上記は10人以上の企業を対象とする厚生労働省発表のデータを参照。東京都内全ての薬剤師の数を示すものではありません。増減の目安としてお役立てください。(増減が大きな年もありますが厚労省発表データをそのまま掲載しております。)
主要エージェントが扱う東京都の薬剤師の求人数は次の通りです。 (※2021年10月調査時の参考値です。最新データは各WEBサイトにて。)
東京都内には様々な薬剤師転職エージェントの拠点が存在しますが、扱っている薬剤師の求人数は、マイナビ薬剤師とファルマスタッフが突出しています。
東京都内で転職を検討されている薬剤師の方は、まずはこの2つのエージェントで情報収集をスタートさせることで、東京都の薬剤師転職市場の大凡の相場観を把握することが出来る筈です。
東京都に調剤薬局やドラッグストアなどの薬局を出店している主な企業は次の通りです。括弧内の数字は薬剤師を含めた企業全体の平均年収となっています。リンク先のページでは運営企業の平均年収の詳細やボーナス、労働時間、残業時間、休暇日数といった労働条件をご覧頂けます。転職の参考データとしてご活用ください。
東京都で転職に成功した方の体験談です。年収をアップさせる為に転職された方、年収よりも薬剤師としての働き方にこだわって転職された方など転職の内容も様々です。東京都で転職を検討している薬剤師の方は是非チェックしてみてください。
東京都で少しでも条件の良い求人を見つけるには、東京都の情報に詳しい地元の転職エージェントの利用が不可欠です。エージェント達はエリア拠点をベースに地元の医療機関の情報を足で稼いでいます。それぞれ独自の求人情報や医療機関の内情に関するデータを保有していますので、東京都の情報に詳しい地元の転職エージェントを積極的に活用していきましょう。
東京都にはマイナビ薬剤師、ファルマスタッフ、薬キャリ、ファーマキャリア、お仕事ラボなど様々な転職エージェントの本社があり、求人を探すという点においては最も恵まれたエリアであると言えます。網羅的に求人をチェックするのであれば薬キャリ、サポートを重視するのであればマイナビ薬剤師、パートや派遣の求人を探すのであればファルマスタッフといった具合に、幾つかのエージェントを組み合わせて効率よく目的の求人を探してみましょう。