ご挨拶
美しく豊かな社会をデザインすべく、常に未来を見据えて挑戦して参ります
平素より格別のご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
新たな1年を迎えるにあたり、ご挨拶かたがた一言所信を述べさせて頂ければと存じます。
さて、2024年を振り返ると、5Gモバイル通信網の着実な整備、4G/LTE既存モバイル通信網の容量・エリア強化など、我が国のモバイル通信インフラ投資ニーズが底堅い中、弊社が展開している通信インフラシェアリング(基地局シェアリング)の意義・経済性・利便性にかかる業界理解が一層進んだ年であったように感じます。
昨年夏、新たに示された5Gインフラの普及に向けた総務省の政策的後押しにおいても、方法論としてのインフラシェアリングの有効性につき活発な議論そして提言がなされたほか、同年秋のシェアリング事業者TOB事案は、我が国のインフラシェアリングビジネス・資産の将来性がグローバルに見て大変価値が高いことを我が国全体が改めて認識する良い機会となりました。一方で、既存屋内基地局の更新需要期が本格的に到来しつつあり、更新のタイミングで一気にシェアリング化を目指す物件数が大きく増加しているなど、マクロ・ミクロ両面で市場はかつてない活況を見せています。
こうした環境の中、当社は未来を見据えた成長戦略のグレードアップを引き続き加速させてまいります。
まずは、5Gエリアの迅速な拡大を支えるため、現在の基地局シェアリングシステムの技術面での更なる高度化を目指します。更に、親会社である住友商事のグローバルなネットワークも最大限活かしながら、シェリング範囲(対象機器)の更なる拡大に向けた制度的・技術的課題の解決など、Beyond 5Gを見据え、シェアリング形態そのものを更に進化させるべく検討を加速致します。
サービス面においても、施設所有者様と携帯キャリア様の双方にとって最適な提案を提供すべく、ご提案内容を一層高度化します。ローカル5G、WiFiなど施設利用者向け無線サービスとの連携を強化するなど、各施設の特性やニーズに応じて柔軟かつスピーディーにソリューションを企画・設計し、未来志向の拡張性を備えた価値をお届けします。
さらに、社内改革を進め、効率的で柔軟な組織づくり、基盤づくりに注力してまいります。「在宅とリアルのハイブリッドな勤務形態」をベースとしながら、社内のコミュニケーションをより円滑に、そして責任を持って業務を遂行できるよう組織の在り方、働き方をアップデートしていきます。社員一人ひとりがイノベーションを推進する原動力として活躍できる環境を整え、新たな挑戦を力強く後押しします。
当社は、通信インフラを通じて社会に新たな価値を提供する使命を胸に、常に挑戦を続けてまいります。
本年4月にいよいよ開幕する大阪・関西万博では、弊社が公式シェアリング事業者としての指名を頂戴しており、高品質なシェアリングインフラを整備し、世界中から訪れる来場者が豊かな通信体験を享受できる環境を実現してまいります。
今後とも、皆様の変わらぬご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。
2025年1月
Sharing Design株式会社
代表取締役社長
氏本 祐介