だからフレームワークを使うんです|WEBディレクターがフレームワークで最強を考えてみた

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みなさんは、格闘技は好きですか?

そして、プロレスラーは好きですか?

僕は好きです。格闘技は全般好きなんですが、特にプロレスが好きです。プロレスラーって、華があるし、大きいし、何より攻撃をよけないんです。

いや、よけますよ。よけるんですが、大抵は技を受けます。自分のストロングポイントで、技を受けて強さを証明します。

こんな強さの象徴であるプロレスラーですが、憧れるとともに考えることがあるんです。

「最強のプロレスラーってなんだろう。」最強のプロレスラーの素質って何があるのでしょう?

例えば・・・

  • 体が大きい
  • パワーがある
  • 顔がかっこいい
  • 見た目に華がある
  • 技にスピードがある
  • フィニシュホールドが派手
  • マイクパフォーマンスがうまい

ちょっと考えただけでも、いろいろ出てきます。けど、これをプロレス好きの知り合いに話してみると、

「悪役レスラーって顔は怖いし、天龍なんて声ガラガラでマイクパフォーマンスは何言ってるかわかんないじゃん。けど、強いプロレスラーではあるよ。」

確かに。

こう、なんか、思い思いに自分が思いつく枠だけで考えるだけだと、あれを言えば、あれが足りず・・・あれを言えばあの反論もあるし・・・


証となる「心技体」

「心・技・体」

アスリートのパフォーマンスは、この3つの総和、精神力(心)・技術(技)・体力(体)、このバランスが、格闘技だけでなくスポーツでは大事だと言われています。

特定のスポーツ、野球で考えてみると、走攻守でしょうか。走って、守れて、守備も良くて。

イチローなんて、

  • 走:「盗塁しちゃう」
  • 攻:「打率よし(ホームランではない)」
  • 守:「肩がすごい(レーザービーム!)」

なので、走攻守が揃ったすごい選手に当てはまってますよね。(三冠王『打率,打点,本塁打』なんて、最強の打者のフレームワークですよね。)

冒頭の「最強のプロレスラーとは」では、自分が思いついた見た目(見える部分)の部分ばかりがあがりました。しかし、「心技体」をフレームワークとして考えると、心(精神)も、大事そうですね。

例えば・・・心で考えると、「不屈の精神」とか「闘魂」「ヒールに徹する悪の凄み」ですかね。確かに、アントニオ猪木は、燃える闘魂でした。


思い込まない。狭くならない。(MECE:もれ無くダブり無く)

こういうことって、よくあると思うんです。なすがまま最強のプロレスラーを分析しちゃう、プロレスラーが好きであればあるほど、視野が狭くなることって。

業務だと、リニューアル提案を考えたり、改善施策を考えたりとかで。

けど、もっと、やれることないですか?他のアプローチ無いですか?あれは考えなくていいんですか?こっちより、あっちちゃいますか?

要は、視野が「狭い!せまい!!セマイ!!!」ってこと。

このような時に、何かに対して、思考する際にヌケモレやダブリをなくすために、フレームワークは、ある程度の大きさをもった枠組がすごく有用になります。

1つのこと(対象や施策、状況)に集中してしまうことを防げるのです。また、この広がりをもった思考は、時に自分の考えだけではできなかった思考や分析を行う手助けになるのです。


実はすでに心の中で使ってる?自分フレームワーク

実際に有名なフレームワークとして、「3C分析」や「4P」などがあります。

記事もたくさんあります。

これらは、先人の知恵が集結した広がりを持った枠組みとなります。別に名前や内容を知らなくても、3C分析などは、知らないうちにその枠組で考えていることも多いのではないでしょうか。

例えば・・・サイトリニューアルの提案があって、その準備として分析する際に、「対象サイトを見て」「競合サイトを見て」「市場やユーザーの動向を見て」なんてしてたら、知らない間に

  • COMPANY(自社)「自社サイトの分析をやって」
  • COMPETITOR(競合)「競合サイトを見て」
  • CUSTOMER(市場・顧客)「市場やユーザーの動向を見て」

という感じで、3Cに沿ってやってますね。

もっというと・・・プランナーだけではなく、ディレクター、デザイナー、コーダー、エンジニアごとに、自分なりの経験則(成功体験、失敗体験)に基づいたフレームワークがあるのではないでしょうか?

例えば・・・「CVを最大化させる」が目的の提案だと、心の中では、

ユーザーの動き

  1. 流入
  2. サイトの印象
  3. サイト内での体験
  4. CVフォーム

という感じで、ユーザーの行動フローを想像することがあります。ユーザーの動き、流入から申し込みまでの一連の流れを想像すると思います。この流れに、「ヌケモレ」があっては、成立しません。この流れのどこが欠けても、CVの最大化はできないのではないでしょうか。

で、この「自分フレームワーク」に照らし合わせ

ユーザーの動き問題点
① 流入(ここが多くないと)現在の流入が少ない
② サイトの印象(印象が良くないと)デザインがターゲットにマッチしていない
③ サイト内での体験(欲しい情報にたどり着けて、使いやすくないと)
  • CVを後押しするためのコンテンツが無い
  • リピーターが満足できていない
④ フォーム(お買い上げしやすくしないと)
  • 入力項目が多すぎる
  • 会員登録のハードルが高い

という感じで、意識せず枠組みごとに仮説を立てて施策を考えていると思います。


まとめ:フレームワークってやつは

このように、フレームワークを使うことで得られるメリットは、ある程度の広さを持った枠組みを利用できることです。

  • もれなくダブり無く考えられる
  • 決まった枠組みに対して掘り下げて考えるので、スピードが上がる

ということです。

そして!それと同じぐらい大事なのが、「伝わりやすくなる(共有化)」です。全体感を持って、話題をカテゴライズし、カテゴリごとに話ができるので、聞いている側も理解しやすいんですね。

例:【ごっちゃの場合】

Aさん「施策としては、広告費を10%上げて、ページ増やすために記事も追加して、記事にフォーム埋め込みましょ!」

Bさん(え、記事ってことはSEOもやらないとだめやん)

   (そもそもメディアやんの・・・?)

   (て、ゆうか、デザイン変えんの?)

例:【枠組みを持って伝える場合】

Aさん「施策としては、4段階で考えまして、流入、デザイン、コンテンツ、EFOです。」

   「まず、流入は、広告とSEO対策を・・・」

   「デザインは、ターゲットに対して◯◯に変更で・・・」

   「コンテンツは、先のSEOに対してメディアを立ち上げ・・・」

Bさん「ほほー」

以上を意識することで、「どうしてフレームワークを使うのか」も、理由が出てきます。

また、物事を考える際、毎回1から考え出すのではなく、自分の中でオリジナルフレームワークがあれば、以前の成功パターンの枠組みから新しく思考できるので、精度が高く、またスピーディーに考えることが可能ではないでしょうか?

最強のプロレスラー

こんな、誰もが夢見る大きなお題でも、心技体の枠組みで考えること、議論することで、自分の考えが広くなるだけでなく、人への理解も促せそうです。ただ、フレームワークを埋めるだけでは、実は何も得られないことが多いのです。

フレームワークを実際に施策に活かすには、仮説が・・・

・・・これは、またの機会にお伝えしたいと思います。