Qi2がiPhoneに続いてAndroidでも採用を加速!Galaxy S25シリーズなどが採用か

ワイヤレス充電(Qi)の認証を行っているWPC(Wireless Power Consortium)は6日(現地時間)、ワイヤレス充電の新規格として推進している「Qi2(チー ツー)」に対応するAndroid搭載製品が2025年に増加する計画であると発表しています。特にSamsung Electronics(以下、Samsung)とGoogleというAndroidの主要メーカーが2025年に採用する予定だとし、Qi2対応製品は飛躍的に拡大するとしています。

そのため、恐らくSamsungの次期フラッグシップスマートフォン(スマホ)「Galaxy S25」や「Galaxy S25+」、「Galaxy S25 Ultra」といった機種がQi2に対応している可能性があるほか、Googleの次期フラッグシップスマホ「Pixel 10」(仮称)シリーズがQi2に対応するのではないかと予想されます。なお、SamsungはすでにQi2対応製品としてスマートリング「Galaxy Ring」を販売しています。

その他、WPCではアメリカ・ラスベガスにて2025年1月8日(水)から1月11日(土)まで開催される「CES 2025」にて出展し、ブースではQi2対応製品やキッチン向けワイヤレス電源「Ki Cordless Kitchen」のデモを行うとしています。なお、WPCのCES 2025におけるブースはベネチアンエキスポセンターのスマートホームセクションにある「#52359」となっています。

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WPCはワイヤレス充電の規格の策定や推進などを行う標準団体として2008年に設立され、現在では350者の企業などの会員が参加しており、消費者とメーカーに便利かつ安全で効率的なワイヤレス充電のビジョンを提供し、標準化された試験によって認定された相互運用可能な製品を提供することを保証してきました。これまでは「Qi(チー )」を標準規格としていましたが、2023年にはメジャーバージョンアップを行なったQi2が導入されています。

Qi2は当初、スマホではiPhoneのみが採用していましたが、Qi2に対応したAndroidスマホも2024年後半から登場しはじめ、今回、WPCでは新たにSamsungやGoogleといった主要なAndroidスマホのメーカーがQi2を採用する計画であるとし、AndroidでもQ2対応が一気に加速すると案内しました。なお、Qi2は導入開始から約1年ですでに1100を超える製品で認定され、世界中で15億台を超える製品で利用されており、この展開速度はQiの初期導入時と比較して6倍の速度だとしています。

<Samsung>
Qi2の並外れた成長戦略は2025年も続き、2025年にはGalaxyからQi2をサポートするAndroid搭載製品が登場する予定です。

<Google>
Googleはワイヤレス充電に注力しており、Androidスマホやその他の製品へのQi2の採用を拡大します。また今後のQi2のVersion 2.2の開発で主導的な役割を果たすことによって標準化の達成に貢献しており、Googleが開発した独自の高出力ワイヤレス充電技術をWPCに提供するという貢献が含まれます。

またQi2は2025年に自動車向けの可動コイル付きスマホなど用のワイヤレス充電器が導入され、スマホなどの大きさや配置したい場所などが異なるため、車内にワイヤレス充電器を設置することが困難な場合があり、Qi2の磁気アタッチメントを備えていないスマホなどでは充電コイルとの位置合わせが不安定になりますが、新しい可動コイル付きワイヤレス充電器はスマホなどの正確な位置を探して毎回完璧な接続を確立して最速かつ最も効率的な充電速度を実現します。

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記事執筆:memn0ck


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