新石垣空港は“良” 「バリアフリー度調査」段差、トイレ表示は改善求める


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展望台の改善点を職員に伝える大久保健一さん=8日、石垣空港ターミナル

 【石垣】障がい者の自立支援を行うNPO法人メインストリーム協会(兵庫県西宮市)の大久保健一さん(37)が8日、新石垣空港を訪ね、空港施設のバリアフリー度を調査した。大久保さんは「地方空港としてはおおむね整っている」と評価しつつ、エレベーターの狭さやトイレの表示など細部の改善を求めた。

 脳性まひで電動車いすを利用している大久保さんは、空港の入り口やトイレ、展望台などを移動しながら調査を実施し、石垣空港ターミナル職員に改善点を指摘した。
 タクシー乗り場の段差をなくすことや、案内図に介護ベッドやオストメイトがあるトイレを表示すること、ボーディングブリッジを利用しない飛行機の乗り降りはリフトを使用すること、低い視点からでも景色を眺めやすい展望台にすることなどを求めた。
 車いすは利用者の障がいに応じて製造されているため、空港で用意した車いすは不安があるとして、飛行機に乗り降りする直前まで自分の車いすが使えるようにすることも求めた。
 大久保さんは「LCC(格安航空会社)が成田、関西から石垣まで飛ぶようになり、障がい者仲間がどんどん石垣に行きたいという気持ちになっている。石垣の玄関口は空港だけなので、改善を期待している」と話した。