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沖縄の家族愛、チームマネジメントに 懸命に働いた祖父母は誇り 故郷への思い熱く ドジャース・ロバーツ監督帰郷


沖縄の家族愛、チームマネジメントに 懸命に働いた祖父母は誇り 故郷への思い熱く ドジャース・ロバーツ監督帰郷 故郷・沖縄に思いをはせ家族についても語るデーブ・ロバーツ監督=4日、グランドプリンスホテル新高輪
この記事を書いた人 アバター画像 斎藤 学

 世界一の監督おかえりなさい―。世界最高峰の米大リーグのワールドシリーズを制したドジャース監督のデーブ・ロバーツさん(52)が4日、故郷の土を踏んだ。21年ぶりの日本、そして沖縄では家族に対する深い愛情を示し、幼少期に過ごした沖縄に思いをはせた。那覇空港では長年の友人らの歓迎を受け、笑顔を見せた。

 今季の米大リーグワールドシリーズを制したロサンゼルス・ドジャース。チーム運営で胸中にあって精神を支えたのは沖縄の家族愛だった。「沖縄で人々と接していくと、やはり家族が全てであり、家族を非常に大事にするという印象。そういった考えを若い頃から見てきた」。デーブ・ロバーツ監督は会見で故郷に思いをはせ、語った。

日本の大谷翔平選手や山本由伸選手のほか、世界トップレベルの選手が所属する。チームのさい配も並大抵ではない。ロバーツさんは沖縄の家族像を引き合いに「私自身のマネジメントも選手に対して家族のように接していくことを非常に重要視している」と話す。

マネジメント力を育んだ根底には祖父や祖母の姿もあった。「幼少期には祖父と一緒に朝、車に乗って空き瓶の回収をしていた」と懐かしそうに沖縄での思い出を語る。祖父、祖母とも「80代まで仕事をして2人からハードワークの大切さ、仕事に没頭することの大切さをすごく学んだ」と言う。

父は「6年前に亡くなった」が、「本当に毎日すごく良い働きをしてくれた。今でも毎日会いたい気持ち」と語る。子どもの頃は転校も頻繁だったそうだが「誰とでも簡単に接して、お互いの理解を深め合いながら対応していくっていうところにつながった」と語り、体験が円滑なコミュニケーション力にも発展した。

今回制作された木下グループのCMにはロバーツさんの子どもの頃の写真も使われる。当時の洋服や髪型は「ちょっと恥ずかしい」と言いつつも「母に選んでもらったもの。本当に私のハートは母親にあります」。語り尽くせぬ家族への思いが表情ににじんだ。 

(斎藤学)