2015年6月に日本でも公開され、大ヒットとなった『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。豪人気SFアクション映画『マッドマックス』シリーズのリブート版となる本作は、昔からのコアなファンにも大いに指示され大きな話題となった。
なにかと復活版は、オリジナルを超えられずに評価が低くなりがちだが、リブートとは思えないほどのクオリティ高いストーリーとビジュアルが、独自の世界観を築き上げていた。そんな、世界のウォーボーイズ達がこよなく愛する『マッドマックス』シリーズの最新作が、なんと第88回アカデミー賞授賞式で6冠を達成したというのである!!
・『マッドマックス』がアカデミー賞で6冠達成!!
それでは、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が受賞した部門を、以下に紹介していきたい。
・美術賞
・衣装デザイン賞
・メイクアップ&ヘアスタイリング賞
・編集賞
・音響編集賞
・録音賞
の6部門で受賞。
他ノミネートされていた主要部門の作品賞と監督賞、また撮影賞と視覚効果賞は逃してしまったが、ノミネートされた10部門のうち半分以上の6部門に輝いたとは、快挙と言って良いだろう。
サウンドとビジュアル部門のほとんどを制覇してしまった訳だが、なかにはメイクアップ&ヘアスタイリング賞の受賞に、「登場人物の8割ハゲか坊主じゃねーか」とのツッコミを入れていたネットユーザーもいたようだ。だが、‟どれだけ怒りに満ちたハゲに見せるか” が、見事に体現されていた結果ではないだろうか。
・監督賞と作品賞のノミネートはマジで快挙!
個人的に、本作がアカデミー賞の作品賞と監督賞にノミネートされたことは、革新的だと思っている。というのも、アカデミー賞を選出する同賞協会会員には老齢者が多く、賞の性質からしても、堅実な社会派ドラマや感動のヒューマン・ストーリーなどの作品が選ばれがちだからだ。
それにもかかわらず、バイオレンスとアクション満載で、しかも、オリジナル版をリブートした作品がノミネートされるなどとは前代未聞!! それだけ、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のクオリティが高かったとの証明だと言える。
・主役のトム・ハーディは他作品で助演男優賞にノミネート
ちなみに、本作で主役マックスを演じた英俳優トム・ハーディは、監督賞と主演男優賞を受賞した『レヴェナント:蘇えりし者』の演技で、助演男優賞にノミネートされていた。
惜しくも受賞は逃したが、本作で彼は、レオナルド・ディカプリオ演じるハンターの息子を殺害する冷酷な男を熱演。イケメンで演技派という彼だけに、これからの活躍が楽しみな俳優である。
そして、ファンには嬉しいことに、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の続編『Mad Max: The Wasteland』の製作も発表されたばかりだ。日本のウォーボーイズ達よ、今夜はアカデミー賞6冠に祝杯を上げるだけでなく、新作公開に向けて ‟V8” の練習をしっかり積んでおこう!!
参照元:The Oscar(英語)
執筆:Nekolas
イラスト:マミヤ狂四郎
▼『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の予告編