就職活動でよくあるのが、グループディスカッションだ。当日出会ったばかりの他の学生と、何かについて議論をする、アレである。ここでは、そんな就職活動のグループディスカッションにまつわる、あるあるネタを紹介したい。
題して「ぬるま湯につかっている大学生がグループディスカッションに参加した時にやりがちなこと40連発」だ。
【ぬるま湯につかっている大学生が就活のグループディスカッションに参加した時やりがちなこと40連発】
1. そもそも議題に対して興味がない。
2. それを言うなら、就活に対してほぼ興味がない。
3. でも、それなりに「卒業したらどうなるんだろう」と焦りを感じている。
4. 焦りはあるが、モチベーションはない。
5. 「交通費が出るから来た」という部分が大きい。
6. 何も準備をしていないのに、交通費を受け取る際に必要な印鑑等はしっかり持参している。
7. 来たものの、ネクタイの結び方がよく分からず、結び目が不自然に大きくなっている。
8. もし当日雨が降っていたら、来なかった可能性は大。
9. もし会場が見つけにくい場所にあったら、途中で諦めて帰っていた可能性も大。
10. 会場に入るのはいつも時間ギリギリだ。
11. 遅刻しなかっただけでも、自分の中では大満足。
12. むしろ自分を褒めてあげたい。
13. 何も始まってないのに、「今日は頑張って会場まで来たから、どこかで飲んで帰ろう」とか考えている。
14. そんな自分の意識とは裏腹に、会場内はピリっとした空気が漂っている。
15. その空気だけで、「適当に言い訳してもう帰ろうかな」と思ってしまう。
16. こんな自分にも、会場内に入ると喋りかけてくれる人がいる。
17. こうやって本番前に仲良くなっておくのか、と納得。
18. 中には、「みんなで受かろうね」とグループ全体に声をかけてくれる人もいる。
19. ただし、その発言は、マラソン大会の時に友人に言われる「一緒に走ろう」くらい信用ができない。
20. 案の定、積極的な人は全体をリードして、どんどんアピールしていく。
21. そのリードに助けられることが何度かある。
22. だが一方で、どうかと思うほど喋りまくる人がいる。
23. そのパワーに、ただただ圧倒される。
24. 専門用語を使いまくるため、何を言っているのかさえ自分には理解できない。
25. 中途半端な気持ちの自分ならまだしも、モチベーションの高い参加者が、そんなムチャクチャ “積極的” な人に発言の機会を奪われるのは、気の毒だ。
26. 自分は何を喋ったらいいのか分からないので、とりあえず周囲の発言に、適当にうなずいておく。
27. 単なる自己紹介でも、「いいこと言っているわ」的な空気を出しておく。
28. 理解したフリ、共感しているフリで自分にかなうのは、授業参観で先生の説明を聞いている時のオカンくらいだ。
29. そのくせ、授業参観の時のオカン同様、ほとんど話を聞いていない。
30. あまりにもうなずき方に力が入っていると、急に当てられて焦ることになる。
31. そんな時は「僕もそう思っていました」とだけいう。
32. そこで会話が終わる。
33. 誰かのフォローを待つ。
34. ひたすら待つ。
35. 沈黙を気にせず待つ。
36. すると、優しい誰かが、「○○さんはどう?」と他の人に話をふってくれる。
37. 表情には出さないが、メチャクチャ助かったと思っている。
38. それ以前に「 “僕” って言ったらダメなんだっけ? “私” ? え、どっち? もう失敗した?」と気になる。
39. だが、一人称をどう言ったところで、自分の場合は落ちている。
40. 今改めて振り返ってみても、参加してもしなくても、どっちでもよかった。
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.