長崎電気軌道は、4月10日から300形1両をリニューアルした路面電車『みなと』の運行を開始する。
300形は1953年から翌年にかけて日立製作所で製造されたもので、現在は301~310号の10両が在籍する。このうち『みなと』に改装されたのは310号で、長崎市の「路面電車魅力向上費補助」の助成を受け、JR九州の『ななつ星in九州』で名高い工業デザイナー・水戸岡鋭治氏がデザインを手がけた。
港町・長崎の景観にマッチする青を基調にした車体デザインで、側面には「MINATO みなと」と書かれたエンブレムが描かれている。車内は水戸岡氏が得意とする木目調にデザインされており、路面電車を単なる移動手段としてではなく、乗って楽しむ趣向にまとめられている。
運行初日は午後からの運用を予定しており、通常の便で運行される。