米国の自動車大手、フォードモーターは1月5日、米国ラスベガスで開幕したCES16において、米国に本拠を置く世界最大の通販サイト運営会社、Amazon.com, Inc(以下、アマゾン)と提携すると発表した。
両社が提携を結んだのは、自動車を音声で遠隔操作する分野。アマゾンは、家庭用の音声認識装置、「エコー」(Echo)を開発。このエコーを、フォード車の顧客が利用できるようにする。
具体的には、フォード車の顧客が、家庭内に置かれた円筒状の「エコー」に向かって、音声で自動車の操作を指示。すると、音声で応えてくれるとともに、出発前にあらかじめエンジンを始動して、空調を最適な状態にしておくことなどができる。この他、ドアのロック/アンロック、EVの充電状況の確認、燃料残量の確認などが、音声による遠隔操作で行える。
また外出先からは、スマートフォンを使って、「スマートホーム」と呼ばれるセキュリティ機能が、音声で遠隔操作できる。帰宅が夜になりそうな時は、玄関の外灯を遠隔操作で点灯したり、帰宅するタイミングに合わせて、ガレージのシャッターを遠隔操作で開いたりできる。
これらの便利機能は、フォードの車載テレマティクスシステム、「SYNCコネクト」と連携させることで可能になる。