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交通違反で青切符をサインしないと拒否したその後は?

納得の行かない交通違反で青切符などの違反切符を切られたとき、サインしないと拒否するとその後どうなるのでしょう? 青切符にサインしないとパトカー内で強要をされることもあるといいますから、交通違反のサイン拒否のその後の手続きを知っておきたいところです。青切符にサインしてしまったら違反を認めるということ。交通違反で青切符にサインしないと拒否したらその後どうなるかを解説します。


交通違反キップをサイン拒否したら?

交通違反で青切符にサインしないと拒否

身に覚えのない取り締まりで、警察から「違反切符にサインしないと裁判で面倒なことになるよ」といわれた時、サイン拒否してよいか心配になるところです。一口に違反切符のサイン拒否といっても、大きく2種類あります。いわゆる「青切符」と「赤切符」と呼ばれるものです。

交通違反のうち軽いものを「反則行為」と呼び、通告に従い一定期間中に納付書に書かれた所定の金額(反則金)を納付すれば手続きは終了。この納付書と一緒に渡される「交通反則告知書」が青切符です。

一方、反則行為に収まらない重い交通違反を「非反則行為」と呼びます。その時に渡される用紙が赤切符です。赤切符の正式名称は「交通切符告知票」といいます。

交通違反の青キップと赤キップ

交通違反で青切符にサイン拒否その後

まず交通違反でサイン拒否すれば不起訴率が高いといわれる青切符の場合。違反切符にサインしてしまったら当然、違反を認めたことになり、反則金の仮納付書を渡されます。

交通違反で青切符の取り締まりに不服ならサイン拒否することは可能です。青切符のサイン拒否のその後は、交通裁判所にて潔白を主張して行くことになります。

そして、交通違反で違反切符が赤切符の場合。こちらも交通違反に不服ならサインを拒否可能。その後、検察庁へ出頭要請が来るので出頭することになります。


青切符もサインしてしまったら認めたこと

略式裁判に応じるようにいわれても、正式裁判に持ち込む意志を伝えると帰され、後日の呼び出しを示唆されるようです。赤切符のサイン拒否はその後、半年以上出頭要請が来なければ不起訴の可能性もあります。

要するに、交通違反切符へサインしてしまったら違反を認めるということ。青切符でもサインしてしまったら、違反を認めるということです。

交通違反で青切符に不服ならサインしないと拒否してもよいのです。もちろん、交通違反をした認識がある場合は素直に取り締まりに従いましょう。

サインしない青切符を「切る」理由とは

ところで、サイン拒否の対象となる青切符や赤切符の「違反切符」は、なぜ「切る」と表現されるのでしょうか? 実は、取り締まりに使う書類が5枚くらいで1綴りになっていて、その1枚目をピッと外して違反者に交付するところからきています。

そして、その1枚目の書類はスピード違反の場合、一般道なら超過速度が30km/h未満、高速道では40km/h未満だと青色、一般道で30km/h以上、高速道で40km/h以上だと赤色になっているのでした。ここから「青切符を切る」となったわけです。

青切符は反則金、赤切符は罰金を支払うことになりますが、これ以外に違反点数が付きます。スピード違反の違反点数は赤切符だと6点、一般道でも高速道でも超過50km/h以上は12点です。処分歴0回の運転者でも6点なら免許停止は30日、12点なら90日となります。つまり、赤切符は一発で免許停止処分になるわけです。

青切符のスピード違反の反則金と点数
道路種別 超過速度 普通車 点数
高速道路 35km以上40km未満 35,000円 3点
30km以上35km未満 25,000円 3点
一般道路 25km以上30km未満 18,000円 3点
20km以上25km未満 15,000円 2点
15km以上20km未満 12,000円 1点
15km未満の超過 9,000円 1点

青切符で交通違反をサイン拒否を避ける

「一般道で時速30km以上の赤切符の速度違反で捕まったにもかかわらず、29kmオーバーの青切符として見逃してもらった」というように、交通違反で警察官に温情をかけてもらった話を聞いたことがあるでしょう。

赤切符の速度違反は違反点数が6点のため、行政処分の前歴がなくても30日の免許停止となります。時速29kmの超過なら違反点数3点の青切符。青切符であれば反則金は払うものの、免許停止は逃れられるわけです。

しかし、ある警察官によれば「少し違反を甘くしてあげた方が、違反者も納得して違反切符にサインをしてくれることもあります」とのこと。青切符にするのは交通違反に対する温情と思いきや、本当はサイン拒否を避けて取り調べをスムーズにするための手段ということもあるのです。

青切符の交通違反にサイン拒否しない例

「いろいろいますが、特に子どもがまだ小さく免許停止になると仕事ができなくなるとか、身内のことで急いで病院に行かないといけなかったなどと泣き落としをしてくる違反者が最も厄介ですね」とのことです。

「いくつかの違反(シートベルト、スピード違反、右左折禁止など)をした方で反省しているなと思った違反者に対しては、一発免停にならないように考慮し、甘くしたことは何度かありました」とも話してくれました。青切符も数が多ければ、違反点数が積み上がって免許停止になることもあります。それを避けるための恩情は存在したようです。

別の元交通機動隊員は「昔はアナログの針式だったので『右から見てみなさい』と、例えば法定速度60kmの一般道で時速90km出した違反者をギリギリ時速89kmにして青切符で取り締まることもありました」と話します。

ただし「それは相手に得させた気にさせて素直にサインさせるため」とのこと。警察官の青切符の温情は、違反者が青切符の交通違反にサイン拒否しないようにするテクニックだったのです。

免許停止になる交通違反の点数表
免許停止
3年以内の前歴 30日 60日 90日 120日 150日 180日
0回 6~8点 9~11点 12~14点 免許取消
1回 4~5点 6~7点 8~9点
2回 2点 3点 4点 免許取消
3回 2点 3点
4回以上 2点 3点

青切符でサイン拒否してもその後に立証

青切符の交通違反でサインしない事例が多いのが一時停止違反です。一時停止違反はたいてい交番勤務の警官か、ノルマを達成するべく必死な白バイ隊員が1人で取り締まりをしていることが多いもの。このため、青切符の一時停止違反の取り締まりは月末によく行われます。

そして、交通違反を認めないで「した・していない」という言い争いになりやすいのも、一時停止違反の特徴。もし覚えのない一時停止違反の取り締まりで言い争いなったとしても、証拠がないので警察は立証できないそうです。青切符の交通違反にサインしないと、一時停止違反が注意のみの見逃しに可能性があります。

ただし、近くのコンビニなどの防犯カメラで実際に一時停止違反だったか証拠として確認できてしまうことも…。徹底して自身のプライドを盾に戦おうとする警察官だと、青切符の交通違反をサイン拒否しても、その後に一時停止違反を立証されてしまうこともあります。

青切符の交通違反でサインしない例が多い違反

このほか、青切符の交通違反でサインしない事例が多いのが横断歩行者等妨害です。横断歩行者等妨害は、交差点で歩行者の通行を妨害したとみなされるクルマを取り締まること。交差点は歩行者が優先なので特に注意しなければなりません。

歩行者を優先したのに横断歩行者等妨害を問われたら「妨害された被害者が訴えを起こさないのはおかしい」と頑なに青切符の交通違反をサイン拒否して認めないことが効果的だそうです。青切符にサインしないと、注意のみの見逃しで済む可能性もあります。ただし、警察官が2名以上いる場合は証人となるため、青切符の交通違反をサイン拒否しても必ず回避できるわけではありません。

「歩行を妨害した覚えはない」「歩行者が携帯電話に触れてて勝手に足を止めただけではないか?」など、覚えのない横断歩行者等妨害には青切符にサインしないと意思を固くして挑む必要があります。ただし、違反を認識した時はサイン拒否せず取り締まりに素直に従いましょう。

■「交通違反」おすすめ記事
交通違反の赤キップと青キップの違いとは?
交通違反で白バイ隊員に狙われやすい信号とは?
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ラジオライフ編集部

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