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dplyrを使いこなす!基礎編

Last updated at Posted at 2015-04-07

はじめに

4月ということで、新卒が入ってきたりRを使ったことないメンバーがJOINしたりしたので、
超便利なdplyrの使い方を何回かに分けてまとめて行きます。

Rは知らないけど、SQLとか他のプログラミング言語はある程度やったことあるみたいな人向けです。

dplyrを使いこなす!シリーズ

基礎編以外も書きましたので、↓からどうぞ。

dplyrとは

データフレームの操作に特化したパッケージです。
Rは基本的に処理速度はあまり早くないですが、dplyrはC++で書かれているのでかなり高速に動作します。
ソースの可読性もよくなるので、宗教上の理由で禁止されている人以外は使うメリットは大きいです。

処理可能なデータサイズの目安

あくまでも個人の環境に強く依存した感覚値ですが、1000万行、100MBぐらいのデータサイズであれば、
dplyrでそれ程ストレスなく処理可能です。
それ以上のデータサイズになると、サンプリングするか、Mコマンド等の別の処理方法も検討の土台に乗ってくると思います。
バッチ処理で時間がかかっても問題がない場合であれば、もちろんそれ以上のデータサイズの処理も可能だが、使える物理メモリ次第かも。

例として使っているデータについて

相模原市オープンデータライブラリで公開されている駅別乗降人員の推移を使用しています。
(よく例として使われるirisのデータは、個人的にイメージしづらいので。。。)

列名は、適当に変更しています。

SQLとの対比

処理対象のデータフレームをRDBのテーブルとしてイメージして、SQLと比較するとわかりやすいです。
主要なdplyrの機能とSQLの対比は、下図となります。

SQL dplyr R 説明
where filter subset 行の絞り込み
count , max ,min等 summarise aggregate 集計する
group by group_by - グルーピングする
order by arrange sort , order 行を並べ替える
select select data[,c("a","b")] データフレームから指定した列のみ抽出する
(select句) mutate transform 列の追加

dplyrを使った書き方

具体的なdplyrの使い方を見る前に、dplyrを使った処理のお作法的な話を先にしておきます。
dplyrを使う場合、%>%演算子を使って複数の処理を連結し、一連の処理として扱うのが一般的です。
%>%演算子は、演算子の左の値を、演算子の右の値の第1引数として渡します。
linux系のOSをよく使う人は、shellの|(パイプ)をイメージするとわかりやすいかと思います。

# col1が1のデータのみを抽出し、col2で昇順にソートしたdataを返却
data.result <- data %>%
  dplyr::filter(col1 == "1") %>%
  dplyr::arrange(col2)

# %>%演算子を使わない書き方
## 中間結果を格納する変数が必要だったり、可読性が落ちる。
data.tmp <- dplyr::filter(data , col1 == "1") 
data.result <- dplyr::arrange(data.tmp , col2)

それでは、具体的な使い方を見ていきましょう。

行の絞り込み

filter

R
filter(.data, 条件式)

まずは、条件式にマッチした行のみに絞り込むfilter関数です。
SQLではWHERE句、Rではsubset関数が同様の機能を持っています。

イメージは↓な感じです。(チートシートから拝借)

filter.png

例1
# 町田駅のデータを選択
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::filter(station == "町田駅(参考)")
  trainline        station year_2003 year_2008 year_2009 year_2010 year_2011 year_2012 year_2013
1    横浜線 町田駅参考    211864    216428    215598    218154    218084    221086    221880
2  小田急線 町田駅参考    282772    291952    289622    290621    288884    291678    292779

条件式は複数の条件を指定でき、AND条件(&または,で連結)、OR条件(|で連結)も使用可能です。

例2:AND条件
# 横浜線の矢部駅のデータを選択( , で連結)
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::filter(trainline == "横浜線" , station == "矢部駅")
  trainline station year_2003 year_2008 year_2009 year_2010 year_2011 year_2012 year_2013
1    横浜線  矢部駅     21220     22648     22348     22356     22646     22960     23594

# 横浜線の矢部駅のデータを選択( & で連結)
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::filter(trainline == "横浜線" & station == "矢部駅")
  trainline station year_2003 year_2008 year_2009 year_2010 year_2011 year_2012 year_2013
1    横浜線  矢部駅     21220     22648     22348     22356     22646     22960     23594
例3:OR条件
# 横浜線と小田急線のデータを選択( | で連結)
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::filter(trainline == "横浜線" | trainline == "小田急線")
   trainline            station year_2003 year_2008 year_2009 year_2010 year_2011 year_2012 year_2013
1     横浜線             橋本駅    104522    118162    118098    120244    120482    122254    125510
2     横浜線           相模原駅     53448     56370     55774     56158     55716     56566     57552
3     横浜線             矢部駅     21220     22648     22348     22356     22646     22960     23594
4     横浜線           淵野辺駅     72368     77154     78518     79600     78700     80870     74276
5     横浜線             古淵駅     39480     42410     42404     42796     42626     43370     44614
6     横浜線     相原駅参考     21334     20330     20194     20422     20198     20392     20842
7     横浜線     町田駅参考    211864    216428    215598    218154    218084    221086    221880
8   小田急線         相模大野駅    108602    121338    119240    119166    120113    122453    128006
9   小田急線     小田急相模原駅     55944     55754     55392     55034     54366     55530     56767
10  小田急線           東林間駅     22883     22176     21796     21422     21152     21420     21584
11  小田急線     町田駅参考    282772    291952    289622    290621    288884    291678    292779
12  小田急線 相武台前駅参考     41987     39977     39301     39160     37931     38110     38869
13  小田急線     唐木田参考     16037     19994     20539     21228     21096     21330     21719

集計

summarise

構文
summarise(.data, ...)

次は、summarise関数です。
主に集計関数と共に使用されて、min、max、mean等の集計を行う際に使用します。

summarise.png

例1
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::summarise(max=max(year_2013) , min=min(year_2013) , mean=mean(year_2013))

     max  min     mean
1 292779 2252 60886.12

複数の列に別々の集計関数を適用することも出来ます。

例2
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::summarise(max_2013=max(year_2013) , min_2013=min(year_2013) , mean_2013=mean(year_2013),
+                    max_2012=max(year_2012) , min_2012=min(year_2012) , mean_2012=mean(year_2012))

  max_2013 min_2013 mean_2013 max_2012 min_2012 mean_2012
1   292779     2252  60886.12   291678     2128  60028.72

summarise_each

構文
summarise_each(tbl, funs, ...)

summarise_eachは、指定した列に複数の関数を適用できます。適用する関数はfuns内で指定します。
summariseの例2のように複数列指定に対し複数関数適用する場合、冗長になるため、summarise_eachを使えば簡潔に書くことが出来ます。

例1
# 2012年、2013年のmax , min , meanを集計
# 列名が元の列名+function名になるところが注意
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::summarise_each(funs(max , min ,mean) , year_2013 , year_2012)

  year_2013_max year_2012_max year_2013_min year_2012_min year_2013_mean year_2012_mean
1        292779        291678          2252          2128       60886.12       60028.72
例2
# 2012年のmax , min , meanを集計
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::summarise_each(funs(max , min ,mean) , year_2012)

     max  min     mean
1 291678 2128 60028.72

列の選択する関数

列を選択する必要があるselectやsummarise_each等には、簡単に列を選択できるような関数が用意されています。
列が少ない場合は問題ありませんが、クロス集計した場合等に列名をすべてを正確に把握できない場合や、
列名が非常に多い場合に効果を発揮します。
(使わないで済むうちが幸せかもしれませんね。。。)

関数 構文 説明
starts_with starts_with(x, ignore.case = TRUE) 列名がxで始まる列を取得。
ends_with ends_with(x, ignore.case = TRUE) 列名がxで終わる列を取得
contains contains(x, ignore.case = TRUE) 列名にxが含まれる列を取得
matches matches(x, ignore.case = TRUE) 正規表現xにマッチする列を取得
num_range num_range("x", 1:5, width = 2) 文字列xに連番を組み合わせた列を取得
one_of one_of("x", "y", "z") x , y , zに含まれる変数を選択
everything everything() すべての列を取得

※ ignore.caseは大文字、小文字を区別するかどうか

starts_withの例
# 200X年のmaxとminを集計する
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::summarise_each(funs(max , min) , starts_with("year_200"))

  year_2003_max year_2008_max year_2009_max year_2003_min year_2008_min year_2009_min
1        282772        291952        289622          1694          2002          1994
ends_withの例
# 末尾が3のmaxとminを集計する
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::summarise_each(funs(max , min) , ends_with("3"))

  year_2003_max year_2013_max year_2003_min year_2013_min
1        282772        292779          1694          2252
containsの例
# year_200を含む列を集計する
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::summarise_each(funs(max , min) , contains("year_200"))

  year_2003_max year_2008_max year_2009_max year_2003_min year_2008_min year_2009_min
1        282772        291952        289622          1694          2002          1994
matchesの例
# 末尾が010~012で終わる列を集計
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::summarise_each(funs(max , min) , matches("01[0-2]$"))

  year_2010_max year_2011_max year_2012_max year_2010_min year_2011_min year_2012_min
1        290621        288884        291678          1968          2016          2128
num_rangeの例
# year_2010~2012までの列を集計
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::summarise_each(funs(max) , num_range("year_" , 2010:2012))

  year_2010 year_2011 year_2012
1    290621    288884    291678

# year_2009~year_2011までの列を集計。widthで指定した桁数に足りない場合は、0でpaddingされる。
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::summarise_each(funs(max) , num_range("year_20" , 9:11 , width=2))

  year_2009 year_2010 year_2011
1    289622    290621    288884
one_ofの例
# 2003年と2008年のmaxとminを集計する
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::summarise_each(funs(max , min) , one_of("year_2003" , "year_2008"))

  year_2003_max year_2008_max year_2003_min year_2008_min
1        282772        291952          1694          2002

グループ化

group_by

R
group_by(.data, ..., add = FALSE)

group_by.png

先ほどのsummariseでは、対象のデータフレーム全体に対しminやmax等の関数を適用していましたが、group_byを使用することで、SQLのgroup by句と同様に指定した列のユニークな組み合わせごとに集計することが可能です。

add=Tを指定すると、grouped_dfのグループ情報に新しく追加することができます。
add=Fもしくは、指定しない場合は、grouped_dfのグループ情報が上書きされます。

例1
# 沿線別に集計
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::group_by(trainline) %>%
+   dplyr::summarise(max=max(year_2013) , min=min(year_2013) , mean=mean(year_2013))
Source: local data frame [5 x 4]

  trainline    max   min      mean
1    横浜線 221880 20842 81181.143
2    京王線  91060 18471 54765.500
3  小田急線 292779 21584 93287.333
4    相模線  11600  2252  7197.333
5  中央本線 170382  5144 60361.500

ungroup

データフレームのグループ情報を削除します。と言われても、殆どの人が良くわからないと思います。
グループ情報とか意識していない、もしくは動作が怪しいときにungroupしている人が多いのでは?

これを理解するには、groupとsummariseの関係を見れば、ちょっと見えてきます。
いままでのデータでは、ちょっと説明しづらいのでmtcarsのデータを使います。

gear,cylでgroup_byし、summariseすると残るグループ情報は、gearのみ
# mtcarsのデータをgearとcylでグルーピング後、summariseを実行
> mtcars %>%
+   group_by(gear,cyl) %>%
+   summarise(newvar = sum(wt))
Source: local data frame [8 x 3]
Groups: gear

  gear cyl newvar
1    3   4  2.465
2    3   6  6.675
3    3   8 49.249
4    4   4 19.025
5    4   6 12.375
6    5   4  3.653
7    5   6  2.770
8    5   8  6.740

ここで、Groupsの情報を見てみると、gearだけ残っています。
ポイントは、summariseを行うと最後のグループ情報が削除されます。

gearとcylを逆に指定した場合を見てみましょう。

cyl,gearの順でgroup_byしsummariseすると、残るグループ情報はcylのみ
> mtcars %>%
+   group_by(cyl , gear) %>%
+   summarise(newvar = sum(wt))
Source: local data frame [8 x 3]
Groups: cyl

  cyl gear newvar
1   4    3  2.465
2   4    4 19.025
3   4    5  3.653
4   6    3  6.675
5   6    4 12.375
6   6    5  2.770
7   8    3 49.249
8   8    5  6.740

同じように最後に指定したグループ情報が削除されています。
意図した操作にならないケースは、複数のグループ情報を指定した場合にグループ情報が残ることを忘れている場合に発生します。

グループ情報が残っている場合、グループごとにソートや関数が適用される。
> mtcars %>%
+   group_by(gear , cyl) %>%
+   summarise(newvar = sum(wt)) %>%
+   arrange(cyl)
Source: local data frame [8 x 3]
Groups: gear

  gear cyl newvar
1    3   4  2.465
2    3   6  6.675
3    3   8 49.249
4    4   4 19.025
5    4   6 12.375
6    5   4  3.653
7    5   6  2.770
8    5   8  6.740
グループ情報を削除すると、全体に対してソートや関数が適用される。
> mtcars %>%
+   group_by(gear,cyl) %>%
+   summarise(newvar = sum(wt)) %>%
+   ungroup() %>%
+   arrange(cyl)
Source: local data frame [8 x 3]

  gear cyl newvar
1    3   4  2.465
2    4   4 19.025
3    5   4  3.653
4    3   6  6.675
5    4   6 12.375
6    5   6  2.770
7    3   8 49.249
8    5   8  6.740

慣れてきたときにハマりやすいので、グループ情報についてはきちんと意識して使うようにしましょう。
(私も何度がよくわからずに、ungroup使ったりしてました。。。)

ソート

arrange

R
arrange(.data, ...)

データフレームを指定した列でソートする。 SQLでいうと、order by句。
デフォルトは昇順で、desc(column)の場合は、降順でソートします。

例1:昇順のソート
# 2013年の利用者数が少ない順
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::arrange(year_2013) %>% head(5)

  trainline    station year_2003 year_2008 year_2009 year_2010 year_2011 year_2012 year_2013
1    相模線     下溝駅      1694      2002      1994      1968      2016      2128      2252
2    相模線 相武台下駅      1856      2510      2404      2184      2070      2282      2406
3  中央本線   相模湖駅      6744      6914      6904      6746      6586      5118      5144
4  中央本線     藤野駅      5898      5892      5742      5550      5382      5310      5352
5    相模線     番田駅      5484      5980      6076      6388      6384      6630      7076
例2:降順のソート
# 2013年の利用者数が多い順
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::arrange(desc(year_2013)) %>% head(5)

  trainline          station year_2003 year_2008 year_2009 year_2010 year_2011 year_2012 year_2013
1  小田急線   町田駅参考    282772    291952    289622    290621    288884    291678    292779
2    横浜線   町田駅参考    211864    216428    215598    218154    218084    221086    221880
3  中央本線 八王子駅参考    162546    164788    160546    160438    162948    165042    170382
4  小田急線       相模大野駅    108602    121338    119240    119166    120113    122453    128006
5    横浜線           橋本駅    104522    118162    118098    120244    120482    122254    125510
例3:複数列指定
# 各沿線毎に利用者数が多い順
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::arrange(trainline , desc(year_2013))

   trainline            station year_2003 year_2008 year_2009 year_2010 year_2011 year_2012 year_2013
1     横浜線     町田駅参考    211864    216428    215598    218154    218084    221086    221880
2     横浜線             橋本駅    104522    118162    118098    120244    120482    122254    125510
3     横浜線           淵野辺駅     72368     77154     78518     79600     78700     80870     74276
4     横浜線           相模原駅     53448     56370     55774     56158     55716     56566     57552
5     横浜線             古淵駅     39480     42410     42404     42796     42626     43370     44614
6     横浜線             矢部駅     21220     22648     22348     22356     22646     22960     23594
7     横浜線     相原駅参考     21334     20330     20194     20422     20198     20392     20842
8     京王線     橋本駅京王     78072     88320     88427     88065     87242     88377     91060
9     京王線   多摩境駅参考     10727     16526     16678     17183     17184     17582     18471
# 以下略

列操作

select

R
select(.data, ...)

列を選択します。
列の選択には、summarise_eachのところで解説した列選択の関数を使用できます。

例1
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::select(trainline , station , year_2003) %>% head(3)
  trainline  station year_2003
1    横浜線   橋本駅    104522
2    横浜線 相模原駅     53448
3    横浜線   矢部駅     21220
例2
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::select(starts_with("year_200")) %>% head(3)
  year_2003 year_2008 year_2009
1    104522    118162    118098
2     53448     56370     55774
3     21220     22648     22348

rename

R
rename(.data, ...)

列名を変更します。

例1
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::select(trainline , station , year_2003) %>%
+   dplyr::rename(new_column=year_2003) %>% head(3)

  trainline  station new_column
1    横浜線   橋本駅     104522
2    横浜線 相模原駅      53448
3    横浜線   矢部駅      21220
例2
# 複数列の名前変更や列名に日本語を使うことも可能
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::select(trainline , station , year_2003 , year_2009) %>%
+   dplyr::rename(2003=year_2003 , 2009=year_2009) %>% head(3)

  trainline  station 2003 2009
1    横浜線   橋本駅     104522     118098
2    横浜線 相模原駅      53448      55774
3    横浜線   矢部駅      21220      22348

mutate

R
mutate(.data, ...)

新しく列を追加します。

例1
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::select(trainline , station , year_2008 , year_2009) %>%
+   dplyr::mutate(new_column=(year_2008 + year_2009) / 2 ) %>% head(3)
  trainline  station year_2008 year_2009 new_column
1    横浜線   橋本駅    118162    118098     118130
2    横浜線 相模原駅     56370     55774      56072
3    横浜線   矢部駅     22648     22348      22498

ifelseを使うことで、条件によって値を変更することも可能です。

例2
# 2008年の乗降数が1万人以上の場合は1、それ以下の場合は0の列を追加
> sagamihara.station.user %>%
+   dplyr::select(trainline , station , year_2008 ) %>%
+   dplyr::mutate(new_column=ifelse(year_2008 > 10000 , 1 , 0) ) %>% head(15)
   trainline        station year_2008 new_column
1     横浜線         橋本駅    118162          1
2     横浜線       相模原駅     56370          1
3     横浜線         矢部駅     22648          1
4     横浜線       淵野辺駅     77154          1
5     横浜線         古淵駅     42410          1
6     横浜線 相原駅参考     20330          1
7     横浜線 町田駅参考    216428          1
8     相模線       南橋本駅     10886          1
9     相模線         上溝駅     11456          1
10    相模線         番田駅      5980          0
11    相模線       原当麻駅      8282          0
12    相模線         下溝駅      2002          0
13    相模線     相武台下駅      2510          0
14  中央本線       相模湖駅      6914          0
15  中央本線         藤野駅      5892          0

まとめ

基礎編は以上となります。ここで紹介した分だけでもきちんと使いこなせればdplyrを使う前よりも前処理や集計処理が格段に楽になると思います。
SQLがわかる人にとっては、イメージしやすいので使いこなすまでには、それ程時間はかからないので、まずは使ってみましょう!

ここで紹介した機能だけでも、豊富な機能がたくさんあるのですが、dplyrには、まだまだ紹介しきれていない機能がたくさんあるので、あと何回かに分けて紹介していきたいと思います。

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