Pyxel作者です。メリクリ
私が執筆・監修した書籍『ゲームで学ぶPython! Pyxelではじめるレトロゲームプログラミング』が、2025年1月27日に技術評論社より発売されます。初の「公式Pyxel本」です!
このたび、技術評論社さんのご厚意により、フライングで内容を紹介する許可をいただきましたので、日本最速となる解説記事をお届けしたいと思います。
「そもそもPyxelって何?」という方は、こちらの紹介記事や
【公式】レトロゲームエンジンPyxelを使わない理由が見つからない
こちらの真面目なインタビュー記事などをご覧ください。
『メタルギア』『ZOE』の開発者がレトロゲームエンジン「Pyxel」を作った理由
「Pyxel本」のコンセプトとターゲット読者
『ゲームで学ぶPython! Pyxelではじめるレトロゲームプログラミング』はタイトルの通り、Pyxelを使ってPythonの基本やゲームの作り方を学ぶ本です。
Pyxelの「気軽に楽しくプログラミング」というコンセプトを継承しつつ、わかりやすい解説と豪華なサンプルによって、基礎から応用までステップ・バイ・ステップで楽しく学べる内容となっています。
本書の主なターゲット読者は次のような方々です。
- 楽しくプログラミングを学びたい方
- 自分でゲームを作れるようになりたい方
- レトロゲームエンジンPyxelの使い方を知りたい方
対象年齢は、専門学校生や大学生以上くらいを想定していますが、難しい言葉や数学用語はできるだけ避けているので、高校生や、大人のサポートがあれば小中学生でも理解できる内容になっています。とどのつまり、プログラミングに興味があるすべての方におすすめです。
それでは、本書の魅力をご紹介していきます。
魅力① スタッフが豪華
実はこの本、スタッフが豪華です。
まず、出版社は、技術書に定評があり、全国展開にも強い技術評論社さんです。実はPyxel本は複数の出版社さんからオファーをいただいていたのですが、これまで私も数多くの書籍を購入し、信頼している技術評論社さんと組ませていただきました。
執筆に関しては、技術書のプロであるリブロワークスさんと共著しています。Pyxel本の内容を検討する際に、たくさんのリブロワークスさんの書籍を参考にしていたので、今回一緒に仕事ができて、非常に心強かったです。
書籍のイラストは、ゲーム開発者時代に、ZOEシリーズなどで一緒に仕事をした野口登志夫さんにお願いしました。かつて後輩だった関係性をフル活用して、究極のクオリティを目指していただきました。
また、この本には、学習用のサンプルゲームが3本付属しているのですが、ZOEシリーズのメインプログラマーであり、Pyxelの作者でもある私がゲームデザインとプログラムを担当しています。
そして、グラフィックスは、これまでPyxelにさまざまなゲームを提供してくださった、ピクセルアーティスト兼ゲームクリエイターのAdamさんに、音楽はアニメやゲームの作編曲家・作詞家としてご活躍されている桐岡麻季さんにご制作いただいています。
まるで新作ゲームの発表のようですが(笑)、技術書のサンプルゲームのお話です。
魅力② 遊び心満載の素敵なイラスト
この本には、2人+1匹(あるいは1人+2匹?)の登場人物が登場します。
全8章の扉絵は、このキャラクターたちの日常や空想を切り取った描き下ろしイラストで構成されています。(ネタバレ防止のため、ここではお見せできませんが)
章が進むにつれて物語の時間も流れ、「ある秘密」が少しずつ明らかになっていきます。プログラミングの合間に扉絵を眺め、キャラクターたちの住む世界を想像してみるのも、この本の楽しみ方のひとつです。
魅力③ プログラミングが初めてでも大丈夫
プログラミング初心者の方も、どうぞ安心してください。
書籍の前半では、プログラミング環境のセットアップやPyxelのインストール方法、そしてPythonの基本的な文法まで、丁寧に解説しており、未経験の方でも迷うことなく始められる構成になっています。
また、Pyxelを使うことで、プログラムの動作を画面上で視覚的に確認できるため、プログラミングの仕組みを直感的に理解することができます。
魅力④ ゲームの仕組みをゼロから解説
キー操作や画面遷移、衝突判定といったゲーム制作に欠かせない機能は、昨今の制作環境ではあらかじめ用意されていることが多いですが、本書ではこれらを自分で一から作り上げることで、その仕組みをしっかり理解できるようになっています。
豊富な図解とサンプルコードを通じて、ステップごとに着実に学びながら進めることができます。
魅力⑤ Pyxelの使い方を正確&詳細に解説
これまでのPyxelの使い方に関する記事の中には、古いバージョンの情報や誤った内容が含まれていることがあり、少し歯痒く感じていました。
本書では、Pyxelのさまざまな命令の正しい使い方を詳しく解説しています。また、付録にはPyxel付属のツール「Pyxel Editor」のマニュアルも収録されています。(これを待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか)
魅力⑥ 本格的なサンプルゲームが付属
最後に、書籍に付属する3つのサンプルゲームを動画でご紹介します。Pyxel本で学ぶと、これらのゲームが作れるようになります。
後半2つのゲームは、「ZOEシリーズ」「ときメモ ドラマシリーズ」「アナザーエデン」などの音楽をご担当された桐岡さん制作のBGM付きですので、ぜひサウンドをONにしてお楽しみください!
↑ BGMは「グラディウスみたいなのがいい」と無理を言いました
↑ BGMは「悪魔城伝説みたいなのがいい」とわがままを言いました
終わりに
書籍『ゲームで学ぶPython! Pyxelではじめるレトロゲームプログラミング』の解説記事、いかがだったでしょうか。
この書籍の発売をきっかけに、Pyxelを使ったプログラミングイベントなども開催していければと考えています。PyxelとPyxel本の両方を、これからもどうぞよろしくお願いします。
(あと、よろしければGitHubでPyxelにスター登録もよろしくお願いします!)
メリークリスマス!