はじめに
『Delphi 3』 についての概要です。
概要
製品概要です。
項目 | 説明 |
---|---|
製品名 | Delphi 3 |
コードネーム | Ivory |
発売年 | 1997 |
発売元 | Borland International |
ビルドバージョン | 3.0 |
コンパイラバージョン | 10.0 |
BDS バージョン | - |
サポートプラットフォーム | Windows |
前バージョンとの違い
- パッケージがサポートされた
- インターフェース型が追加された
- コードテンプレート等の支援機能が強化された
- マルチバイト文字サポート関数が追加された
-
TEvent
TSimpleEvent
が使えるようになった - TCanvas に
Lock()
/Unlock()
メソッドが追加された - COM のサポート
- Assert() が使えるようになった
- ActiveX コントロール作成のサポート
- 標準で JPG 形式の画像を扱えるようになった
- TeeChart が標準添付になった
- インターネットコンポーネント (
[Internet]
タブ) が追加された - Web サーバーアプリケーションが作れるようになった (WebBroker)
その他
- Delphi 3 自体は 32bit アプリケーションだが、インストーラが 16bit アプリケーションであるため、64bit Windows へはそのままではインストールできない
- インストール CD 内に『Delphi 1.0』が収録されている
- TBitmap にバッファオーバーフローの脆弱性がある
Delphi 3.1J
1997 年 12 月に『Delphi 3.1J』が発売されました。Delphi 3.0J をユーザー登録していれば、Delphi 3.1J の CD-ROM が郵送されてきました。
C/S 版にしか付属しなかった WebBroker が Professional 版で使えるようになっています。Delphi 3.0J を Delphi 3.1 相当にするアップデータも別途提供されました。
Delphi 3.1J で追加された『CleanX』は Delphi 4 以降には含まれません...不具合でもあったのでしょうか?
Delphi 3.1 というバージョンは日本でのみリリースされています。
See also:
おわりに
ここからアプリケーションを作るのに便利な機能が増えていきます。
もうヘジたんはいないの...(;_;)
See also:
- ボーランドが 32 bit アプリケーション開発ツール「Delphi 3 日本語版」を発表 (PC Watch)
- Delphi 1~4 でコンソールアプリケーションを作る (Qiita)
- Delphi 2 ~ 3.1 は 32bit アプリケーションだけどインストーラが 16bit アプリケーションなせいで 64bit Windows へインストールできない件をどうにかする (Qiita)
- CPU ウィンドウを Delphi 2 および 3 で使う (Qiita)
- Delphi および C++ Builder における VCL Bitmap LoadFromFile の脆弱性について (Support Wiki)
- アンダース・ヘルスバーグ (Wikipedia)