はじめに
『Delphi 5』 についての概要です。
概要
製品概要です。
項目 | 説明 |
---|---|
製品名 | Delphi 5 |
コードネーム | Argus |
発売年 | 1999 |
発売元 | Inprise Corporation |
ビルドバージョン | 5.0 |
コンパイラバージョン | 13.0 |
BDS バージョン | - |
サポートプラットフォーム | Windows |
前バージョンとの違い
- フレームが使えるようになった
- データモジュールデザイナが使えるようになった
- TWebBrowser が追加された
- TApplicationEvents が追加された
- テキスト形式 DFM に対応 (0x80 以降の文字はコードページに依存)
- フォームファイルのデフォルトはテキスト形式 DFM となった
- IDE の機能強化
その他
- Indy が付属するようになった
- Enterprise 版に ADO (ADO Express) が付属するようになった
- IBX (Interbase Express) が標準で付属するようになった
- Delphi 5 以前のバイナリ形式 DFM での 0x80 以降の文字はコードページに依存する
- DFM をバイナリ <-> テキスト相互変換するコマンドラインツール
convert.exe
が付属するようになった - 生成した実行形式バイナリが Win32s でも動作するかもしれない最終版 (まず動かないと思う)
- TBitmap にバッファオーバーフローの脆弱性がある
- W32/Induc-A に感染する
- 1999 年は『Windows 98 Second Edition (SE)』が発売された年です
おわりに
フォーラム等で頑なに『Delphi 5』の質問をする方がいらっしゃいましたが、社内で〇ピーされた『Delphi 5』を使っていたのではないかと勘繰ってしまいました (Delphi 6 からはアクティベーションが存在するので)。
「後のバージョンで直ってますよ?」「後のバージョンではもっと簡単にできるようになってますよ?」「Delphi 5 ではサポートしてないコンポーネントですよ?」
等々。
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