WebRTCに関しては Chrome, Firefox のブラウザによるデバッグツールが多機能なので,
IPレベルのパケットを覗かない限りは大抵で済んでいます.
Chrome
Chromeでサポートしているツールの一覧は以下に載っています.
最新のChrome v39では使えないものもありますが,大体どんなツールか知るには役立ちます.
Google Chromeの詳細情報を見る方法 HTTPヘッダー、通信状態など開発者向け情報
自分の環境で使えるツールはChromeで以下のコマンドを打つと出てきます.
chrome://about/
chrome://webrtc-internals/
Peerセッションのイベントや,シグナリングの経過,送受信中の統計データが確認できる.
対向のPeerとやりとりしている映像サイズ,FPSとかビットレートも見れる.
スマートフォンはこの画面を見ていると,対向から送られてくる受信側のデータしか見れない.
(恐らく,スマートフォン版Chromeはフォアグラウンドの画面しか処理しないため)
SDPのOffer, Answerもセッションごとに見られるので便利です.
Firefox
about:webrtc
PeerConnectionごとに,ICE,SDP,RTPの情報をみることができます.
接続ログ
でICEで交換するCandidateや処理経過を確認することができます.
一方,Chromeと比べるとフレームレートや解像度のグラフが表示されないため,解析性は落ちます.
ツール
wireshark
言わずと知れたパケットキャプチャツール.
L3/L4レベルでデータやシーケンスを確認したい場合はコレ.
SDPのOffer, AnswerSTUNの様子を確認したいときに良く使います.
未確認だけど役立ちそうなツール
- chrome://net-internals/
ネットワークの詳細情報.
あまり使ったことはありませんが,ネットワーク周りのトラブルに役立つ様子.
パッと見たら,アクセス中のURLとポートの一覧が出ていました.
- chrome://webrtc-logs
Chromeのネイティブログを取れるとか.
下のリンクを見ると,ハングアウトのログは取れるようです.
ハングアウトはWebRTCを使っていたんですね.