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最初にお伝えしておきます。


「エンジニアとして努力し続けるための方法」 は、存在しません。


なぜなら、一人一人の趣味嗜好が異なるように、各エンジニアがどういったスタンスで「エンジニア」という職業に就き、努力を継続しているかは十人十色だからです。

それでも、世のつよつよなエンジニア達は何を考え、何を追い求め、何をモチベーションとして、「エンジニア」であり続けるための努力をしているのか、気になる方もいると思います。


そんな人のために、本記事では私が観測できる範囲内での「エンジニア」達の考えや取り組み方を見て、努力し続けるためのヒントを探っていきます。

「これが正解だ!」なんて結論はありませんが、少しでも読んでくれた人が、自分に合う努力のスタイルを見つけるきっかけになれば嬉しいです。


果たして、この記事が誰かの学びになり得るのか、それはわかりません。

が、あえて言わせて頂きましょう。

この記事は、ほぼポエムです。


尚、本記事の内容は以下のツイートに対して回答をして下さったエンジニアの方々の意見を参考にしております。もしも興味があれば覗いてみて下さい。

そして貴方の努力のモチベーションについても教えてくださると嬉しいです。


ケース1:趣味=仕事

おそらく、このケースが最も多く、最も憧れられるパターンではないでしょうか?

「好きなことを仕事にできている」って、それだけでかっこいいですし、充実した人生を送っているように見えますよね。でも、このケースは同時に再現性が低いのも事実です。なぜなら、世の中には趣味が仕事になるほどスキルを磨き上げられる人がそう多くはないからです。

趣味が高じて仕事になった人は、仕事の中でさらにスキルを磨く時間を確保できますし、楽しみながら継続できるため、どんどん経験を積んでいきます。その結果、気づけば「つよつよエンジニア」になっているのです。納得ですよね。


技術取得を趣味にできる人の特徴

そんな趣味と仕事を両立できるタイプには、以下のような特徴があります。


  • スモールゴールを積み上げるのが好きな人
    「まずはここまでの処理を作ってみよう」といった小さな目標を立て、それを達成することで満足感を得られる人。達成感がモチベーションにつながります。

  • プログラミングそのものが楽しい人、プログラミングが持つ無限大の可能性に魅力を感じている人:
    コードを書くことがゲームのように楽しめる人もいます。「こうしたらもっと便利になるかも?」と試行錯誤しているうちに、自然と腕が磨かれていくタイプです。

  • 好奇心が止まらない人
    新しい技術やトレンドに敏感で、気になったものはすぐに調べたり試したりできる人。このタイプは、流行り廃りの激しい技術業界でも置いていかれません。


こういった人は

  • 「新しいことを知るのが楽しい!」
  • 「できなかったことができるようになる瞬間が嬉しい!」

そんな気持ちをモチベーションにしているのだと思います。勉強することが苦にならず、むしろ「もっと知りたい」と思えるので、自然とスキルが磨かれていきます。


趣味=仕事じゃない人の例

ただ、ここまで読んで「自分は趣味と仕事が結びついていないな」と感じた方もいるかもしれません。しかし、それで悲観する必要はまったくありません。むしろ、趣味と仕事が別だからこそバランスを取れているケースも多いです。


  • 仕事は仕事として割り切るタイプ
    「仕事としては楽しめているけど、趣味とは呼べない」という人。仕事に対して誠実に取り組めているなら、それはそれで素晴らしいことです。

  • 惰性で働き続けているタイプ
    「特別好きではないけれど、スキルもあるし給料も悪くないから続けている」という人。こういう人も、実は一定数います。

  • 趣味はあるけど情熱が足りないタイプ
    「趣味ではあるけど、実務レベルにまで磨き上げる情熱がない」という人。これも普通のことです。情熱は無理やり湧くものではないので、自分に合ったペースで取り組むのが大切です。


趣味と仕事を結びつけたい人へ

もし「趣味と仕事をもう少し近づけたい」と思うのであれば、以下のような方法を試してみてください。


  • 何でもいいから作りたいものを決める
    ゲーム、ツール、アプリ……なんでもOK!自分が興味を持てるテーマを決めて、手を動かしてみましょう。

  • 結果を公開する
    完成品や進捗ができたら、GitHubやSNSでシェアしてみるのもおすすめです。「いいね!」やコメントをもらえると、次へのモチベーションにつながります。

  • 勉強仲間を見つける
    一緒に学ぶ仲間がいると、「もっと頑張ろう!」という気持ちになれます。勉強会やオンラインコミュニティに参加してみましょう。

  • 社内の小さな不満を解決してみる
    身近な問題を解決するツールを作るのも立派な練習です。小さく始めて、フィードバックをもらいながら改善していくと、技術力も自信もついてきます。

  • 初心者向け教材を活用する
    もし「そもそも技術の勉強が苦手……」という場合は、初心者向けの教材を活用しましょう。「絵本シリーズ」の参考書は、わかりやすくておすすめです。


趣味と仕事が結びついている人は、アウトプットを行ったり、実践ベースで学ぶ人が多いです。また、定期的に自分が学んだことを振り返られるように、ブログを書いている人もいます。Xなどを通じて界隈のエンジニアと情報交換してる人も多いでしょう。

少しずつでも良いので、貴方が観測できるつよつよなエンジニアさんの真似をしてみることをオススメします。


ここで注意したいのは「苦痛を感じたら無理はしない」ことです。
苦痛を感じながら無理に勉強を続けると、技術取得そのものにマイナスイメージがついてしまい、最悪の場合、エンジニアという仕事自体が嫌いになってしまうかもしれません。

楽しみながらやることを最優先にして、もしつらくなったら思い切って休むことも大事です。休憩してリフレッシュすると、案外新しいアイディアが浮かんだりするものです。

私もゆっくり寝て起きたら、コードのアイディアが浮かんだことがあります。

結論

趣味と仕事が一致している人は確かに大きなアドバンテージを持っています。好きなことを仕事にできるのは理想的ですし、楽しみながら成長できるため、自然と成果も出やすくなります。

しかし、趣味=仕事でなくても、努力を続けて活躍しているエンジニアはたくさんいます。大切なのは、自分のスタイルに合ったモチベーションの見つけ方です。

「好きな技術を追求したい」という純粋な情熱を持つ人もいれば、「とにかく仕事をきっちりこなしたい」というプロフェッショナル志向の人もいます。それぞれのやり方で成長し続けることができるのです。

趣味から仕事に発展するケースもあれば、仕事を通じて技術が好きになるケースもあります。重要なのは、自分のペースを大切にしながら、無理をせず続けることです。

では、「趣味=仕事」ではないエンジニアはどういったことをモチベーションとしているのか、引き続き見ていきましょう。


ケース2:誰かの助けるための手段

エンジニアの中には、「誰かを助けたい」という気持ちをモチベーションにしている人も多くいます。

自分が作ったツールやサービスが他の人に使われて役に立ったり楽しませることができる…、これって、めちゃくちゃ嬉しいことですよね。エンジニア冥利に尽きます。

エンジニアは基本的に「ものを作って解決する」のが仕事なので、こうしたフィードバックを受け取ることで、自分の存在意義を実感できるわけです。では、このタイプのエンジニアはどうやって努力を続けているのでしょうか?


承認欲求を活かす

人は誰しも「誰かに認められたい」という欲求を持っています。

エンジニアも例外ではありません。むしろ、技術職だからこそ、自分の成果が目に見える形で評価されると嬉しいものです。この「承認欲求」をポジティブに活用してみましょう。

例えば、

  • 社内で「業務効率化ツール」を作って感謝される。
  • バグ修正や新機能追加をして「助かった!」と言われる。
  • 自分が作ったプロダクトのレビューや評価が高くなる。

こういった成功体験が重なると、「もっと頑張ろう!」という気持ちが湧きますね。要するに、人の役に立つことで努力を続けるためのエネルギーを生み出せるのです。

ということは、このタイプのエンジニアにとって、フィードバックは命綱と言えます。フィードバックがない環境では、何をどう改善すればいいのかわからず、モチベーションを保つのが難しくなります(もちろんこれはどんな仕事でも当てはまりますが)。

  • 良いフィードバック例:「このツールすごく便利!次は○○の機能も欲しいな」
  • 悪いフィードバック例:「これ使いづらい」だけで具体的な理由がわからない。

前向きなフィードバックがもらえる環境を作るためには、まず自分から良いフィードバックを行い、周りに働きかけることが大事です。


具体的に何をすれば?

そう思う人もいるかもしれません。「誰かを助けること」がモチベーションになるタイプは、とにかく小さな成功体験を積み重ねることが大事です。

例えば以下のような例で貴方のエンジニアスキルが活かせるかもしれません。

  • 社内の自動化ツールを作る
    たとえば、手作業でやっているExcel作業を自動化するツールを作ってみましょう。1時間かかっていた作業が10分で終わるようになったら、感謝されること間違いなし!

  • エラー解決のサポートをする
    「このコード動かないんだけど……」と困っている同僚の問題を解決してあげるだけでも、十分な成功体験になります。

  • オープンソースに貢献する
    GitHubなどで他の人のプロジェクトに貢献するのもオススメです。Pull Requestがマージされたり、Starをもらえたりすると達成感が味わえます。

  • 技術ブログを書く
    自分の知識や解決方法をブログにまとめるのも効果的です。「この記事が役に立ちました!」というコメントをもらえれば、次も書こうという気持ちになりますよね。私も同じです!


フィードバックが得られない時の対策

とはいえ、全ての環境でフィードバックが得られるわけではありません。

貴方が働いている環境では、「この職場では誰もリアクションしてくれない……」と感じることもあるでしょう。そんな時は以下のようなアプローチを試してみましょう。

  • オンラインコミュニティに参加する
    TwitterやSlack、Discordなど、エンジニアが集まるコミュニティで自分の成果を発信しましょう。外部からフィードバックをもらえることがあります。

  • ポートフォリオを作って公開する
    自分の作品をポートフォリオサイトにまとめておくと、SNSやブログでシェアしやすくなります。そこから新しい仕事やチャンスにつながることも。

  • 自分の仕事の成果を「見える化」する
    意外と周りはあなたの頑張りを見落としているかもしれません。進捗報告や成果物のデモを定期的に行うことで、評価されやすくなります。

  • 転職を検討する
    フィードバックがまったく得られない環境で、モチベーションを維持し続けるのはかなり大変です。どうしても状況が改善しない場合は、転職も視野に入れましょう。


結論

誰かを助けることをモチベーションにするエンジニアは、フィードバックや感謝の言葉を原動力に成長していきます。

このタイプは、自分が作ったものが誰かの役に立つことで、「もっと良くしたい」「もっと多くの人に使ってもらいたい」という向上心が自然と湧いてくるのが特徴です。

ただし、フィードバックが得られない環境ではモチベーションを維持しにくくなるため、社内外でアウトプットを積極的に行ったり、評価されやすい環境を探したりする工夫が必要です。

最終的に、誰かの役に立つことを喜びに変えられる人は、自然と周囲からの信頼を集め、エンジニアとしての価値を高めていくでしょう。


ケース3:かっこいいから

シンプルでありながら意外と多いのが、「かっこいいからエンジニアを続けている」というモチベーションです。

プログラミングができる人って、周りから見るとまるで魔法使いのように映ることがありますよね。私自身もエンジニアですが、他のエンジニアの方の成果物を見ると、やっぱり「かっこいい」と思います。

実際に「すごい!」「かっこいい!」と言われた経験がある人も多いのではないでしょうか?

このタイプは「自分も誰かに憧れられる存在になりたい」「エンジニアとしてもっとかっこよくなりたい」という思いが原動力になります。承認欲求にもつながりますし、純粋に誰かに憧れられることは嬉しいものです。

また、このタイプのエンジニアは、他人からの評価だけでなく、自分自身の中にも誇りを持っています。「新しい技術を使いこなせるようになった自分はすごい!」とか「難しい問題を解決できる自分はかっこいい!」といった気持ちが、次の挑戦へとつながるのです。


かっこよくあり続けるためのアプローチ

エンジニアとしてかっこよくあり続けるためには、次のような行動が役に立ちます。


  • 問題解決能力を磨く
    課題に直面したときにスマートに解決できると、周囲から一目置かれます。トラブル対応で頼られる存在になりましょう。

  • プレゼン力を高める
    自分の技術や成果をうまく説明できる人は、それだけでかっこよく見えます。わかりやすく伝える力を意識しましょう。

  • コミュニケーションを大切にする
    技術力だけでなく、人間関係でも頼りにされることで「すごい人」感が増します。新人のサポートやチーム内での情報共有を積極的に行いましょう。

  • 最新技術をキャッチアップする
    常に新しい技術を学び、試している人は「最先端を行く人」として尊敬されます。トレンドを追い続ける習慣をつけるのも素敵だと思います。


では、それらの行動をとった時、他人から見た貴方はどう見えるのでしょうか?


他人から見た「かっこいいエンジニア像」

かっこいいと思われるエンジニア像を具体的に挙げてみましょう。


  • 頼れるリーダータイプ
    プロジェクトの進行をまとめ、的確に指示を出せる人はとてもかっこいい存在です。

  • 即戦力タイプ
    問題が発生したときに瞬時にコードを修正したり、仕様変更にも柔軟に対応できる人は尊敬されます。

  • 育成タイプ
    後輩や新人に優しく教えられる人もかっこいいですよね。「この人に教わりたい!」と思わせる存在は、いつの時代も魅力的です。

  • スピーカータイプ
    勉強会やカンファレンスで発表しているエンジニアは、知識の深さと発信力で周囲を魅了します。

  • スタートアップタイプ
    個人開発や新しいプロジェクトを立ち上げるエンジニアも、「自分で作り上げる力」を持っていることで憧れの対象になります。


貴方がどんな活動をしていくのにか、にも寄るところではありますが、ざっくり分けると上記の5タイプに分けられると思います。どうでしょう?どれもかっこいいですよね。こんな人いるんか?と思いますか?

貴方がなるんです。

そして貴方がどういったタイプで活躍していきたいのか、考えてみてください。それによって次の「かっこいいを維持するための習慣」のどれを行うかは変わると思います。


かっこいいを維持するための習慣

かっこよくあり続けるためには、以下を習慣づけると良いと思います。

  • 学び続ける姿勢を持つ
    常に新しい技術やトレンドをチェックし、学習を続けましょう。

  • 自分の成果をアピールする
    作ったものをSNSやポートフォリオで発信することで、評価されやすくなります。

  • フィードバックを大切にする
    自分の技術や対応に対する評価をしっかり受け止め、改善点があれば柔軟に取り入れましょう。

  • 見た目にも気を使う
    服装やデスク周りをきれいに保つことで、第一印象もかっこよくなります(意外と大事)。


結論

「かっこいいから」という理由でエンジニアを続けるのは、一見シンプルですが、非常に強いモチベーションになり得ます。

他人から「すごい」と言われることは大きな励みになりますし、自分自身を「かっこいい」と思える瞬間があるからこそ努力を続けられるのです。

ただし、かっこよくあり続けるには、それ相応の努力が必要です。技術を磨くだけでなく、プレゼンやコミュニケーションスキルを高めたり、常に新しいことに挑戦し続ける姿勢を持ちましょう。

「かっこいいエンジニア」とは、周囲から頼られ、尊敬され、自分自身でも誇りを持てる存在なのです。もしも貴方が自分に自信を持てないのであれば、まずは小さな成功でも良いので自分で自分を褒めるところから始めてみてくださいね。


まとめ

ざっくり3つのケースにまとめてみました。エンジニアとして努力し続けるためには、「これが正解」という唯一の方法はありません。また、ケース毎に説明を行いましたが、どれか一つだけが当てはまる、というわけではなく、私のように複数のケースに当てはまり、努力を続けている方もいると思います。

大切なのは、自分に合ったモチベーションを見つけ、それをベースに行動を積み重ねることです。

  • 趣味と仕事が一致しなくてもOK!
  • 誰かの役に立つ喜びを活用しよう!
  • かっこよくあり続けるための努力を楽しもう!

それぞれのスタイルを尊重し、自分に合った方法で成長していけば、自然と「つよつよエンジニア」への道が開けてきます。

完璧でなくてもいいんです。

失敗したっていいんです。

たまに一休みもしましょう。

いつも心にトライ&エラーの精神を持ち続けてください。

大事なのは、自分なりのペースで、エンジニアとしての歩みを止めずに進み続けることです。

この記事が少しでもあなたの努力を続けるヒントになれば嬉しいです!

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