【謎解き・ナイスリカバリー】


教え子たちが同窓会を開いてくれた。

「私たち覚えてます?」
「I穂君だろ? 隣はB美君。苦労したよ!」
二人の娘は笑った。
「よく怒鳴られましたー」
私は思い出した。
「そういえばI穂君が不思議な頼み事をしたことがあったな」


水曜日の朝8時15分、I穂が職員室に来た。

「先生、すぐ校門まで来て」
「どうして?」
「先生の責任ですから」
「はあ?」

I穂は職員室を出る。私はI穂を追いかけた。

校門の外にはB美がいた。
「ん、どうした?」

B美はすっと息を吸うと、緊張した顔で、少し大きな声で言った。
「先生の今日のネクタイ、虹みたいで素敵じゃない?」

私は思わず自分のネクタイを調べてしまった。
今日は白地に青の水玉・・・ぜんぜん虹っぽくない。
虹の柄のネクタイをしていたのは昨日のことだ。

とまどっているとI穂が尋ねた。
「いまのB美の言葉、騒がしかった?」
「そんなことないけど?」
私はB美に言った。
「はやく学校に入りなさい。遅刻するよ」

するとB美の顔が輝いた。
I穂は「先生、ナイスリカバリー!」と言ってアメをくれた。


「ありゃ何だったの?」

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  • 終了:2007/10/24 23:07:59
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ベストアンサー

id:goraeru No.1

回答回数6ベストアンサー獲得回数2

ポイント200pt

回答チャレンジしてみます!

おそらく、その先生の前日の授業中、B美がI穂に先生のネクタイの事をこっそり話をしたんだと思います。

で、その直後(I穂が何か返事をする前)に、先生が

「授業中は、騒いだりコソコソと私語を話す事はしないこと! このことを守れなかった者は、私がそれを許すまで外に出てもらう!」

というようなことを怒鳴ったのではないでしょうか。

そして、この言葉に対してのB美とI穂の受け取り方については、二人の翌日の行動から察するに

・授業中 … 学校の活動時間すべて

・外   … 校外

といったような受け取り方をしたために、おかしな行動となってしまったものと推理しましたが、どうでしょうか~??

それでは回答の公開を楽しみにしてます。

id:lionfan

goraeru様、おみごと、ぴったり正解でした。

回答ありがとうございます。

2007/10/24 23:01:54

その他の回答2件)

id:goraeru No.1

回答回数6ベストアンサー獲得回数2ここでベストアンサー

ポイント200pt

回答チャレンジしてみます!

おそらく、その先生の前日の授業中、B美がI穂に先生のネクタイの事をこっそり話をしたんだと思います。

で、その直後(I穂が何か返事をする前)に、先生が

「授業中は、騒いだりコソコソと私語を話す事はしないこと! このことを守れなかった者は、私がそれを許すまで外に出てもらう!」

というようなことを怒鳴ったのではないでしょうか。

そして、この言葉に対してのB美とI穂の受け取り方については、二人の翌日の行動から察するに

・授業中 … 学校の活動時間すべて

・外   … 校外

といったような受け取り方をしたために、おかしな行動となってしまったものと推理しましたが、どうでしょうか~??

それでは回答の公開を楽しみにしてます。

id:lionfan

goraeru様、おみごと、ぴったり正解でした。

回答ありがとうございます。

2007/10/24 23:01:54
id:sylphid666 No.2

回答回数3302ベストアンサー獲得回数90

ポイント120pt

前日B美はぎりぎりのところで遅刻してしまったのでしょうか。前日いろいろと泣きながら説明したが、先生には認めてもらえなかった。騒がしかったとはその日のことのモチーフとして持ち出し、涙と虹としてつなげている。

で、翌日あえて似たような状況を作り出し、昨日締めていたネクタイの話を持ち出す。そこで先生の興味をそちらに持っていき、今日は無事に遅刻から目をそらせさせ、すんなりと入れてもらった。そこで知ってか知らずか遅刻を認めた先生に向かってナイスリカバリーというところでしょうか。

この回答において自分ながらに不満に思うところはB美は泣きながら言い訳はしないだろうな、と思うところですが...

id:lionfan

sylphid666様、ありがとうございます。

これは想定とは違いましたが、なかなか詩的で素敵な答えだと思います。

たしかにB美は、めったに言い訳はしないだろうなと思います。

2007/10/24 23:04:03
id:ugi1010 No.3

回答回数39ベストアンサー獲得回数3

ポイント150pt

・前日にB美とI穂は大きな声で騒いでいた。

・先生は怒って、二人に

  「私が良いと言うまでそのままでいなさい。

   良いと言うまで教室に入ってはいけない。」

 といった類のことを言った。

・先生の言葉に忠実なB美は先生の言うとおりにした。

 つまり思考がフリーズして、昨日の状態のままになった。

・翌日、先生はB美に入りなさいと言ったので、

 騒いだことを許してもらえ、本日の状態に戻った。


といった事だと思ったのですが、具体的に何を言ったのかはよく分りませんでした。

鮮やかな説明は無理でしたが、多少なりとも想定に近ければ...

id:lionfan

ugi1010様、だいたいこれで正解です。おみごとでした。

それでは続きはWebで!

2007/10/24 23:06:18
  • id:lionfan
    回答オープンは10/24(水) 23:00以降にします。
  • id:hokuraku
    たぶん、前提条件(B美の性格)が分からないと初めて見る人にはわからないかも。
  • id:lionfan
    ですね。
    前提条件となるB美とI穂の性格については
    http://q.hatena.ne.jp/1159722386
    のコメント欄の「正解」が詳しいかと。めっちゃ長いですが。
  • id:lionfan
    この問題は、問題文だけで解くことは難しいです。

    前日に先生がB美に、
    どんな状況で何を言ってしまったのかを
    推測して答える必要があります。

    完全な正解にたどり着くことは難しいので、
    自分の想定に近い or より鮮やかな説明 を、
    正解にしたいと思います。
  • id:lionfan
    【謎解き・ナイスリカバリー・解答編】

    私は説明をはじめた。
    「先生、あの日に起きたことはね・・・」

    ---------------------------------------------------------------

    その日、私は10分ほど早めに家を出た。

    学校に行くときは、いつもB美の家に寄るのだけど、
    今日は、いつもより時間がかかると思ったのだ。

    B美家のチャイムを鳴らすと、お母さんが慌てて出てきた。
    「おはようございます」
    「あらI穂ちゃん、どうしましょう。今日はB美が学校に行きたくないって・・・」

    やっぱりね、と私は思った。

    たぶんB美は、学校に「行くことができない」と言っただけで、
    「行きたくない」と言ってはいないんだけど、
    B美の母相手に、そんなことを言ってもしょうがない。
    ここはたっぷり恩を売っておこう。

    私は笑顔で言う。
    「大丈夫、私に任せてください。B美と話をさせてもらえますか?」
    B美の母は落ち着きを取り戻した。
    「ああ、ほんとにI穂ちゃんは頼りになるわね。お願いできる?」

    私はB美の部屋の前まで来た。
    「B美、入るわよ」
    私は返事も聞かずにB美の部屋に入った。

    B美は机に座ってじっとしていた。私は声をかけた。
    「校門の前まで行くわよ。それなら問題ないでしょ?」
    B美はうなずいて、学校に行く支度をした。

    B美があっさり学校に行く支度をはじめたので、B美の母は驚いた。
    「どういうマジックなの?」

    私は通学路で、B美を説き伏せた。
    「たしかに昨日の教室は騒がしかったから、先生が怒ったのも無理ないわ」
    B美は暗い顔をしてうなずいた。
    「『騒がしい! いま騒がしかった奴、明日から学校に来るな!』って先生、言った」

    私は笑いをかみ殺して、しかめつらしい面持ちでB美に話す。
    「先生が怒鳴った瞬間、たまたまB美は私に、
     『先生の今日のネクタイ、虹みたいで素敵じゃない?』って言ってたわね」

    B美はうなずいたので、私は質問した。
    「あなたのことだから、
     いちいち先生の言うことを真に受けてちゃダメ、って言っても聞かないんだろうし、
     こう質問させて貰うわ。『騒がしい』って、具体的にはどういうこと?」

    B美は答えた。
    「大きな物音を立てること」

    私は相づちをうった。
    「そう。つまり先生の言いたかったことは、
     ○○デシベル以上の大きな音を出すな、ってことよね」

    B美は納得した様子だったので、私は続けた。
    「クラス全員の音は、合計すると○○デシベル以上だったかもしれない。
     でも先生は、『いま騒がしかった奴』って言った。
     つまり、1人で○○デシベル以上、出した人は学校に来ちゃだめ、ってことよ。

     だから、あなたの言葉だけで○○デシベル以上になったかは、まだわからない。
     もう一度、先生に会って、昨日と同じ大きさで、あの言葉を言ってみたら?
     それで先生に判定してもらってからでも遅くはないわ」

    B美はうなずいた。

    私は校門まで来ると、B美を待たせて職員室に駆けていった。
    そして先生を連れてきて・・・その後はご存じの通り。

    ---------------------------------------------------------------

    「・・・ってわけだったんです。先生」

    「へえ。そういうことだったのか。
     子供なんて何を考えてるか、わからんもんだな。
     そういえば、やたら言葉に細かい生徒だったよ」

    私は笑って軽口をたたいた。
    「いやあ、二度とあんな生徒に会いたくはないもんだ」
    そしてビールを空けようとして・・・凍りついた。

    B美は暗い顔をしており、
    I穂はすごく恐い顔でこちらを見ていた。

    私はあわてて付け加えた。
    「・・・って、当時、思っとった」

    B美の顔はまだ暗いままだった。I穂は冷たい目で続きを促した。

    ああ、この感覚。そうだ、まさしくI穂君だ。
    あの頃も、よくこんな窮地に追いつめられたものだった。
    私は必死に言葉をつなげた。

    「・・・同僚の先生がいてね、私はどやしつけてやったよ。
     あんた、B美君の良さがわからんのか! ってね」

    B美の表情が笑顔にもどった。
    私は安堵のため息をついて、ビールを飲み干した。

    I穂は私にフルーツをとってきてくれ、素敵な笑顔でささやいた。
    「先生、ナイスリカバリーでしたよ」
  • id:hokuraku
    今帰宅しました。終わってました。無念…。
    せっかくなので、「こんなこと考えてました」を公開
    →http://jinriki-games.g.hatena.ne.jp/hokuraku/
  • id:lionfan
    hokuraku様、コメントありがとうございます。
    お答えいただいていれば間違いなく正解でしたのに・・・。
    こちらも無念!!

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