Google先生がプッシュしているといわれてるモバイルのレスポンシブ化をデザインの話しだととらえるのは早計じゃないかね
という考察。
個人的にこれから作るweb案件は全部レスポンシブで行こうと思っている私ですが、それはSEOやGoogleにペナルティーを喰らうからではなく、予算や納期の兼ね合いから、取り得る最善策がレスポンシブと僕が判断しているからです。
- 今後登場するであろうすべてのデバイスに最適化させるため
- 上記の工数削減
- 今後登場するフレームワーク自体がレスポンシブに偏ると判断しているから
です。すべて効率化のはなしです。
もちろんwebにアクセスして使ってもらうユーザーにもメリットがあります。なにより正しく使えばレイアウト崩れを防いだり、デバイスに最適化させることも出来るなかなか優秀な手法だと認識しています。
RWD(レスポンシブWebデザイン)は、「重い」とか効率化を図りたい「作り手のエゴ」だの言われますが、僕はウェブデザインに於いて、さらにはブログに限って言えば「完璧な手法」なんて存在しないと思って作っています。ので、その辺は作り手が判断して切り捨てる部分、拾う部分を判断すればイイと思います。当然勉強は必要です。完璧ではない手法だからこそ工夫も必要です。
さあて、まことしやかにRWD以外のサイトは「ペナルティーを喰らう」的な話しが沸き立っています。
ちょっとソースを探したんですけど見つけられませんでした。
さてさて、上にある参考リンクより、Googleがレスポンシブを推奨しているのは事実でしょう。はい、事実です。
問題はその理由。ここを読み間違うと不用意にレスポンシブ化して本来必要のない労力をさかなければいけないかもかもです。
レスポンシブ デザインにする理由
Google では、次のようなさまざまなメリットがあることから、レスポンシブ ウェブ デザインの使用をおすすめしています:
コンテンツに使用する URL を 1 つにしておけば、ユーザーは簡単にコンテンツを操作したり、共有したり、コンテンツにリンクしたりできます。また、コンテンツの URL が 1 つであれば、Google のアルゴリズムがコンテンツのインデックス プロパティを割り当てやすくなります。
デバイス専用ページにユーザーをリダイレクトする必要がなくなり、読み込み時間が短縮されます。また、ユーザー エージェントに基づくリダイレクトはエラーが発生しやすいため、サイトのユーザー エクスペリエンスを低下させる可能性があります(詳しくは、ユーザー エージェントを検出する場合の問題をご覧ください)。
サイトと Google のクローラの両方のリソースを節約できます。レスポンシブ ウェブ デザインのページでは、Googlebot ユーザー エージェントがページをクロールする必要がある回数は 1 回のみで、ユーザー エージェントごとに何度もクロールしてコンテンツを取得する必要がありません。このようにクロールの効率が向上するため、サイトのコンテンツがより多く Google のインデックスに登録され、最新の状態に適切に維持される間接的な助けとなります。
超簡単に要約すると、
同じコンテンツ(内容・記事)が複数のURLを持つことは許すまじ!
なぜなら検索の精度が落ちるだろうが!
って事だと思うんですよね。
例えばあなたのサイトやブログが「PC用」「モバイル用」でURLが異なっているなら問題があるかも知れません。
http://hogehoge.com(PC用)
http://mobile.hogehoge.com(モバイル用)
こんな感じでデバイス毎にURLを振り分ければ、同じ内容のページが複数有るとGoogle先生は判定しちゃって、検索するユーザーにどっち見せればええねん!となるわけです。ええ。
もちろんこの問題はRWDにすれば解決しますし、なんならまったく同じhtmlにCSSを持ったままデバイス毎に最適化させることも出来ちゃう。当然GoogleさんがメモるURLは一つです。検索してくれた人に提示するURLも当然一つです。デバイス関係なく。
上にある公式の日本語ドキュメントを見ればわかるんですけど、デザインとしてRWDにしなよ!って言ってるわけではなくあくまでも検索の精度の問題を語っているんですよね。
もちろん、アクセスされるデバイスによってテーマを振り分ければ、同一のhtmlというgoogle先生のほしい結果にはならないですが、少なくとも同一のURLという前提は崩れていません。
であるならば特に受けるようなペナルティーもない、と、僕は判断しています。(僕判断だよ。)
Google のアルゴリズムはスマートフォンの画面解像度に最適と思われる最大幅値を検索します。Google では、一般的な携帯端末用ウェブサイトで何が使用されているかを調査することに取り組んでいます。そのため、Google のアルゴリズムは将来的に更新される可能性があります。
google先生がこんな事(RWDプッシュ)を言い出す背景は当然今後ますますモバイルデバイスに最適化されたページの重要性が上がるってことなので、モバイル対策をすること自体はなんら無駄な手間ではありません。
ことブログ運営にフォーカスして言うならば、RWDにはRWDの良さがもちろんあるし、テーマ振り分け、もしくは各端末に完全最適化したテーマの作成にも当然メリットはあります。
例えばモバイル用テーマの構築に注力してきた方が、急にRWD化させるためにリソースを割いて、運営自体が止まってしまうことがプラスなのかそうではないのか、これはもう見極めるしか有りません。
大前提としてwebのことを勉強すること自体がマイナスになるコトはありません。絶対ないでしょう。しかし、人には得手不得手があるし、苦手分野に挑戦することと得意分野を伸ばすこと、これの優劣なんかつけられるはずもなく。
まとめるる、略してめるる
ここへ来てちゃぶ台をひっくり返しますけど、まあWordPress3.6のデフォルトテーマ「2013」はレスポンシブです。だからなんだと言われるかも知れませんけど、レスポンシブに触れること自体はまずマイナスにはならないと思います。工数減ります。フレームワークもレスポンシブの方向へいまのところ向いてます。運営が止まらずメンテナンスも楽ならば、それが結果的にユーザーの利益になるという考え方はエゴですかね??
ブログのようなアクセスされるデバイスを特定しづらいメディアは、管理運営的にはこれから登場するであろうデバイスやOSに依存しづらいRWDで組めばいいんじゃね?崩れない、不安定にならない、運営を止めないを優先するならRWDがまあベターかなぁと。
苦手ならテーマ買えばいいんじゃね?無料もいろいろあるしというのが僕の意見ですが、噂やトレンドに流されずポリシーを持つってことが、そしてユーザーフレンドリーであること、それはSEOも含めて考えられることこそ、これこそ大事だよなぁとほぼノンポリシーな私でもおもうのであります。
日本語は難しいし、勉強は大事だね。
文:シンタロヲフレッシュ
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