|
カテゴリ:カテゴリ未分類
冬のボーナスがまたまた下がるようで、景気の悪さを物語っています。
そうなると、当然のことながら、各家庭は無駄な支出を抑えようとします。 各家庭としては、支出を抑えることが防衛手段として「いいこと」なのですが、みんなが支出を抑えると全体としての「個人消費」が激減し、企業業績が悪くなります。 その結果、企業で働く人たちの給料が下がるだけならまだしも、解雇される人も出てきてますます消費を冷え込ませます。 このように、各家庭にとって「いいこと」をやっていたとしても、それが全体にとって「わるいこと」になってしまうことを「合成の誤謬」といいます。 このあたりまでは、たくさんの論者が書いていますよね。 では、国民が保有している合計1400兆円と言われている金融資産を「パー!」と使おうとしたらどうなるでしょう? 景気をよくするためにどんどん使ってしまえとばかりに、預貯金を引き出して買い物や旅行に費やしたとしたら? 銀行などに預けている預貯金は、決して銀行の金庫の中に眠っている訳ではありません。 企業への貸し付けにも回っていますが、銀行などは膨大な国債を買い込んでいます。 預貯金の引き出しが増加すれば、銀行は国債を売却せざるを得ませんので国債が大暴落します。 債券の大暴落ということは、金利を高くしないと買ってくれる人がいなくなることを意味しますので、金利が急騰してしまい、銀行借り入れを行っている企業や個人は大変なことになってしまいます。 つまり、消費を押さえる方向と消費を喚起する方向、いずれにも極端に傾くと大変なことになるわけで、なんだかゴキブリホイホイに入ってしまったゴキブリのように身動きのできない気味の悪さを感じています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.11.02 21:55:25
|