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テーマ:ニュース(100466)
カテゴリ:事件・犯罪
変な人、変なものに関心がいってしまういけない癖で、北九州市中学生殺傷事件の容疑者が気になっている。最初は妻子がいたことがあるような報道もあったけれども、どうもそうではないらしい。これは、やっぱりねえという感じだ。なんらかの理由で就職できず、そのままずっと家にいるという人は多い。 もちろん、仕事をしていない人の全部が全部問題人物というわけでなく、生活の問題がなければ、普通に暮らしている人もいるかもしれない。昔は仕事をせずに資産で暮らすのを高等遊民とよび、決して奇異な存在ではなかった。ただ、困ったことに人間は社会的動物でもあり、周囲とのかかわりが希薄なまま精神の均衡を保つのは難しいところがある。かつての高等遊民はそれなりの交友や付き合いがあったことは戦前の私小説などでもうかがえるが、今の時代は、仕事をせずに家にいると継続的な人間関係をつくることが難しい。 北九州殺傷事件の容疑者もどうも精神を病んでいる可能性があるようだが、精神を病んでいるからひきこもりというよりも、ひきこもっているから精神を病んでいるという逆の因果関係の方が強いのではないか。 精出せば凍る間もなき水車という言葉があるが、どんな仕事でも正業についている人間は精神がおかしくなるようなことは少ない。容疑者の家は、映像で見る限りは瀟洒な豪邸で、今でもときどき母親や妹らしき人が草むしりにやってきていたという。かつては親兄弟と暮らしていたが、本人の精神が変調をする、きたすにつれて、彼らも逃げ出すように去っていったのかもしれない。なお、DVのような音も聞こえてきたという話もあるので、家族に暴力をふるっていた可能性もある。逃げ出した家族を非難する気もないし、誰にも非難する資格もないだろう。 30年くらい前には、立派な邸宅に夫婦と可愛い子供たち…絵にかいたような幸せな光景だったのだろうけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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>昔は仕事をせずに資産で暮らすのを高等遊民とよび、決して奇異な存在ではなかった。
高等遊民は、高学歴で仕事をしなくても生きていけるからそうしなかっただけですよね。というか、テメエの時間を人の為に切り売りしないといけない様なのは、所詮下々の連中のやる事なんですよ。サラリーマンなんて物が一端に物言えるようになったのは、大正末期からです。 最近の若者がファイアーに憧れるのも、カネに使われる側でなく、カネに働かせる側の人になりたいという願望で、かつての高等遊民の観念に近い物がある。 >今の時代は、仕事をせずに家にいると継続的な人間関係をつくることが難しい。 それは人によるでしょ。社交的なフリーターもいれば、ひきこもってた筈なのに描いた漫画が大バスリして、否応なく有名人になってしまう人も、現代は少なくありません。他の人が仕事にかまける時間を、人付き合いに使っている人はいくらでもいるでしょう。 仕事の人間関係なんてカネの切れ目が縁の切れ目ですが、趣味の合う友達は続けばずっと続くものです。算盤ずくで気を張った付き合いしなくていいしね。 >北九州殺傷事件の容疑者もどうも精神を病んでいる可能性があるようだが、精神を病んでいるからひきこもりというよりも、ひきこもっているから精神を病んでいるという逆の因果関係の方が強いのではないか。 それは、貴方の憶測の域を出ないでしょ。確実に言えることは、精神を病んでなければ引きこもりにはならないということです。0を1にする事と、1を10にする事とのどちらが重いかという事にすぎません。 >精出せば凍る間もなき水車という言葉があるが、どんな仕事でも正業についている人間は精神がおかしくなるようなことは少ない。 んな事ないでしょ。仕事の重圧で精神がぶっ壊れてキチガイになる奴もいれば、自殺する奴もいる。そうでなくても仕事しか生き甲斐がなくて知らず知らずに依存症になり、定年になった途端に急激に呆けて耄碌し、口を開けば昔語りしかしない産廃みたいな老人もいる。こんなのもまともな精神状態とは言えんでしょ、アルコールや煙草がないと正常な社会活動ができない奴らと同じですよ。 (2024年12月20日 13時45分14秒)
誤解のない様に言っておきますが、ボクは仕事をしない事が素晴らしいと言っているのではないし、精神衛生上良い事だと言っているわけでもありません。
ただ、現代社会ではボク自身がそうであった様に、大半の人がするサラリーマンという生き方が、必ずしもすべての人に向いているとは言えない、ということを言いたいわけですよ。 例えば介護や看護という仕事に就けば、一定数は必ず虐待というものが発生するわけで、これは待遇を改善したからどうなる物でもなく、職業的にある種の人間の精神性をそういう傾向へ向かわせる特質を持っているわけです。ですから、介護や看護の仕事をしなければ犯罪者にならずに済んだ人にとってみれば、犯罪の責任は自分にあり、職業を選択したのも自分の責任であったとしても、仕事をしなければそのような形で人生潰すこともなかったわけですから、仕事が必ずしも人生を豊かにするわけではなかったという事です。 昭和の時代は、それでも周りの圧力が強く、企業社会の中で役割を演じる事が強要されていたわけですけれど、今や家族を持つ事が必ずしも強要されない時代になった、自然、嫌なら辞めるという奴も多くなる、結果、精神的に解放された人生を送れる者も増えれば、一方で、社会的締帯を失って孤立化する者も増えるわけですよ。 ですからね、仕事がないから犯罪者になる式の古臭い思考では、この種の犯罪には対処できないと言っているのです。 (2024年12月21日 19時46分13秒)
鳩ポッポ9098さんへ
全体としてみると失業率と犯罪発生件数の間には強い相関があるといわれますが、それは経済的困窮が背景で、仕事をしていれば犯罪は行わないという単純なものではないのかもしれません。 ただ、就職が決まらない状態というのは、すでに就職した友人との距離感、社会からの疎外感はかなりのものがありますし、長期間、就職できずに精神を病んだ(原因結果が逆かもしれませんが)という話もききます。 一方で仕事で精神を病むという例もありますので…たしかにどっちもどっちなのですけどね。 (2024年12月22日 10時39分46秒) |