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チラシの裏の幻視録

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2010年10月16日
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 久しぶりです。
 ここのところ、職場のトラブル対応で少し忙しくて・・・
 先週は3週ぶりに家に帰って来てはいたのですが、パソコンを使う気になれなくてブログも放置してました。(仕事で一日パソコンの相手ばかりで、もう見るのも嫌でねぇ。)


 と言ふわけで、本日は、東大の「科学技術と社会安全の関係を考える市民講座2010」第2回「科学技術リテラシーを考える」に行ってまいりましたよ。

 この講座への参加も今年で3年目。一昨年と昨年は全ての講座に参加したのですが、今年は異動で勤務地が遙か遠くになってしまったので、5つの講義の中から幾つか選んで参加することにしています。(ちなみに第1回目は「原子力」。・・・今更と言ふ気もしたので参加しませんでした。)

 本日の講師の皆様ですが、一人はあの北大の鈴木研究室(←科学に詳しくない人でも、これだけ騒がれていれば流石に知らない人はいないよね?)で学んだ山科直子氏。東京工業大学で科学コミュニケーションの研究をされています。
 もう一人は、新座市を中心に環境NPOの理事長として活躍、エネルギーに関する教育ボランティアもされている荻原洋志氏。


 ・・・・そして残る一人は、「あの」菊池誠氏。

 いや~、Eメールで届いた開催案内で講師名を見たときに自分の目を疑いましたよ。「あの」菊池誠氏ですよ。「と学会」での活動やニセ科学批判で知られる・・・
 同姓同名の別人(オイ!)がいるのかとも思いましたが、本日配られた講師プロフィールの眼鏡と長髪と無精髭は間違いなくあの菊池氏。(しかし、上の写真の山科さんの写真とのギャップが凄いことに・・もう少しなんとかならんのか(笑))

 本日の会場の参加者の中には、原産協会の宅間さんの姿もありました。宅間さんはほぼ毎回参加している様ですが、菊池さんの話を宅間さんが聞く・・・と言ふのもなんだか凄い構図です。 


 と言ふ訳で、今回は主に菊池氏の話の中からかいつまんで。

 菊池氏の専門はニセ科学(←違うよ(笑))と言ふことで、発表の内容は「ニセ科学問題を通して、科学リテラシーや科学コミュニケーションについて考える」と言ふものでした。

●ニセ科学とは何か
 「ニセ科学」は(勿論明確に定義された言葉ではありませんが)、「科学であるかのように装っているが、実は科学とはよべないもの」。
 見かけが科学的であり、一般の人には科学と区別が付かないこともあるとのこと。

●代表的なニセ科学問題
 歴史的に重大な問題として、創造論科学(Interigent Designね)、ソ連のルイセンコ問題、科学的知識のあるはずの研究者まではまったオウム真理教、そして有名な水俣病問題。
 最近の話題として、家電メーカーも失敗したと考えているマイナスイオン、血液型性格判断、波動や「水からの伝言」、評価もされず「良いもの」として川に撒かれるEM菌、ゲームが子供の脳に悪影響を与えるというゲーム脳、磁気水や活性水、そして話題のホメオパシーが挙げられました。

 これらの中で、オウム真理教の地下鉄サリン事件については、科学的「知識」のある研究者が実は科学的「思考」を身につけていなかった(=教育が間違っていた)のではないかと指摘。

 また、小学校の道徳で取り上げられ問題となった「水からの伝言」(「ありがとう」良い言葉をかけると氷は綺麗な形の結晶になり、「ばかやろう」と悪い言葉をかけると結晶にならない、と言ふ極めて馬鹿馬鹿しい理論)については、mixiでの討論を元に、信じる者には幾つかのパターンがあることが解った、と報告されました。
 書籍に掲載された証拠写真を見て「科学的なもの」と思っていた人は、その誤りを指摘されれば、信じることを直ぐに止めるのですが、問題はそうでない人。

 「科学的に誤りなら、科学のほうが間違っている」のだそうで、かける言葉で結晶の形が変わることは嘘ではなく事実だと絶対視した上で、「『科学的に誤っている』と言うのではなく、何故言葉に反応するのかを解明すべきである」のだそうです。

 ホメオパシーもそうですが、科学で解明できないのは、まだ科学がそこまで進んでいないからなのだそうで・・・


 発表後のパネルディスカッションにおいても、「科学で説明してもそれを受け入れることが出来ない人にどう説明すべきか」と言ふ事が、一つの論点となりました。
 結局これは個人の思考の違い(好き/嫌い・リスクの感じ方の違い)に起因するもの、と言ふことで、明確な答えは出なかった訳ですが・・・

 まあ、そうですよね。
 あらゆることについて自分を勘定に入れずに見聞きし解り、科学的な思考ができる人ばかりであったら、ホメオパシーなんて言ふおバカなものはこの現代に生き残っていないですよ。

 ただ、僕なんかは小~中学の義務教育や、中学時代に愛読していた科学雑誌やブルーバックスでこの辺りの考え方をある程度学んだ様に思うので、やはり子供の頃の教育が大事なのかなぁ、と思うのですが・・・(でもやはりトドメは大学かなぁ。)



 科学技術コミュニケーションって本統に難しい。



 他にも、菊池氏からはインチキ脳科学やホメオパシーやアーサー・C.クラークの三原則の話、山科氏からは同じ情報から導かれる個人の結論の違い、荻原氏からは市民ベースでの子供や大人のエネルギー勉強会の話など、非常に興味深い話がありましたが、また今度。






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最終更新日  2010年10月16日 22時52分21秒
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