【TRPG感想】
先日はソウさんがGMのメタリックガーディアンRPG(注1)でした。 ついにやっとプレイできた今年初の新システム。 アルシャード互換ではないとはいえ、SRS対応なのでインストールは楽ちん。 そしてやっぱり加護ゲーム(苦笑)。 システムの感想はともかく、今回はGMのソウさんの頑張りに目を見張るものがありました。 感想戦で「フィロスさんのブログがトラウマなんですよ」と言われたのはちょっと驚いたが(笑)。 でもそれで奮起して頑張ってくれて面白いセッションを作れるんだから彼はすごい。 すごい向上心と負けず嫌い心(?)の持ち主だ。 ぜひともこれからも頑張ってフィロスに楽しいPCをやらせてくださいm(_ _)m。 ◆キャラクター紹介 ■PC番号:1 名前(PL名):鋼タクト(ハガネ・-)(フィロス) 性別/年齢/種族:男/16/人間 クラス:ストライカー2/スーパー ゲーム的特徴: サンプルキャラクター「鋼の守護者」を使用。 ボスへの攻撃が強い「ストライカー」とワンオフの特別なロボットを表す「スーパー」でできたサンプルキャラ。 できることは、近づいて殴るのみ! 非常に男らしい機体でした。 きちんとPC1っぽい活躍できた、かな? ロール的特徴: 最初はロボット乗りではないところからスタートする熱血系主人公。 青春を謳歌する高校生がスーパーロボットに颯爽登場する感じ。 その場の流れでロボに乗る。 →大きすぎる力に悩む。 →仲間たちの言葉を聞く。 →クライマックスに自分の意思でロボに乗ることを決意する。 そんなロボットもののテンプレを他のPLさんの支援を受けながら丁寧にやることができました。 とっても楽しかった!(笑) GMや他のPLから発せられる鬱設定を全て蹴散らして(注2)なんとか最後まで幸せに生きることができました。 機体名は「Gアイゼンガルド」。 マジンガー的な外見だが、普段は黒い装甲が、起動すると赤くなる。 さらにブレイクすると炎のように揺らめく紅色に変化するというイメージの機体。 その他: 久々にPL。そして久々のPC1。 楽しませてもらいました。 相変わらずソウさんのセッションはハンドアウトの段階で不安に思うところ(注3)もあったのですが(笑)。 その不安点が綺麗に解消されたおかげで逆にとても楽しめて、面白いセッションでした。 ソウさんは元ネタありきのこういうセッションのほうが得意なのかなー? ■PC番号:2 名前(PL名):ココア・ベルジライト(haji) 性別/年齢/種族:女/16/人間 クラス:ストライカー/スイーパー/スーパー ゲーム的特徴: サンプルではなくコンストラクション。 フィロスの使ったサンプルに範囲攻撃を得意とする「スイーパー」をまぜた感じ。 攻撃一辺倒ではなく振り直しや範囲攻撃もできる隙のないキャラに。 元々サンプルは悪くない出来なんだけど、コンストラクションするときちんと強いキャラができるゲームってのはいいね。 ちょうど仲間たちの真ん中ぐらいの行動値だったので、先陣の撃ち漏らしを叩いたり、後のために敵を削ったりと職人ぽい渋い動きでした。 ロール的特徴: ハンドアウトでヒロインとPC1と同級生という設定だったので、当日の朝までは普通の高校生だったらしい。 ただプリプレイで出自をふった結果、亡国の姫でフォーチュンに救われたという設定になってしまう(笑)。 高校生をしつつ、フォーチュン(注4)で働くという生活を粛々とこなすクールで健気な女の子って感じかしら。 他のPCがちょっとロールに詰まったときとか的確な助言とかうまいトス上げが素晴らしかったです。 中の人の性格が気配り得意ってのもあるかもねー。 機体名は「雷機皇ブライオン」。 空を舞い、雷を操るスーパー級ガーディアンです。 その他: 仕事の休みの都合で連休とかじゃないと一緒に遊びづらいhajiさんですが、本当に毎回いいプレイをしてくれます。 今回もPC1.5といってもいいぐらいシナリオの中核に関わるキャラだったのに、フィロスのPC1のサポートもしてくれたりしてありがたかったです。 あと何より手に入りづらいルールブックをきちんと手に入れて読み込んでくる情熱に脱帽。 ■PC番号:3 名前(PL名):元白水恭香(モトシラミズ・キョウカ)(青海) 性別/年齢/種族:女/37/人間 クラス:ストライカー2/カバリエ ゲーム的特徴: サンプルキャラクター「白銀の刃」を使用。 遅い・堅い・強いの3拍子揃ったスーパー級とは違い、回避やクリティカル下げが得意なリアル級「カバリエ」なサンプル。 ガンダム、ですよね(爆)。 クリティカル下げや光属性攻撃など、スーパーとは差別化された攻撃役。 メタリックガーディアンは射程管理が要になるゲームなので、色んな武器を使っていて面白そうでした。 ロール的特徴: ただまあ彼女の真髄はロールプレイにあった(笑)。 出自を決めるときに「財力」とかを振ったおかげなのか、ハンドアウトで「妹」を指定されたからなのか……。 自己紹介が「叶姉妹みたいな感じ」(笑)。 PCの恭香がお姉さんで、NPCの美子が妹だそうです。 「言うこと聞かないいけない子(妹)にはおしおきしないとね」や「お酒の飲みすぎは肝臓に悪いですよ」などの名(迷)言を残す。 機体名は「ステルス・トワイライト」。 妹の美子さんの「ゴージャス・サンシャイン」と対になるリアル級機体で、光と影をイメージしているそうです。 なお、どちらも高級な素材をふんだんに使った特注仕様だとか(笑)。 その他: いつもディサイドでお世話になっている青海さんです。 PLが多いセッションだとサポート役に回ることが多い青海さんですが、今日も例にもれず。 鋭い指摘や的確なネタ発言で場を湧かせてました。 今回のボスは奪われた美子さんのガーディアンだったのですが……。 オープニングで「妹さんの機体ってなんか特徴ある?」という質問に、 「う~ん? なんかゴージャスできらきらしてる、とか?」 と答えてしまったために、シナリオ中で登場する度にGMが「きらきらしたガーディアンがいます」と言って周りが笑うはめに。 一応ハンドアウトの段階では「謎のカバリエ級ガーディアン」だったんだけど、もう謎でもなんでもないっていう(笑)。 今回のシナリオの隠れたMVPだったと思います。 ■PC番号:4 名前(PL名):烏丸大樹(カラスマ・ダイジュ)(kou) 性別/年齢/種族:男/35/人間 クラス:コンダクター/スイーパー/ベテラン ゲーム的特徴: サンプルキャラクター「老練なる勇者」を使用。 支援やカバーアップが得意な「コンダクター」。 そして機体は弱いけれどもテクニカルな得意が多い「ベテラン」。 総評として「前に出ると死ぬ支援役」の出来上がりです。 でもなぜかカバーリング持ち。 ただし、振り直しを3つも持っていたり、加護ゲーム要のイドゥン持ちだったりと欠かせない存在でもあります。 クライマックスで加護を使い切ってから「これで安心して(かばって)死ねるぜ!」というPL台詞が印象的でした。 ロール的特徴: 機体は「老練なる勇者」ですが、パイロットの外見は「戦争の犬」だとか。 かつて起こしてしまった「ある事件(注5)」以来、酒に溺れて戦うことを嫌うようになったベテラン兵です。 ただ、今回は旧友である博士のピンチに立ちあがります。 PC1などに大人としてのかっこいい台詞を吐くのですが、次のシーンではまた酒をかっくらっているという……。 「酒飲みじゃなければいい人なのに」を地で行くキャラでした。 機体名は量産機「イクシオン」。 特に特徴もない機体ですが、烏丸が乗ることで他の同型機とは一線を画した戦力を発揮する的な設定です。 その他: ネタ発言と妄言と渋いロールが持ち味のkouさんです。 今回は元ネタが豊富なロボットもの、酔っ払いロール的な妄言、そして渋い大人ロールとその全てを余すところなく発揮したセッションだったのではないでしょうか。 非常に活き活きとしている様子でした。 フィロスのPC1ともよく絡んでくれてありがとうございました。 ■PC番号:5 名前(PL名):ディアーネ(TS) 性別/年齢/種族:女/28/人間 クラス:スイーパー2/ディザスター ゲーム的特徴: サンプルではなくコンストラクション。 ルールブック発売直後から「ディザスターやりたいんですよ!」「大砲ぶっぱなして胸を揺らしたいんですよ!」というよくわからない情熱を発揮していたTSさん。 念願かなって巨乳のディザスター乗りです。 「ディザスター」ってのは大量の火器を搭載した戦車みたいなロボットのことです。 ただ、今回は火器を最低限にしてスピード(行動値)を重視した組み方だったとか。 このゲームの雑魚は全体的に行動値が高いので、それよりも早く行動して範囲攻撃で雑魚を一掃しようという作戦でした。 TSさんの欲望とPC5という立ち位置を考えた素晴らしい組み方。 あと当然、最もベテランのPLとして、加護運用にたくさんアドバイスありがとうございました。 フィロスは加護運用が苦手だから助かりました。 ロール的特徴: 「酒飲みじゃなければいい人なのに」枠その2(笑)。 巨乳・酒飲み・大砲好きというテンプレートに従った結果……大変残念な感じに。 まあでも、烏丸さんと同じく大人組でいい味出してました。 あと、基地指令のチトセさん(NPC)と知り合いだったので、そういう立ち位置から上手くシナリオ進行をしていた感じが。 ……本当、酔っ払いロールで絡まなければいい人なのに(笑)。 その他: この感想をいつも読んでいる方には今更説明のいらないTSさんです。 かつてルリルラなんてピーキーなロボットもので長期キャンペーンをやっていただけあってメタリックガーディアンへの半端ない愛を感じました。 今度キャンペーンをやってくれるって言ってましたよね? 楽しみにしてますね? ◆粗筋 今回は色々と書きたいことがあるのですが、紙幅に限界があるのでトピックスだけで。 書ききれないことがたくさん、たくさんあってとても残念。 音源はあるから、誰かリプレイ書いてくれないかしら? あと一応サンプルシナリオの改造ということなので、もしかしたらネタバレになってしまう部分があるかもしれません。 ……と書いたはいいが、後から比較したら流用されてるのはPCの立場とNPCの名前ぐらいだったけどね。 サンプルシナリオのハンドアウトで死ぬって書いてある鋼博士も生き残ったし。 結末は全然違うことになってるわ。 ■オープニング タクトとココア、そしてNPCヒロインのカエデは高校の文化祭の準備に追われていた。 平和な日常のシーン。 突然入るGMのモノローグ(笑)が、その平和が長くは続かないことを告げる。 恭香さんはきんきらな機体ごと妹をさらわれ、その行方を追ってPCたちのいる鳳市のフォーチュンへ。 ディアーネさんは部隊を謎のきんきらのガーディアンに全滅(ただし死人は出ない)させられ、きんきらガーディアンの目撃証言のある鳳市へ。 烏丸さんは旧友の鋼タイゾウ博士の研究所がテロ組織ディスティニーに襲われたことを知ってスクランブル発進。 ココアはカエデにアビスシード反応(注6)があることを指令から告げられ、愕然とするところでディスティニー襲撃の連絡を受けて出動。 タクトは祖父である鋼タイゾウ博士に研究所に呼ばれたところで襲撃を受けて地下シェルターへ避難。 そこで祖父からタクトの力について説明を受ける。 タイゾウ博士「タクトよ。お前には、とてつもないリンケージとしての力がある」 タイゾウ博士「それは普通のガーディアンには大きすぎて制御できないほどじゃ」 タイゾウ博士「しかし、この奥にあるガーディアンならば、お前の力を引き出すことができる」 タイゾウ博士「本当なら、お前のような子供を戦場で送り出したくはないのじゃが」 タクト「じっちゃん……。ありがとう。でも、俺に力があって、それで救える人がいるなら、乗らないのは嘘だろう!」 ■ミドル ということで研究所を襲ってきたきんきらガーディアン=ゴージャス・サンシャインとチュートリアル戦闘。 慣れないスクエア戦闘でおたおたしてましたが、危なげなく勝利。 しかし、ゴージャス・サンシャインは逃げてしまいます。 戦闘後PCたちはフォーチュンの鳳市支部に集められます。 ディアーネさんからは「(戦闘に慣れていない)子供が出てくるから、敵に逃げられたのよ」と言われて悩むタクト。 格納庫でアイゼンガルドを見ながら悩むタクトに対して烏丸さんは「お前の中で、答えはとっくに決まってるんじゃねえか」と渋くアドバイス。 とりあえず解放されて家路に着くタクトとココア。 ココアがガーディアンに乗る理由を聞き、友人だったはずのココアの知らない一面にドキドキしたり。 逆にココアからカエデのアビスシードのことを告白されて、2人で学校に向かったり。 この辺り、チュートリアル戦闘後の流れは実はGM考えてなかったとか。 感想戦で「PC1のタクトの周りで上手くシーンが進んでくれてよかったです」と言っていた。 慣れた面子だからってこともあるし、ロボットものの定番シーンをつなげただけとも言える。 どのシーンもいい会話がたくさんあったよ! タクトとココアのシーンの裏側では、恭香、ディアーネ、烏丸(+チトセ指令)の大人組が酒飲みながら「若者は~~」と話すシーンもあったりして盛り上がったしね。 学校に行くと案の定、フォーチュンがカエデにつけていた護衛はやられていてカエデはさらわれていた。 フォーチュンに集まり情報収集するPCたち。 ・カエデのアビスシードは、他のアビスシードと共鳴して強力な力を発揮する特別なもの。 ・美子さんにも微弱ながらアビスシード反応がある。 ・美子さんのアビスシードを触媒としてカエデのアビスシードを解放することで、巨大なアビスゲートを開くことが可能。 ・巨大なアビスゲートが開けば、北半球全てが壊滅する恐れがある。 ・ディスティニーは再開発地区に潜んでいる。ゴージャス・サンシャインと美子さん、カエデも一緒にいるはず。 再開発地区に向けて出動するガーディアン! 溢れかえるディスティニーの雑魚を蹴散らし、最奥へ! ■クライマックス そこには今にも開こうとするアビスゲートが。 ゴージャス・サンシャインはカエデを吸収してアビスエネルギーによって漆黒に染まり、アビス・サンシャインに。 ココア「カエデ?!」 恭香「言うことを聞かない子には、おしおきが必要ですわね」 敵の大佐「ははは、一歩遅かったようだな」 敵の大佐「すでにアビスゲートは開く寸前、お前たちはそこで指をくわえて見ているがいい」 ディアーネ「いいえ、まだ12時の鐘は鳴っていないわ。まだ間に合う!」 敵の大佐「どうかな? このシンデレラはガラスの靴を落とさないようだぞ?」 カエデを吸収し、美子さんの乗るアビス・サンシャインが動きだし、PCたちに攻撃を始める! 同時に溢れる雑魚+大佐の専用機まで出現! 敵の大佐「はっはっは、すでにアビスゲートは開きつつある」 敵の大佐「これを止めることなどできんよ! 『奇跡』でも起こらない限りな!!」 タクト「『奇跡』なんて……」 烏丸「奇跡、か。おい坊主。鋼のじいさんから聞いたことを伝える」 タクト「??」 烏丸「お前のガーディアンは他とは違う特別製だそうだ。お前の意思を星の意思に届ける力がある」 烏丸「お前がそれを本当に望んだ時、『奇跡』すら起こせる、ってな」 タクト「……俺がこいつで何ができるかはわかんねえけど、カエデが救えるってのなら」 タクト「奇跡でもなんでも起こしてやるさ!!!」 ということで戦闘開始。 ただこの戦闘もそこまで危なげはなく……。 GMから「初めてなんで戦闘は緩めです」と宣言されていた通り。 一応全員ブレイクしてるけど、イドゥン1枚、オーディン2枚、ヘイムダル1枚、ガイア2枚残して勝ってるんで、余裕って言える部類なのかな? ボスを倒した後、カエデを救えるかどうかの判定が。 GM「ではタクト、【意思】で難易度14の判定をしてください」 タクトの中のフィロス「うぇ、俺【意思】2しかないよ。クリティカル必須じゃん……。まあ、《ヘイムダル》も残ってるから気楽に振るか」 タクト「カエデ! 戻ってきてくれ! (ころころ)うんやっぱり失敗。恭香さ~ん、《ヘイムダル》を」 ココア「まだよ! タクト! もっとカエデに語りかけてあげて! 《ブロウビート》でその判定を振り直し」 タクトの中のフィロス「……あ、ありがとう」 タクト「カエデ! ココアもいる、一緒に帰ろう! (ころころ)失敗。《へいむだr」 烏丸「まだだ! 坊主! お前はそんなんで諦めちまうのかよ! 《ブロウビート》で振り直し(注7)だ」 タクトの中のフィロス「……ええぇ、まだやるのか? もう言うことないぜ?」 タクト「……ええと……カエデ、あと少しだ! もう少し、カエデも手を伸ばしてくれ! (ころころ)失敗。じゃあ、《へいm」 ディアーネ「男の子でしょ! しゃきっとしなさい! 《ブロウビート》で振り直し(笑)」 タクトの中のフィロス「おまえらー! 何回やらせる気だー!!」 ディアーネの中のTSさん「フィロスさんならやれますって(笑)」 タクト「……………………カエデ、一緒に文化祭成功させるんだろ! お願いだ! 帰ってきてくれ! (ころころ)失敗orz」 一同「(爆笑)」 恭香「では《ヘイムダル》を使用します。美子さん、聞えていますか? あなたの隣にいるカエデさんも頑張っています。あなたも手を伸ばして、こちらに帰ってきてください」 GM「では、それで成功です(笑)」 ■エンディング ディアーネさんはチトセと酒を飲みながら反省会。 烏丸さんは元の防衛隊に戻ってまた酒に飲まれる日々。 恭香さんは美子さんの無事を喜ぶ。 そしてタクト、ココア、カエデのエンディング。 カエデは無事に生還。 3人は文化祭の準備にいそしんでいた。 やることは「異性装喫茶」。 クールなココアが執事服を着てきゃーきゃー言われ、《天上の美》を持つタクトが女装して男女かまわず目線を集めるということに。 そこに仲間たちが訪れ、タクトが女装のまま逃げだす、といったお約束なシーンで締め。 ◆反省と考察 ロール:5点 ゲーム:3点 ストーリー:4点 ボーナス:5点 ロールは久々に5。 カオスフレアで鍛えたロール力を全PLが放出した感じかしらね。 本当、書ききれないほどの素晴らしいロールがあったわ~。 楽しかった楽しかった。 ゲームはつまらなくないけど、やっぱ加護ゲームなのよねー。 スクエアで距離の管理が戦術的に面白いのはちょっと新しかったけど、あくまでアルシャードの亜種って印象。 完全に好みの問題だけど、3点。 ストーリーはシンプルな話だったけど、感想戦で聞いたGMの苦労に感心したので+1。 ハンドアウトのときに感じた疑問もうまく消化されていたので面白かった。 ボーナスは新ルールってことで+1。 あとストーリー以外でも頑張っていたGMの努力にさらに+1。 ○良かった点 ・ソウさん頑張った。とてもよくPLの視点に立てていた。バランスのいいシナリオだった。 ・スクエアでの「距離」に重きを置いたちょっと新しい感覚のゲーム。 ○悪かった点 ・後もう少し、マスタリングもPL視点だとよかったかも? ・やはり加護ゲーム。 では、個別解説。 ・ソウさん頑張った。とてもよくPLの視点に立てていた。バランスのいいシナリオだった。 ミドルでのチュートリアル戦闘、情報収集の量、クライマックスの長さ(加護の数)などなど。 5人もPLがいてロールが盛んだったにも関わらず、全体の時間もコンパクトに収める戦闘とロールのバランス。 本当に今回のシナリオは「バランスがよかった」という言葉に尽きる。 ロールは盛んで楽しいし、戦闘がきつすぎず緩すぎず。 ま、この辺りは主観もあるから常にPL全員の満点を狙うのは難しいけれどね。 感想戦で関心した台詞はソウさんのこんな言葉。 ソウさん「サンプルやろうと思って読んだんですけど、ちょっと情報量多いかなって」 ソウさん「(中略)そんなわけで、本当はPC3のコネクションは(ネタバレにつき禁則事項)だったんですけど、妹ってことにして」 ソウさん「(中略)あとPLのモチベーション的に鋼博士とかPC5の仲間も死なないようにして(後略)」 個人的な感覚だがソウさんは吟遊詩人の気がある、と前から言っていた。 しかし今回のソウさんはとても、今までに比べて、すごく「PL視点」に立ってシナリオを調節している。 シナリオ全体の情報量、戦闘のバランス、PCの死亡に対する考え方などなど。 こう言ってしまうと自意識過剰かもしれないが、この感想で指摘していたソウさんの弱点が見事にカバーされた感じ。 最近TRPG団ではないところで頻繁にGMをやってるらしいのでその影響かしらん。 ロボットという元ネタがソウさんとPLたちに共通認識をもたらした結果かもしれないが、今回は素直にGMを称賛したい。 素晴らしいセッションでした! この調子で次回もよろしく!! ・スクエアでの「距離」に重きを置いたちょっと新しい感覚のゲーム。 FEARのゲームは基本的に距離をファジーに管理するゲームが多い。 ただ、メタリックガーディアンはスクエア戦闘という具体的な距離管理を行う。 その上で移動後に使用可能な近距離武器と移動後には使えないが強力で射程が長い遠距離武器。 この「移動後には遠隔攻撃できない」ってのがミソだな~、と。 あとスーパーにある「全力移動しても行動済みにならない」特技とか。 主人公の活躍を奪わないような設計になっていたり。 少しだけ今までにない新鮮な視点でゲームができた気がする。 ・後もう少し、マスタリングもPL視点だとよかったかも? 今回のソウさんのマスタリングにはほとんど満点をあげたい気分だが、だからこそいくつか気になるポイントが。 エネミーの演出がGMの脳内で完結していてPLへの説明が抜けてたり、PCの機体は機体名で呼んでくれるのに、ボスのことをいつまでも「ボス」と呼んでいたり。 やっぱりロボットものである以上、そのあたりの演出には気を使ってほしかったな~という印象。 具体的には「ヴィクラマが3グループいます。それぞれV1、V2、V3と呼びますね。位置はここです(トークン配置)」ではなく。 「マシンガンを持った中型のロボットが30体。あ、1グループ10体のモブです。それが両翼と正面から君たちを囲もうと迫ってきます」みたいな。 感想に書いたみたいに、せっかく「ゴージャス・サンシャイン」という素体の名前まで決まってるんだから。 「ボスに○点ダメージ」ではなく「アビス・サンシャインに○点ダメージ」みたいな表現使うとか。 ま、細かいことだしフィロスも常にできてるかっていうとそうじゃないけど。 今回はシナリオの段階ではとてもPL視点に立てていたのだから、次はマスタリングの段階でもPL視点に立っていられると、PLの世界観への没入具合というか、盛り上がりは一味違うのではないかな? ・やはり加護ゲーム。 オーディンの打ち消しあいがしづらくなったとはいえ、やはり加護ゲーム。 紙幅もないし、今までも語っているのでこの項目は多くは語るまい。 GMの残り加護数によって戦闘がコントロールされているという感覚と、詳しい人の一存で戦闘が決まってしまう感覚は、簡単に拭えるものではない。 というわけで初めてのメタリックガーディアンでした。 とっても楽しかったので感想の量も多い(遠い目)。 連休の初日がセッションでよかった。 これ日曜セッションとかだと絶対感想すぐには書けなかったよ。 ああ、本当に誰かリプレイ書いてくれないかな~(ちらちら)。
by phirosu2
| 2013-05-04 13:24
| メタリックガーディアン
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