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6年ぶりに最大の素数が見つかる。NVIDIA元社員が発見

 GIMPS(Great Internet Mersenne Prime Search)は21日、既知の素数で最も大きい「2^136279841-1」が新たに発見されたと発表した。Luke Durant氏が12日に発見し、19日にGIMPSによる検証が完了したもの。4,102万4,320桁の数字で、約6年前に発見された「2^82589933-1」から1,600万桁以上大きな素数だとしている。

 今回新たに素数を発見したDurant氏は、NVIDIAでの勤務経験もある米カリフォルニア州サンノゼ在住の研究者で、数千台のサーバーGPUを使ってメルセンヌ数をテストするインフラを構築。17カ国、24のデータセンターリージョンにまたがる大規模なものだったという。

 そのインフラによる約1年のテストの結果、10月11日に「2^136279841-1」が素数であると考えられることが分かり、翌12日にリュカ - レーマー・テストによって素数であることが確認された。その後GIMPSにより、複数のプログラムおよびハードウェアプラットフォームで検証され、素数であると認められた。今回発見されたのは52個目のメルセンヌ数(2のべき乗-1)にあたるという。

 GIMPSは、1996年に設立されたボランティアによる共同プロジェクト。無償のソフトウェアを使ったメルセンヌ素数(2のn乗から1を引いた数で表わせる素数)の探索を行なっている。メルセンヌ素数の探索ソフトとして、CPUのストレステスト用ツールとしても知られる「Prime95」も提供している。