マリーンレイダー・コンペティション
アメリカ4軍(陸軍、海軍、空軍、海兵隊)の中で最も小さい組織ながら、世界中に緊急展開できる機動力や上陸戦など最前線を切り開く軍事作戦を遂行させる能力に抜きんでた、少数精鋭の殴り込み部隊である海兵隊。
その中でもマリーンレイダース(Marine Raiders:旧MARSOC)はテロの脅威への対抗措置として設立された精鋭中の精鋭の集まる襲撃連隊だ。
マリーンレイダースの意志・伝統を受け継ぐための催事である「マリーンレイダー・コンペティション」では、それぞれの大隊から選ばれた6人×6チームが過酷なミッションをクリアしお互いの能力を競い合う。
ノースカロライナ州にあるキャンプ・ルジューンで毎年開催され、今年は6月12日に行われた。
競技は様々な作戦の実施に必要なスキルやサバイバルスキル、負傷者のケア、ボートを担いでの行軍などが行われ、日頃から鍛錬している海兵隊特殊部隊員でもギリギリの状況まで追い込まれる。ミスがあればペナルティが課されるなど、疲労やプレッシャーと闘いながらのレースは過酷を極めるものだ。
この競技は、競い合うという精神を築くためだけでなく友情や信頼を育む目的も有しているとのことで、これからも伝統行事として続いていくものになる。世界最強クラスの作戦遂行能力を持つ特殊部隊は、こうした取り組みをも取り入れてその能力の高さ・連携の強さを維持・強化していっているのだ。