戦国時代に戦で傷ついた兵士が温泉に浸かって癒やした話があるように、温泉は切り傷を治す手助けをすることがあります。そういった温泉の泉質として筆頭に上がるのが硫酸塩泉です。
硫酸塩泉は3つに分類されますが、全般にわたって血液に多くの酸素を送り込む特性やコラーゲンの生成を促す蘇生効果などがあるといわれています。なかでも石膏泉ともいわれる「カルシウム-硫酸塩泉」は鎮静作用も備えており、痛みや炎症を抑える効果も発揮。別名「傷の湯」とも呼ばれています。硫酸塩泉以外では、塩化物泉も塩分による殺菌効果があるため、切り傷からの回復に好ましい泉質だといえるでしょう。