「卵が腐ったよう」と表現されることの多い独特の香りで知られる硫黄泉は、硫化水素を含むか含まないかによって「硫黄泉」「硫化水素泉」の2つに大別されます。「硫黄泉」は中性~アルカリ性であることが多く、色は無色透明かエメラルドグリーン。「硫化水素泉」は酸性の傾向が強く、色は湯の花によって白く濁り、独特の香りを発します。
どちらも殺菌力が強く、皮膚トラブルに効能あり。さらに硫化水素泉の場合は、血管を拡張させるため末梢循環障害などへの効果も期待できます。飲泉可能な場合は、糖尿病や高コレステロール血症にも良いとされています。ただし、湯あたりや肌荒れなどを起こしやすいほか、金属製品を黒く変色させることもあるので、入浴の際には注意が必要です。