現代人のみなさまごきげんよう! ライターのモンゴルナイフと申します。
私は食べることや料理が好きで、新しいレシピを試したりこれから流行りそうな食べ物のことを予想して暮らしています。
予想は10割外れているので、意味のない時間を過ごしている可能性がありますが……
数年前に、飛鳥時代から作られはじめた日本最古のチーズ「蘇」がリバイバル(かっこいい言い方しちゃった)しましたよね。
もしかすると、昔の料理を探ればこれから流行る料理を思いつけるかもしれないですよね。
というわけで、古代の料理を体験しにいけるところへ行ってきたいと思います!
群馬県へ
東京から電車を乗り継いで、群馬県へやって参りました!
駅からタクシーで目的地に移動します。
モダンなフォルムの建物に到着です。 ルーブル美術館ではござらぬよ。
ここは、群馬県みどり市の岩宿遺跡にある岩宿博物館です。
とは……
この遺跡の発見で、縄文時代より前に旧石器時代があったと証明された歴史的な場所なのです!
教科書に載っている場所なんですよね。
出土した石器も展示されています。
受付には、黒曜石の強強アクセが鎮座しています♡
この子誠にかわいすぎるだが〜〜〜〜〜〜〜!
マンモスサンタさん♡♡♡♡
博物館内では、巨大なマンモスの骨格標本の模型が展示されていた。
遺跡があるみどり市のマスコットキャラクターもマンモスのみどモスだったり、マンモスモチーフを度々目にした。 かわいい!
ちなみに本州にはマンモスではなく、ナウマンゾウが生息していたと言われております。
古代料理体験会の受付をしたら、古代み溢れる衣装を貸していただいて準備OK!
学芸員さんに案内してもらい、古代料理を教えてくださる先生が待っている遺跡方面へ移動します。
この日は冬なのにポカポカ暖かく不思議な天気。
博物館横の沼もキラキラしていてうっとり歩いていたら、体験コーナーに到着……
え??
大勢の人々?? 近づいちゃお……♡
未来の恩師がたくさんおる?????
さらに近づいちゃお……♡
わあぁむ!(Wham!)すごいたくさん先生が集まってくださっていた!!!!
先生のみなさんこんにちは〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
改めまして、古代料理を教えてくれるのは……
パチパチパチパチ(拍手喝采)
私とオモコロ編集部のみくのしんさん・総勢2名のためにこんなにたくさんの先生たちが集まってくださいました。
先生たちは、20年以上活動されているそうですよ!
古代料理の体験の準備をしていただいていたんですけど、
テーブルも笹の葉でかわゆくデコりつけていただいています。
木の実だ!
大人になってからむかれた実ばかり食べているから、木の実って遠い絵本の中の存在になっていたなあ。
あゃ!なにか竹が現れました!
この下に池があって忍者が隠れて息をしているわけではございませんよぉ!
これは古代料理ウェルカムドリンク。
ドングリは、縄文の遺跡から大量に発掘されているそうです。
このドングリは、岩宿博物館周辺でとれたドンクリを使ったものだそう。
ズズ…
クアー!
香ばしくて美味しい! 駆けつけいっぱいのドングリコーヒーが沁みるぅ。
コーヒーというより濃いめのお茶のような飲み口ですが、ほんのりと甘い!
竹のコップを使っているからなのか、竹の香りもうっすらとしているし持ち手が熱くならなくていいね。
旧石器時代の遺跡から焼けた石の集まり(礫群)が発掘され、これが当時の調理場と言われています。
その環境を再現して料理をしていきます!
まずは、食材を切っていきます! 使っていくアイテムをご紹介します!
です!!!!
古代の料理には欠かせない黒曜石で作られた石のナイフ。 動物の皮や肉を切るために欠かせない生活必需品だったそう。
石とあなどることなかれ、鉄のナイフより切れ味があると聞きました。
隙があったので、自分語りをさせてください。
モンゴルナイフの実家にもおじいちゃんの宝物の黒曜石があったのですが、数年前盗まれました。
至急返して、自首してください!!!!!!!!!!!!!!!!
石のナイフは、持ち手のところが凸凹に打って加工してありますが、握り込まずふわっと優しく持って使います。
刃のところは、切るために生まれてきた!!!!!!!!!!!!!!!
とにかく鋭利なので、取り扱いに注意しましょう。
いきなりキラキラさしが光るいい牛肉が。
これも古代牛ですか?と聞いたところ、群馬名物上州牛とのことです。
先生がお手本を見せてくれたのですが、軽く滑らすだけで肉が綺麗に切れていて興奮
手で力を入れるより、石の重さを利用します。
小さく切ると石で蒸したときに、お肉が燃えちゃうので大きく切るのがコツ!
切りごごち良すぎ!
サクサク切れて楽しい。 あと20kgくらいステーキ肉を切りたい!!!!
こうやって切るのが楽しくなってお肉を小さく切りすぎてお肉が燃えてしまった先人たちがいるので、切りすぎ注意らしい。
後から見返したら、私ねずみ男みたいな笑い方してら。
古代の初心者なので、先生のお手本に比べるとポロポロと小さいお肉が出てきてしまった!
お肉が切れたら、朴(ほお)の葉に肉をのせていきます。
この葉は、春に集めて半年間塩漬けにされたものです。 この加工をすることで、葉が柔らかくなり巻きやすくなるそう。
先生これアディダスのロゴみたいですね〜〜〜!
噂をされていることをまだ知らないアディダスのロゴ
カットしたお肉を葉の上に並べ
塩をだいた〜んに振る。
これは現代の塩ですが、古代の人も調味料として塩は使っていたそうですよ。
先生がお野菜もご用意してくださっておりました。嬉しい〜〜〜〜!
クンクン
いい匂いすぎ!野菜と朴の葉の匂いがかけ合わさっていい香り!
薬味とも違うネイチュア〜なアクセントがある。
いい匂いすぎて笑いが止まらなくなっちゃています。イシシシシ
葉を巻いたら、紐で縛って固定します。
自分の食材がわからなくならないように目印を挟み込みます。
/トトロがくれたお土産じゃん!👓\
焼く場所は、徒歩2秒くらいのところに用意されているので移動します!
すごい熱気!
焼かれて約800度になった石が続々と並べられていきます。
白くてお饅頭みたいな石なのに、ほぼ火なの不思議だねえ。
激アツの石の上に食材を置いて
濡らした新聞紙で石の上を覆ったら、周りの土で包みます。
古代の岩宿人は葉を使っていたようですが、今日は新聞紙を使っていきます!
現代人は臨機応変なのだ。
完全に土で覆ったら20分〜30分ほどで料理が出来上がります。
塩釜焼きみたいだなあと声が聞こえていきました。
続いては、この竹を使ってドングリのパンを焼いていきます。
竹を触る機会があまりないので、手に持っていると遊びたくなりますが大人なので我慢!
ドングリとエゴマなどを練り込んだ生地です。
このパン生地を広げて竹に巻いていきます!
その前に竹フルートをやりたくなったので、やりますね
(自分の喉笛から出てる音)
やってみたら信じられないくらい滑ってしまったので、自分で笑っておきました。
滑りの根も乾かぬうちにドングリパンをやって行きます!
柔らかくて気持ちいい〜
竹がしっとりしているので、ペタっと巻けました。
ドングリパンっていい匂いですね。 私の地元パリ(フランス)のことを思い出します。
オーブンなどはもちろんありませんので、また火のステージへ参ります!
竹に巻いたパンを火に当てて落ちないように焼いて行きます!
パンを落としたくないよと緊張してくる。
すると突然死角から、別の竹が出てきたと思ったら
でっかい〜〜〜〜〜!
1周巻いただけですごい達成感溢れていたけど、ルール無用の6巻きパンの登場に笑い転げてしまいました。
パンが焼けてくると竹から剥がれてくるので、落ちそうになってきます。
パンが膨らむたびに、先生が大きな声でアラートを出してくれます。
先生の「おっこっちゃう!(落ちちゃう)」って掛け声が、昔のドラえもんの声に聞こえる瞬間があってツボっている私。
風が吹いても笑っちゃう状態に突入している間に、ドングリパンが焼けて竹から剥がれました。
私のドングリパン……♡
先生に焼き上がりジャッジしてもらい、
本当の完成だ〜〜〜〜〜!
続きまして、先ほど土に埋めて石で蒸したお肉や野菜を取り出しに行きます。
まだ熱々で煙が立ち昇っていますね。
地面から煙が出てるの火山みたいでかっこいい〜〜〜〜!
新聞紙をよけた瞬間にスモーキーないい香りが広がります。
私たちの石蒸し料理が完成しました!
紐を解いて、朴の葉を開くと
一番美味しそうな蒸し加減のお肉とお野菜が♡
古代の料理を体験しているけど、旅館で食べる陶板焼きを思い出します。
石蒸し料理に集中していたら、突然背後から嬉しい!美味しい!かわいい!の気配。
ちょつと〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
なんですかこのかわいいデコレーションは!!!! 山茶花だ〜〜〜!
食べ物がどんどん届き始めている!?
今回は、自分で作ったもの以外にも古代料理フルコースが用意されていたんです!
宴じゃないか。
料理が美味しいオーラを放ているのはもちろんなのですが、笹の葉やお花でテーブルを飾っているからハレの日っぽさがありますよね。
いいよね♡
さっそく黒曜石のナイフで切ったお肉をいただきます!
柔らかくて美味しい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
お肉がふわふわで、結構味が濃い!
味付けは塩だけなのに、朴の葉と野菜のお出汁みたいなものが染みている。
ローレルで煮込んだ時の風味に少し似ているような気がした。
イノシシをお野菜とお味噌で煮込んだ鍋です。
調理に使われた鍋は、土器作りサークルのみなさんが作ったものだそうです。
ここでも石が調理場として使われています。
日本列島にヒトが住むようになってから、イノシシは食べられていたと考えられています。
こんなブリブリのイノシシのお肉久しぶり……!
ん”まい!
スープはシンプルな味付けなのですが、イノシシのお肉からでたコクで味の強度が増している!
外でこういう温か汁物のいただくのっていいよなあ
これは、くるみの味噌です。
使ったのは鬼ぐるみだそうです。
くるみは、外側の実を剥いて中の殻を割ってやっと食べなれたくるみが出てきます。
〜過去回想〜
以前、河川敷のロケでお腹が空いて勝手にくるみの実をかじり、口から泡を吹いて歯と舌が黄色く染まったことがある。
外側の実は渋すぎるから食べてはいけないそうだ。
イソップ寓話2025に載せてくれませんか。
先ほど焼いた、ドングリのパンにくるみの味噌をつけて
いただきます!
ん!ちょ
っと!美味しすぎ!
ドングリの甘さとエゴマの香ばしさがクセになる! コンビニで売って欲しい。
朝にコーヒーとやりたい味だ。
岩宿博物館の施設内にある田んぼで作られた黒米と赤米のおにぎり。
キャー!!!
私こういうお餅の気配がする食べものに弱いんですのよ。
もちもち食感通り越えて、口の中でお餅になっちゃうよ。
笹の葉のいい匂いもして高級感が増している!
1粒も逃したくないので葉に歯を立ててこそぎとってしまった。
カメラが連写モードで自分の方を向いていることも忘れて……
鮭は、縄文時代の初期から食べられていたそうです。
そんな古代ロマンを感じながら、素手で食べてみてとおすすめされたので齧り付きます!
…ンメ!
スモークの塩梅が良すぎるし、この鮭脂がのってて食べ応えがすごいど。
塩の振り具合も古代米と合わせると魔界の入り口だ。
そもそも古代料理研究会の方々が料理上手すぎるんですよね。
鮭の血あいのところの脂絶対に食べ逃したくない!!!
ここでも歯を使います。 古代の人にも自分にも歯が共通してあるって不思議だよなあ。
古代米と鮭を交互に食べてお腹い〜〜っぱいです!
ごちそうさまでした〜〜!
かわいいかな♡ あわよくば先生笑ってくれるかな♡と思って頭の上に葉を乗せています。
反省していますので許してください。
片付けしようかと思ったら、先生からちょっと待ったが。
なんとこの後古代のスイーツ時間が始まるとのこと!!!
座して待ちます!!!!!!!!!
これは「古代ハス」の実を濾して作られたとうふに、くるみの味噌を添えたもの。
古代ハスは、千葉県にある2000年以上前の遺跡から発見されたハスの実を発芽させたものです。
このハスは、決められた区間でだけ資格をもった人だけが栽培できるそう。
現代のハスの生態が乱れてしまうかもしれないからね。
貴重なハスの化身いただきます!
お上品だこと〜〜〜〜〜! 他に何か似ているものがない不思議な食感!
美味しいけど、材料が簡単に入手できないから作るのが難しそう。
少しも忘れたくないから、じっくり味わう。
本当のごちそうさまです〜〜〜〜!
しかしそこでも先生からちょっと待ったが!
まだ古代料理体験は終わっていないのであった!!!!!!!
胃袋急遽増設します!!!!
先ほどもいただいた古代米、今度はお団子にしたスイーツです。
桜の花の塩漬けも添えてあります。 ずっとおしゃれなんですよねえ。
(絶対おいしくて好き…!ネタバレごめんなさい)
んむ〜まい♡
わかっていたけど、もちもち食感かつ自然な甘さがつけられていて美ッ味。
表参道に古代米スイーツのお店出して!!!!!!!!!!
古代料理をめいいっぱい楽しんで、全国の遺跡の話で盛り上がって本当に楽しい時間を過ごせました。
名残惜し……
今日いただいたものって「食べたいな!」と思い立ってもドングリとか竹は近所にないから、家で簡単にできないからちいと寂しいですよね。
とか考えていたら「くるみ持って帰ってね〜〜」とたくさんもらってしまいました!
家に帰っても岩宿の思い出が続くの嬉しいですね。
さらに、この日料理を乗せたり飲み物を入れた竹も頂いちゃいました!
竹のアドバイスす〜〜ごい飛び交ってる。
古代料理研究会のみなさま♡
笑顔で解散したけど泣きそう〜〜〜〜〜〜
ずっと楽しかったから寂しいよ〜〜〜〜〜
ナ〜ン
何か聞こえる……
ナ〜ン
あの地球上で一番かわいいフォルムは……まさか……
まさか……
だ!!!!!!!
かわいい猫にまで会えて、ずっと最高の日かえ。
岩宿博物館にも行こう
岩宿博物館では、行商をしながら岩宿遺跡を発見した相澤忠洋さんの紹介があったり、出土した石器や当時の人々の暮らしなどを知れる資料が展示されています。
岩宿遺跡に行かれる際はぜひ訪れてみてくださいね!
古代にマリオパーティーがあったらこんな感じなんだろうか。
調べてみたら全国には知らない博物館や遺跡が山ほどあり、Googleマップのピンが立ちまくってパニックでした。
まずは家の近くから行ってみようかしらねと思ったのでした。
流行りそうなものは予想できるのか
古代の調理法や料理上手な先生たちのレシピを学んだので、次に現代で流行りそうなものを予想します!
ここにお土産でいただいた竹のコップがあります。
冷凍庫で保存するといいと聞いたので、さっきまで冷凍庫に入っていました。
そこに現代の叡智の塊の液体「アサヒスパードライ」を注ぎます。
ドドドド……
次に流行るのはこの竹ビールです。
なんて雅なフォルムなんでしょう♡
泡が立つと何故かカフェラテにも見えますね。
キンキンのうちにいただきましょう!
おもしろい味!!!!!!!!!!
竹の風味とビールが合流すると、筑前煮の前夜みたいな気配がする!!!!
人を選ぶ味だけど、おもしろいから流行れ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!
忍者とモンモスも竹ビールが流行ると確信していたのだった。
※古代料理体験はボランティアのみなさまのご協力によって開催されております
こちらの古代料理体験は、みどり市のふるさと納税の返礼品から申込みとなっております!
気になる方はみどり市のふるさと納税の公式ページをチェックしてみてくださいね