レンタルサーバーやそのプランを選ぶ上で基準となるものには、
以下のようなチェック項目があります。
(1)ワードプレスやムーバブルタイプといったサイト作成補助ツール(CMS)を使う
→ データベース(MySQL)、PHP、CGI、SSIが使えるかどうか
(2)アクセス数の多いサイトを運営する
→ 転送量制限があるかどうか、転送量超過による課金があるかどうか
(3)複数のサイトを運営する
→ マルチドメインが使えるかどうか、CMSを使う場合はMySQLが複数使えるかどうか
(4)企業サイトやネットショップを運営する
→ サポートに電話対応があるかどうか、SSLが使えるかどうか
個人運営で、
はじめてレンタルサーバーを契約するという初心者の場合には、
最初の項目の、
「ウェブサイト作成補助ツール(CMS)を使えるかどうか」にだけ、
着目しておけばいいです。
あとは、各々のレンタルサーバーの独自のサービスや、
快適性を調べるために、
スペックやクチコミを見て決めていきます。
ファーストサーバーのように、
過去に多くのユーザーのデータを消失するなど、
大きな事件を起こしているサーバーもあります。
ですので基本的に、
さくらインターネットやロリポップ!、エックスサーバーのような、
信頼性のある優良サーバーを選んでいきます。
<2015年・追記> 完全な全自動・不労所得サイトを作る場合、 それらに関しては、以下の記事でまとめています。 |
ウェブサイト作成の初心者でも、
ワードプレスなどの補助ツール(CMS)を使いたいかどうかで、
選ぶサーバーやプランが変わってきます。
CMSを使う場合、MySQLというデータベースが必要になります。
ですのでMySQLが使用できるサーバープランを選択します。
当サイトではウェブサイト作成の際、CMSを使わずに、
HTMLやCSSは手書きでおこなうことを推奨しています。
しかしご年配の方を中心として、
手書きはきついという方もいますので、
そういう方はワードプレスに対応した、
MySQLの使えるサーバープランを選んでください。
当サイトのように完全にHTMLとCSSを手書きでおこなってしまう人は、
最格安のサーバープランを選べます。
さくらインターネットのライトプランは月額125円、
ロリポップ!のコロリポプランは月額105円で、
有名なレンタルサーバーの中でもこの2つは最安価となっています。
HTML手書き派の初心者は、この2つから選ぶといいでしょう。
CMS派は、MySQL、PHP、CGI、SSIが使えるかどうかを確認します。
ライトプラン、コロリポプランでは、
CMSやMySQLが使えませんので、
上位プランや別のレンタルサーバーを選んでいきます。
さくらインターネットのスタンダードプランは月額500円、
ロリポップ!のロリポプランは月額263円ですが、
この2つの上位プランなら、
CMS、MySQL、PHP、CGI、SSIが使えますので、
ワードプレスやムーバブルタイプを使ったサイト作成が可能です。
安定性と転送量で選ぶならさくらインターネットのスタンダードプランを、
料金と機能性で選ぶならロリポップ!のロリポプランを選ぶといいでしょう。
<はじめてサーバーを契約する人へのオススメ>
さくらインターネット | ロリポップ! | |
---|---|---|
ワードプレスを使わない (最安価プラン) | ライトプラン (月額125円) | コロリポプラン (月額105円) |
ワードプレスを使う (上位プラン) | スタンダードプラン (月額500円) | ロリポプラン (月額263円) |
ウェブサイト作成の初心者の場合、
レンタルサーバーや独自ドメインを契約して、
自サイトの存続を安定させることが目的のはずです。
ですからとりあえずは、
レンタルサーバーはこの4つのプランから選ぶといいでしょう。
自サイトへのアクセス数が多くなると、
転送量の問題などがでてきますが、
プランやサーバーはいつでも変えることができますので、
そのときになったら対処すれば良いです。
エックスサーバー(月額最低1050円)などのように、
本格的なレンタルサーバーは、
初心者にとっては契約料金が高いものばかりですので、
あまりウェブサイトを使って稼げていない段階にいる初心者には、
オススメできません。
ただし、CMSを使う場合(特にWordPress)はサーバー移動の際、
データベースの移行に手間を取ります。
ですのでそれが面倒という方や、お金に余裕のある人は、
最初からエックスサーバーで契約しておくといいでしょう。
自サイトのアクセス数が多くなってくると、
使用しているサーバーやプランの変更が必要になってきます。
レンタルサーバーには、
それぞれデータの転送量に上限というものが定められています。
転送量は自サイトへの一日のアクセス数に比例して、
上昇していきます。
一日の自サイトの転送量は、
契約したレンタルサーバーの管理画面で調べることが可能です。
どのサーバーでも、1日に最低1GBまでなら転送量を許容しており、
これを超えないアクセス数であれば、問題ありません。
転送量は、自サイトのアクセス数が、
1日5000以上になってから警戒すべき要素と考えてください。
ワードプレスや動画コンテンツを使うことで、
自サイトに動的なページや重いページが多くなっている場合には、
そのぶん転送量も多くなりますので、
数千程度のアクセス数でも警戒したほうがいいでしょう。
制限を超える転送量になった場合、
ウェブサイトが表示されなくなったり、
表示が遅くなったりなどの障害がありますので、
使っているサーバーやプランを変えることで、
はやめに対処する必要があります。
転送量を無制限と表記しているサーバーでも、
実際には制限が存在していますので注意です。
またレンタルサーバーには、
「転送量超過による課金」というシステムもあり、
課金があるかどうかの有無を確かめることも大切です。
現在は著名なレンタルサーバーであれば、
転送量課金のシステムはほとんどありません。
しかしある場合には、制限を上回る転送量に達したとき、
追加料金を支払うことになります。
念の為に調べておくといいでしょう。
転送量の許容量で言うならさくらインターネットが抜群で、
ロリポップ!は一手遅れることになります。
<主要レンタルサーバーの1日の許容転送量>
ロリポップ! | さくらインターネット | ||
---|---|---|---|
コロリポプラン | 1GB | ライトプラン | 40GB |
ロリポプラン | 5GB | スタンダードプラン | 80GB |
チカッパプラン | 10GB | プレミアムプラン | 120GB |
エックスサーバー | ビジネスプラン | 160GB | |
X10プラン | 50GB | ビジネスプロプラン | 200GB |
X20プラン | 70GB | ||
X30プラン | 80GB |
同じ料金くらいのプランであるライトプランとコロリポプランでも、
それぞれ40GB、1GBとかけはなれており、
レンタルサーバーによって、
データ転送量の許容量にはひらきがあることがわかります。
ウェブサイト作成初心者の方でも、将来的に自サイトのアクセス数が、
大きくなることを見込んでいるのなら、契約するサーバーには、
さくらインターネットやエックスサーバーをオススメします。
複数ウェブサイトを作る人は、
マルチドメインの機能があるかをチェックしましょう。
通常のサーバーの契約では、
ひとつの独自ドメイン(ウェブサイト)ごとに、
ひとつのサーバーを契約しないといけません。
マルチドメインはひとつのサーバー契約で、
ドメインを複数管理することのできるシステムであり、
複数ウェブサイトを作る人にとってはお金の節約になります。
また複数ウェブサイトを作り、かつワードプレス等のCMSを使う人は、
マルチドメイン機能以外にも、使えるMySQLの数に注意します。
ひとつのMySQLに複数のCMSをインストールすることは一応可能ですが、
その方法では、ウェブサイトの表示に支障をきたす可能性が大です。
基本的には、ひとつのMySQLにひとつのCMSをインストール、
という形にしていきます。
その他、ウェブサイトを複数作る場合には、
使用できる容量や転送量にも気を配ります。
<エックスサーバー・X10プラン(月額1050円)>
マルチドメイン | MySQL | 転送量 | 容量 |
---|---|---|---|
無制限 | 30個まで | 1日50Gまで | 最大100GB |
<ロリポップ!・チカッパプラン(月額525円)>
マルチドメイン | MySQL | 転送量 | 容量 |
---|---|---|---|
100個まで | 30個まで | 1日10Gまで | 最大60GB |
マルチドメインとMySQLの量については、
エックスサーバーとロリポップ!が優れています。
ロリポップ!のチカッパプランでも、
ある程度の転送量には耐えますが、
ワードプレス(CMS)をフルに使って、
複数のウェブサイトでアフィリエイトを展開する、
という場合には、エックスサーバーがオススメになってきます。
またエックスサーバーはバックアップ機能が充実しているので、
万一サーバー上のデータが消失した場合に備えて、
面倒なデータベースのバックアップを自分でとっておく必要がない、
というのも魅力です。
法人のビジネスサイトやネットショップを運営する、
という場合には、なにかトラブルが発生したとき、
すぐに対応のできる有人の電話サポートが必須となります。
電話サポートのあるレンタルサーバーは少々契約料金が高くなりますが、
どの法人サイト・ECサイトでも当たり前に備えているシステムなので、
保険料と思ってしっかり契約しておきます。
念のため契約後、
しっかりと電話サポートが機能するかどうかを確認するために、
実際に何回か電話をかけてみるといいでしょう。
セキュリティを考えれば、SSLが使えるかどうかも重要です。
SSLには高いコストとサーバー証明書が必要になる独自SSLと、
簡単に利用できる共有SSLがあります。
大規模なネットショップ運営では、
個人情報保護のためにも、確実に独自SSLを使うべきです。
簡単にフォームや掲示板などを使う程度なら、共有SSLで御の字です。
また、ウェブサイトの訪問者は文章や写真よりも、
実際に商品を試している動画を見ることで商品のことを理解します。
ですので、しっかりとしたビジネスサイトを作る場合、
動画や音楽などのコンテンツを多用することが基本になります。
そうした場合はサーバーの負荷も大きくなりますので、
性能の高いサーバー(専用サーバー等)の使用をオススメします。
ネットショップを作る場合、使用するサーバーは、
ネットショップ用CMSであるEC-CUBEが簡単にインストールできる、
エックスサーバーがオススメです。
法人のビジネスサイトなら、
エックスサーバー系列で上位のビジネス用サーバーとなっている、
シックスコアがオススメになります。
それぞれ有人の電話サポート、SSLが使えますし、
その他転送量や容量などのスペックについても、申し分ありません。
ちなみにネットショップについては、
レンタルサーバーとネットショップのシステムを、
オールインワンであわせた、
カラーミーショップというサービスもあります。
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