- 作者:リチャード・モーガン
- 発売日: 2019/08/06
- メディア: Kindle版
Netflixのオリジナルドラマ。面白かった。SF作品のなかでは最高ランクのクオリティじゃなかろうか。シーズン3が楽しみ。
以下ネタバレ込の感想。
話は変わるのだけど、FGOの考察が楽しくなってきて、Fate作品を見返すようになったのだけど(Fate/Apocrypha、見返してみたらめっちゃ良かった。どのサーヴァントも尊い…)
Fateの世界感だと、人類史に功績を残した善き人たちは
『(サーヴァントという形で何度でも蘇り)実感のない情報としての記憶のみ引き継いで、何度と無く戦いを繰り返す』
って設定になっているのだけど、それってまるで無間地獄じゃん、って。善いことをした報いがそれってあまりにも酷な運命じゃなかろうか…。
・・・
で、オルタード・カーボンの話になるのだけど、まぁサーヴァントみたいな魔法は出てこないのだけど、
『肉体を失っても、コアとなる情報(スタック)が残っていれば何度でも蘇る』
という設定なわけで、これって、まるでfateじゃん…(※いろいろ違うけど)と。なにこれ辛い…、と思ってしまった。
のだけど、途中から『人類を不死から開放する』という流れが現れて、これはなにか希望があるかも!と思ったら、主人公たちが結局、不死を受け入れて旅する流れが来て(いや、まぁ物語的にそうなるかとは思うのだけど)、
『みんな無間地獄で前向きに彷徨おうぜ!』みたいなポジティブさに、結局ディストピアじゃん、って感想を抱いた。
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全体的に良かったのだけど、唯一気になったのは
『スタックを撃ち抜かれた、これで本当に終わりが…。からの、実はバックアップがありました。』
の流れが多すぎて、いや、まぁ好きなキャラ(AIのポーとか!)が生きていたときは嬉しかったものの、多発しすぎるとテンション下がる、というまでもいかないけどなんかちょっともニョル。
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ドラマに先駆けて、アニメの『オルタード・カーボン: リスリーブド』を見ていたのだけど、アニメ版を見てオルタード・カーボンおもしれぇ!ってなったのだけど、ドラマを見てみたら、圧倒的にドラマのほうが面白かった。
アニメ版は、オルタード・カーボンの入門編として見るのに向いたライトさだったのだなぁと。