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<戦時下の一品>ー逸品?珍品?皆さんでご判断を

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収蔵品の中から、特別に紹介したい収蔵品を「戦時下の一品」として紹介していきます。過去のnoteに取り上げたものでも、あらためて「一品」に絞って紹介させていただいたり、分からないこ…
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記事一覧

<戦時下の一品> 配給券・配給手帳の保存用具

 日中戦争中に民需物資の枯渇で早くも主要食糧などの配給割当(有料)が行われるようになりま…

<戦時下の一品>戦時生産の末期型飯ごう 良質なアルミの不足が如実に表れる

 軍隊で兵士が野外において煮炊きする飯ごう。コメやみそ汁を炊き、配給を受け、雨水をわかす…

<戦時下の一品> 戦時宣伝と戦時標語の入った「しおり」

 本を読んでいる途中に挟むしおり。戦時下、こんな小物も目を付けられた。普段手にしやすく、…

<戦時下の一品> 武運長久の祈願文

 こちら、日中戦争当時、長野県上伊那郡南向村(みなかたむら=現・中川村))にあった日曽利…

<戦時下の一品> 皇軍慰問用絵はがき「銃後のスター」

 今回は「皇軍慰問用絵はがき 銃後のスター 新進映画女優A」を紹介させていただきますーと…

<戦時下の一品>日中戦争の物資不足下でも、鏡餅ぐらいは立派なものにしたいーという…

 皆さま、2023年の大みそかですが、新年の準備はいかがでしょうか。  さて、86年前の1937(…

<戦時下の一品> 軍事柄の食器 

 戦争中とは限らず製造されたものと思われますが、いちおう、戦時体制下でのお品ということで紹介させていただきます。まずこちら、軍事柄の子ども茶碗です。  こちら、砲弾がはじける中を疾走する騎兵の絵です。間に旭日旗が入ります。  次に、こちらは行進する兵隊さん。やはり旭日旗が間に入る仕様です。旭日旗が、陸軍の場合は連隊旗、海軍の場合は軍艦旗という、いずれも軍の象徴、力の象徴であることは、小さい時から印象付けられていきます。  そしてこちら。軍事柄に分類してよいかどうかですが

<戦時下の一品> 出征、戦死の門標

 いつごろから始まった風習かは分かりませんが、戦争に兵隊を出している家には、地元の在郷軍…

<戦時下の一品> 防空用鼻緒

 表題写真でも表題でも、何のことやら、とお感じになられる方が多いと思います。下駄の鼻緒な…

<戦時下の一品> 軍人五箇条の杯

 こちら、軍人が天皇のためにあるべき姿を示すため、1882(明治15)年1月4日に下賜した勅諭…

<戦時下の一品> 慰問袋

 前線に出ている兵隊に、せめて何か送って感謝を示すーということで奨励されたのが「慰問袋」…

<戦時下の一品> 千人針の腹巻

 戦場へ出向く兵士に対して「無事で帰ってきてください」とは直接言えないのが戦時下。慰問の…

<戦時下の一品> チョキンアソビ

 こちら、おそらく日中戦争当時に作られたとみられる玩具「チョキンアソビ」です。これでそろ…

<戦時下の一品> 国策栄養食製器

 こちらの品は、本体、箱、レシピ集の栞(演説付き)をまとめて入手いたしました。製造年は特に記載されていませんが「節米報国」(出ました!報国!)「新東亜建設の大理想」といった言葉がレシピ集の説明文に出てきますので、日中戦争がなかなか終わらず、新東亜建設という言葉が出てきた1939(昭和14)年から、節米が特に叫ばれた1940(昭和15)年ころのものとみられます。おそらく、1940年ごろの米不作に合わせたものでしょう。  お気づきになられたと思いますが、箱は「国策栄養食製器」、