マガジン一覧

KOELの学び

KOEL Design Studio内での学びを共有した記事をまとめたマガジンです。

台湾の現地で見た、サーキュラーデザインの現在地 - 「Circular Design Week 2024 in TAIWAN」参加レポート

こんにちは、KOELの徐です。 2024年の10月10日から10月13日までの4日間、台湾で開催されたサーキュラーデザインの可能性を探求するイベント「Circular Design Week 2024」に、KOELがサポーター企業として参加しました。この記事では、台湾現地の模様をお届けします。 Circular Design WeekとはCircular Design Weekは、アジア・パシフィックにおける特有の伝統や慣習、生活様式に着目し、それぞれの土地に根ざしたサー

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NTT Designer Meetup 2024舞台裏:完全内製で1000人規模のデザインイベントをつくる

こんにちは。KOELの廣瀬です。前回の記事では、NTTグループを横断したデザインイベント「NTT Designer Meetup 2024」についてご紹介しました。 NTT Designer Meetupは今年で3回目の開催となります。今回は、3回目にして達成した “NTTグループ完全内製イベント” の作り方をご紹介します。大企業内で、自社やグループ内組織を巻き込んだイベント実施の事例として、みなさんの参考になれば幸いです。 NTT Designer Meetupのはじま

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最新のグッドデザイン賞から見える「いいデザイン」変化の潮流

こんにちは、KOELの池田です。先日、KOELのメンバーむけにCXO ( Head of eXperience Design ) の田中と、KOELの活動に対してのアドバイスや支援をしていただいているクリエイティブ・アドバイザーのKESIKI 石川さんから、2021年度のグッドデザイン賞 受賞事例の中でも特に興味深かった6つの事例の共有会を開催していただきました。グッドデザイン賞の審査員でもある石川さんが全ての事例を精査する中で、デザインの観点から興味深いと感じたプロジェクト

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「データ×デザイン」で挑む、データ利活用のためのi.school共創プログラム

こんにちは、KOEL 田中友美子です。 去年の今頃から、KOELでは漠然とお題に上がっていた「データ×デザイン」で何かやりたいという気持ちが強まっていました。私自身も過去にこの領域に何度か向き合っているものの、デザインの知見だけでは「データで何ができるのか」の部分にいまひとつ踏み込めなかったり、お題を見つけて実際にデータを活用しようとしたら目的のデータ自体が取得できていない、質が低くて分析に至らないなど、いろんな現実にぶち当たってきました。 なんとかしてデータ分析の強みと

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KOELのデザイン事例

KOEL Design Studioが手がけたデザイン支援事例をまとめています。

ビジネスを現場から刷新する「docomo businessのIoT」の価値を伝えるデザイン

10/10(木)-10/11(金)にかけて、docomo businessの最新情報を直接お届けするイベント『docomo business Forum'24』が開催されました。 KOEL Design Studioがデザイン支援を行っている展示が複数ある中で、今回はNTTコミュニケーションズが提供する「docomo businessのIoT」サービス群をご紹介するブースについてご紹介します。今回KOELは、docomo businessのIoTがめざす世界観を表現するビジ

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建設現場の “人と工程” をつなぐ「tateras™」リブランディング支援

こんにちは、KOELのUXデザイナーの棈木(あべき)です。 NTTコミュニケーションズから建設業の施工管理業務のDXソリューション、新ブランド名称「tateras™︎(タテラス)」が、2024年5月にリリースされました。 今回は、リリースに向けてネーミングからロゴ制作、Webサイトリニューアルまで、KOELが並走したブランディングの一連のプロセスを紹介します。 建設現場の人と工程をつなぎ、支える建設業界では、2024年4月から時間外労働の上限規制が適用され、加えて就業人口

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ビジネスdプリペイド カードデザインの舞台裏

こんにちは、KOELの徐です。 KOELのデザイン事例として、今回はドコモビジネスの金融事業にあたる「ビジネスdプリペイド」のカードデザインを支援したプロジェクトについて、ご紹介したいと思います。 ビジネスdプリペイドとは2023年12月にリリースされた「ビジネスdプリペイド」は、NTTコミュニケーションズが提供する法人向けのプリペイドカードサービスです。必要な金額を事前にチャージして、従業員に配布したカードから会社の経費の支払いができる仕組みになっています。 プリペイ

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人とロボットの共生社会をめざす「RobiCo™」ブランディング支援

こんにちは、KOELの豊田です。KOELのデザイン事例として、自動走行ロボットの管制プラットフォーム「RobiCo™︎(ロビコ)」のブランディングデザイン支援事例をご紹介します。 RobiCoは、2023年10月12-13日に行われた、ドコモグループの法人向けソリューションビジネスを一堂に介して紹介するイベント「docomo Business Forum ’23」の中で発表され、大きな注目を集めました。今回は、サービスローンチに向けて開発チームと協力しながら進めたブランディ

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イベント・レポート

NTTコミュニケーションズデザイン部門KOELとアドバイザーを務めるKESIKIとの対談をはじめとしたイベント告知やレポートをまとめています。

未来のきざしを見つけるビジョンデザイン——Design Matters Tokyo 24登壇レポート

6月5日から6月6日にかけて、世界中のデザイナーが東京に集い、デジタルデザインの境地を開拓するデザインカンファレンス「Design Matters Tokyo 24」が開催されました。KOELからはHead of Experience Designである田中友美子が登壇し、「Vision Design: collecting signs of the future - 未来のきざしを見つけるビジョンデザイン」をテーマに講演を行いました。 これからの国際社会で顕在化していく「

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『デザインの潮流』から考える、いまデザイナーが取り組むべき『論点』—— Featured Projects 2024登壇レポート

2024年5月にコクヨ東京 品川オフィス THE CAMPUSで行われたデザインイベント「Featured Projects 2024」。2日目のトークセッションにKOEL Design Studioから田中 友美子が登壇しました。「『デザインの潮流』から考える、いまデザイナーが取り組むべき『論点』」というタイトルでデジタル庁 デジタル監の浅沼 尚さん、パノラマティクス主宰/グッドデザイン賞審査委員長の齋藤 精一さん、それぞれの視点から「デザインの潮流」の現在地をお話しいただ

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地域を「どこにでもある場所」にしないためにデザインができること——Design Dimension 2024 NIIGATAレポート

5月18日、CoCoLo新潟にて経営とデザインをテーマにしたカンファレンス「Design Dimension 2024 NIIGATA」が開催され、セッション「人口減少と地域の未来」にKOEL Design StudioからHead of Experience Designの田中 友美子が登壇しました。 今回は一緒に登壇されたTakram 佐々木 康裕さん、モデレーターを勤めたKESIKI 井上 裕太さんのお話を交え、地域の未来を作るための仕掛けや、デザインの観点から場所作

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「つなげるデザイン」—NTT Designer Meetup 2024イベントレポート

こんにちは、KOEL 新入社員の高橋と明石です。 NTTグループのデザイナーが集うイベント、『NTT Designer Meetup 2024』が2024年6月14日(金)に開催されました。今回は、そのイベントの様子をお伝えしていこうと思います。 2022年、2023年に続き、第三回目の開催である今回のテーマは「つなげるデザイン〜事業、組織、社会をどうつなげるか?~」です。 NTTグループは、通信を超えて幅広い領域で事業を展開し社会を支えています。その中で、”デザインはどの

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多彩な文化のむすびかた

KOELの未来のあるべき姿を考えるビジョンデザイン・プロジェクト、3年目の今年は「多彩な文化のむすびかた」と題し、兵庫県神戸市長田区を中心にフィールドワークを行いました。プロジェクトの計画からフィールドワークの実施、そこから見えてきた多文化共生の課題と、共存・共生に向けたアプローチについてご紹介します。

神戸市長田区から見えてきた「多文化共生のレベル」とは——共創プロジェクト「多彩な文化のむすびかた」(5)

こんにちは、KOELの田中友美子です。 前話では、フィールドワークで訪れた兵庫県神戸市長田区で、長田で暮らす外国人の方々、外国人と関わりのある方々に伺ったお話から、「多彩な文化のむすびかた」につながる6つの気づきがあったことをお伝えさせていただきました。 その中の「1. 共存・共生にはステップがある」という気づきについては、特に心に残るものがありました。長田の文脈を離れて考えてみても、共存・共生のレベル感や、それを乗り越えていくステップには、異なるものが交わる時や多彩な文化

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多文化共生の現場を訪れて生まれた6つの気づき——共創プロジェクト「多彩な文化のむすびかた」(4)

こんにちは、KOELのデザインリサーチャー 山本健吾です。 前回お伝えしたように、私たちは「多文化共生」を考えるフィールドワークとして兵庫県神戸市長田区で色々な方々にお会いしてお話を伺ったり、いくつかのキーとなる場所を訪れました。 長田で暮らす海外からの移民や外国にルーツを持つ人、暮らしの中でその方たちと関わりを持っている方々、もしくはその方たちの生活を支援している方々。様々な立場から見えていることや感じていることを言葉にしていただきました。その中には、「多彩な文化のむすび

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フィールドワークで出会った長田の方たちと訪れた場所——共創プロジェクト「多彩な文化のむすびかた」(3)

こんにちは、KOELのUIデザイナー 徐 聖喬です。 前回では、今回ビジョンデザインプロジェクトのテーマ「多彩な文化のむすびかた」とフィールドワークの事前準備についてお話しさせていただきました。 この記事では兵庫県神戸市長田区で出会った方々のお話と、長田の多文化共生を支える拠点施設や場所についてご紹介したいと思います。 2023年5月と7月の二度にわたり、私たちは今回のテーマについて考えるヒントを得るため、神戸市長田区でフィールドワークを行いました。合計4日間の日程の中で

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フィールドワーク先が決まるまで・決まった後にやるべきこと——共創プロジェクト「多彩な文化のむすびかた」(2)

こんにちは、KOELの稲生です。 前回の記事では、KOELのビジョンデザインの3年間の取り組みを振り返りつつ、今年のテーマ「多彩な文化のむすびかた」とプロジェクトの大まかな流れについてご紹介しました。 今回から4回に渡って、フィールドワークの準備や内容、フィールドワークで発見したことなどをお届けします。この記事では、前回の記事の最後でお話しした「多文化共生」というテーマだからこそ感じた難しさの部分を乗り越えるために「フィールドワークの準備で行ったこと」についてお届けします。

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豊かな町のはじめかた

2021年度「みらいのしごと after 50」に続き、株式会社 リ・パブリックさんと一緒に長崎県雲仙市小浜町と秋田県南秋田郡五城目町で「町の豊かさ」をテーマにしたワークショップを共催しました。

フィールドワークでしか味わえない醍醐味とはー 共創ワークショップ「豊かな町のはじめかた」(5)

KOELのUXデザイナー細谷です。前回のnoteでご紹介した、小浜町と五城目町で開催したワークショップ「生きるためのキャピタル」に参加しました。 私はこれまでUXデザイナーとして、インタビューや行動観察などのユーザーリサーチを経験してきましたが、今回のワークショップでは初めてフィールドワークを実践し、その大変さと面白さに衝撃を受けました。 このnoteでは、フィールドワークに興味のある人や、これから実践しようと考えている人に、初めてフィールドワークを体験したUXデザイナーの視

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ビジョンデザインにおけるワークショップの心得 ー 共創プロジェクト「豊かな町のはじめかた」(4)

こんにちは。KOELのUXデザイナー廣瀬です。本noteは2022年度に実施したビジョンデザインの取り組み「豊かな町のはじめかた」についての記事第4弾です。前回のnoteでは、フィールドワークで実際にお話を伺った五城目と小浜の皆さまや、ワークショップの様子についてご紹介しました。 ワークショップでは、多様な観点を持つ参加者同士が対話することで、お題に対して新しい意味や価値を創造することを目指し、フィードワークの参加者全員で、リサーチ結果から豊かさの要素を抽出しています。今回

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長崎と秋田で出会った"生きるためのキャピタル"——共創プロジェクト「豊かな町のはじめかた」(3)

こんにちは、KOELのデザインリサーチャー 山本健吾です。 私たちは、数十年後の離れた未来を見据えて事業開発に生かすために、ビジョンデザインというプロジェクトを行っています。2021年度の活動に引き続き、今年度も地域のイノベーションについて実績がある株式会社 リ・パブリックさんと一緒にワークショップを共催しました。 2021年度は「みらいのしごと after 50」と題して「10年後くらいの未来の高齢者って、どんな世界に住んでるの?どんな風に生活しているの?」という観点で「ト

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持続可能な豊かさを生みだす5つの仕掛け——共創プロジェクト「豊かな町のはじめかた」(2)

こんにちは、KOEL 田中友美子です。 前回、長崎県雲仙市小浜町と秋田県南秋田郡五城目町で実施したフィールドワークでは、理想の暮らしを実践されている方々のお話を伺い、「地域」に「豊かさ」に変化が生まれた時のキッカケを見つけ、それが豊かな町をはじめる「仕掛け」になるのではないか、というところまでをお話しました。 私たちが見つけた、5つの「仕掛け」インタビューで聞いたお話や、フィールドでみたものから、私たちが見つけた豊かさを生み出す「仕掛け」は、5つあります。 仕掛け1.

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