最近PC(Windows10)の起動から数時間経つと動作が重くなり、マウスカーソルがカクカクするほど負荷が掛かることが増えました。
原因は何だろうとタスクマネージャーを開くと、「サービスホスト: リモート プロシージャ コール(RPC)」というサービスが一番CPUを使っています。
目次
「リモート プロシージャ コール」の強制停止はダメ
で、これを強制停止しようとすると Windows のコアサービスらしく注意が表示されます。でも重いし…。
カクカクな中、他のアプリケーションを終了してから試しにこれを強制停止してみたところ、Windows が正常に動かなくなりました。Ctrl + Alt + Del も効きません。
久しぶりに電源スイッチを長押ししてPCを強制停止しました。「リモート プロシージャ コール」は強制停止させてはいけませんね。
負荷の原因を下で書きますが、とりあえず重いのを何とかしたいなら Firefox を強制終了させてみてください。
原因は Firefox の「アクセシビリティサービス」
「リモート プロシージャ コール」がCPUを使って重くなることが何度かあり、そのたびにPCを再起動させるのも大変だったので対処法を検索してみましたが、あまり情報がありません。
でも Mozilla のフォーラムがヒットしました。
どうやら Firefox が原因らしい。Firefox の「アクセシビリティサービス」というのを停止・無効にすると直るかもという情報があります。
さて、この「アクセシビリティサービス」って何でしょう?
アクセシビリティサービスインジケーターとは? | Firefox ヘルプ
アクセシビリティサービスとは何か?
Firefox アクセシビリティサービスは、Firefox に組み込まれた技術であり、同じ端末で実行されているサードパーティアプリケーションが、Firefox 内に表示されたウェブページのコンテンツを調査、監視、視覚化、変更できるようにするものです。
つまり、Firefox で表示している内容を別のアプリケーションが読み取る際に使われるサービスらしい。アンチウィルスソフトとかはこれを使ってページ上にウィルスがないかどうかをチェックするようです。目の見えない人はテキストの音声読み上げソフトでもこのサービスを使っているかも。
まぁ通常の使用では要らない機能でしょう。
ということで無効化してみたところ、「リモート プロシージャ コール」がCPUを使って重くなることがなくなりました。快適!
「リモート プロシージャ コール」でPCが重くなっている人は「アクセシビリティサービス」の停止を試してみて下さい。
アクセシビリティサービスの無効化方法
「アクセシビリティサービス」の停止・無効化は簡単です。上の Firefox ヘルプにも書かれています。
Firefox を弄ったことがある人にはおなじみの "about:config" から行います。
Firefox のアドレスバーに "about:config" と入力して Enter。Firefoxの「高度な設定」ページを開きます。
メッセージが出ますので「危険性を承知の上で使用する」。ちなみに私はこの表示を再表示させなくしています。
検索バーで「accessibility.force_disabled」をコピペするか入力します。
通常は値が「0」になっています。これを編集して「1」にします。
これでOK。念のため Firefox の再起動をします。
これで様子を見てみて下さい。
ATOKが原因だと言っている人も
IME(Input Method Editor)であるATOKが原因だと言っている人もいました。
https://twitter.com/mangabuta/status/1350009462707240960
漫画豚 @mangabuta
(´・ω・`)解消したので追記
ATOKインサイトがオンになっていると、ATOKインサイトが監視している全てのアプリ(Firefox, Explorer等)で一定以上監視内容が多くなると発生していた模様
下記ページの手順でATOKインサイトをオフにすれば解消した
https://support.justsystems.com/faq/1032/app/s...
確かに可能性はあります。私もATOKを使っています。
ATOKは「ATOKインサイト」という機能でブラウザなどのアプリケーションのテキストを読み取り、変換候補に追加します。
ATOKは Firefox では「アクセシビリティサービス」を使ってブラウザ上のテキストを読み取っている可能性があります。
[055878]参照している文章から候補を推測して表示する-一時文書学習「ATOKインサイト」-
ATOKインサイトが対応しているブラウザー、アプリケーション上で文章を表示しているとき、表示している文章から一時的に語句だけを抜き出し、ATOKの推測候補として表示できるようになりました。
「リモート プロシージャ コール(RPC)」でPCが重くなって困っている人でATOKを使っている人は、「アクセシビリティサービス」よりもまずは「ATOKインサイト」を停止させてみるのも良さそうです。
ちなみに Firefox で「アクセシビリティサービス」を無効化したら「ATOKインサイト」で変換候補が表示されなくなりました。この機能は「アクセシビリティサービス」を使っているのですね。
ということで、ATOKを使っている人で Firefoxの「アクセシビリティサービス」を停止をさせたくない人は、「ATOKインサイト」を無効にするのを試してみて下さい。上の JustSystems のQ&Aに無効の仕方が書かれています。
でも「ATOKインサイト」を便利に使っている人ならこの機能を停止させたくないでしょう。その人は Firefox での「ATOKインサイト」の動作を諦めて Firefoxの「アクセシビリティサービス」を無効にし、他のブラウザではそのまま「ATOKインサイト」を利用する、ということになりますね。重くなるのは Firefox だけですから。
あれ、文字の入力時にブラウザが強制終了するのって「ATOKインサイト」のせい?
WEB上での文字の入力時にブラウザがパッと強制終了する(落ちる)ことがよくあって困っていたのですが、もしかするとATOKインサイトが原因かも?
ブラウザが落ちる時をなかなか再現できないので確かめるのが難しいです。
ずっと困っていたんですよね。WordPress などで記事を書いていても何も言わずにサッとブラウザが落ちてしまうので、私は数分ごとに何度も保存しながら書いています。
ブラウザで文章を書くのは強制終了の不安が付きまといます。
ちなみに WordPress の下書きの自動保存機能は使っていません。あれはデータベースが肥大化するのと、自動保存で post id の Auto Increment の値がどかどか上がっていくのが気になり、その機能を切っています。
本当は Auto Increment の値なんて気にしなくて良いのですが、私の性格ですね。
「ATOKインサイト」の便利さよりもブラウザの強制終了が怖いのでこの機能は停止させておきます。