タイの2016年ヒット商品10選――あなたはいくつ知っている?
―[ワダタケシ]―
新国王が即位されたが、プミポン前国王の崩御を引きずったまま年の瀬を迎えたという印象が強いタイ。今年の経済成長は3%超という数字にとどまるとされ、景気の踊り場に入った感もあるが、2016年タイでヒットしたものとは一体なんだったのか? 話題を集めた10の製品やサービスを紹介します。
【グリコのアイス】
1月、グリコから「ジャイアントコーン」や「パナップ」などが発売され、瞬く間に話題に。15年、グリコは実験的に一部地域で発売していたが、今年バンコクに投入。そもそも製造量や販売店が少ないということで、“レア感”が噂を呼び、一躍話題となった。運よく購入できたタイ人は、お約束とばかりにパッケージ写真をSNSに投稿。希少性を煽ったデジタルマーケティングが奏功し、さらに20バーツ(約60円)という安価で購入できることも呼び水の一つとなり、タイ中に拡散されていった。当初、わずか42店舗のファミリーマートでしか購入できなかったが、今ではどこでも購入できる。製品は4種を展開し、今後はさらに増えていくとみられている。
【ルークテープ】
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1263436
ブームは15年から今年の1月まで続いた“ルークテープ”というリアルな子どもを模した人形。有名人から火が点いたとされ、「幸運を運んでくれる」として、一般にも広がった。ブームが拡散されると、街中にはルークテープを自分の子どものように世話する異常な光景も見られ、なかには専用のベビーシッタービジネスも生まれた。価格は500バーツから数万バーツなどまちまちで、一方では「バカバカしい」といった批判も起きる。ブームが落ち着くと、処分に困り、寺に大量に持ち込まれるといった問題も発生した。
この連載の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ