介護している犬さんと猫さんのご感想です。

九州では大雨の被害に続き、地震があり、大変な日々を
お過ごしのことと思います・・・
被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げます。
一日も早く雨があがってくれますように・・と祈っています・・

伝言屋ひまわりでは、介護をしている動物さんのご相談を
いただくことがあります。
みなさん、日々のお世話の中で動物さんがどう思っているのか、
何が辛いのか、どうしてあげたらいいのかを悩まれていて、
少しでも動物さんのために何かしてあげたいと願っていらっしゃいます。

今回は、そんな介護をなさっている飼い主さんからいただけた
ご感想を二つご紹介させていただきます。

☆2匹の猫さんを介護なさっているたぬこさんからのご感想です。


以前からアニマルコミュニケーションの存在は知っていましたが、
猫3匹と暮らしていて特に困り事や悩んでいたでもなく、普段は
何を考えているんだろう?とか好きな物や食べ物は何かな?位しか
思い付かず、悩み事って程でもないしなぁと思って先延ばしにしていました。

あまり大きな病気もせずに17年過ごして来ましたが、
ある日、線維軟骨塞栓症(脊髄梗塞)と言う病気で両足が麻痺してしまいました。
慣れないお世話をしている中今度はもう一匹もてんかんのような発作を
起こすようになりました。
そんな時に気持ちや体調、治療方針についてどう思っているのかを
本人達と相談できたらなと思っていました。

足が麻痺した子は初めは意思の疎通が出来ていましたが、その後何度か
軽い脳卒中を起こしたりてんかん様発作も繰り返すようになり普通の
コミュニケーションが難しくなっていました。
前に進みにくそうな時に手伝ってもシャーッ!下のお世話も毎日怒られっぱなしで
落ち込む事もありました^^;

でもアニマルコミュニケーションをお願いする事によってして欲しい事や
お手伝いのタイミング、自分でやりたい(自分でできる)事が聞けたので
最後までお互いが協力して仲良く密な日々を送れたと思います。

ただ、具合が悪くなってからだとどうしても病気の話や介護の話ばかりに
なってしまうので、先延ばしにせずにもっと若い頃からいろいろ楽しい話も
聞いておけば良かったなぁ~と思っています。

たぬこさん

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たぬこさんの猫さんは、ふたりとも発作のある大変なご病気でした。
たぬこさんは、ふたりの様子をよく見てあげていて、ちょっとした変化を
見逃さず、どんなときに症状があるのか、どんなときに嫌そうか
嬉しそうかをおはなししてくれました。
本当によく気をつけて見ていらしゃって感心しました。
その上で猫さんたちの気持ちや希望をお伝えしたら、やっぱりそうだったんだ!
と確認できたり、これは必要なことだからと説得したり、こういうときは
こうしてあげたらいいんだと話し合えて本当によかったです。

ひとり猫さんをお見送りをなさったそうですが、最後までとても立派だったそうです。
「最後までお互いが協力して仲良く密な日々を送れたと思います。」という
言葉にじんとしました。
たぬこさんの献身的な介護おかげだったと思います。
たぬこさん思いの優しい猫さんもお元気でいてくださいね。

たぬこさん、ご感想をいただき、本当にどうもありがとうございました。


☆犬のハルト君を介護なさっていた浦和のたらさんからのご感想です。


犬のハルトについて
 たぶん虐待された体験に深く傷ついていて、それがいろいろな問題行動を
起こしていると思っていました。

追記*ハルト君は保護された犬だったのですが、そのときには足に負傷していて、
   その怪我がどうみても虐待・遺棄されたものだったそうです。
   大変な状態のハルト君を最後までお世話なさったたらさんのご苦労と
   努力は相当なものだったと思います。(千尋・記)

 痴呆状態もでており、獣医師さんからは診察を渋られるような状態でした。
安心して穏やかに過ごしたり、生きてみて良かったと少しでも思ってもらうためにと
自分なりにいろいろ工夫していたのですがこれ以上どうしたらよいのか
を知りたいと思いました。

 最初にとりあえず知りたいのは次のことでした。
・呼べば逃げる、なぜようとすればにげるか噛みつくけれど、どう接してほしいのか。
・長時間吠えたりするのはなぜか。
・なにかしてほしいことがあるか。 
・私に伝えたいことがあるか。

まず最初に、以前ハルトに話しかけたことについての返事をいただいたことで、
ちゃんとハルトとつながってくださっていることがわかり、信頼できるかただと
安心しました。
 具体的に言うと「ハルト君が、3年は無理かもしれない、と言っていますけど」
というひまわりさんの言葉でした。
 セッションの1年半ほど前に、「あと3年ぐらい頑張るかい?」と何気なく
話しかけたことだったのに、ハルトはまじめに考えてたことにびっくりしました。
 結局3年3週間頑張って生きてくれました

 何回かセッションをしていただきましたが、ハルトがひねくれていたせいか、
かっこつけちゃって本心を言っていないなあと感じることもありました。
素直にぶっちゃけてくれる犬なら苦労しなかっただろうしなあと思いましたが、
あっちの世界へ行ったあとに素直に「やりたくないことをやらせるから嫌いだった、
ライバルだと思っていた」と言ってくれたので、やっぱりなあコノヤロめとは
思いましたが、やっと本音が言えたねとほっとしました。
 飼い主がむかつくようなことを言っちゃったら、セッション後の待遇が悪くなるかもと
思ったのかな。変に頭が回る犬でしたからねえ。
でも、そんなところもハルトらしいなと思いました。

 犬のハルトや猫の幸太が、私が思ってもいなかったこと・想像できなかったことを
話してくれたので大変助かりました。やっぱりそうだよねと思うことや、そんなことが
気になってたのかとびっくりしたことなども含めて、少しでも暮らしやすいように
改善するチャンスをいただけて本当によかった!!! ありがとうございます。

 セッションのとき、千尋さんの「メッセージをちゃんと伝えたい。
でも深刻になり過ぎないように」という一生懸命なお気持ちがよくわかります。
穏やかな話し方、問題解決のための具体的なアドバイス等、とてもありがたいです。

                          浦和のたらさん

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私は、ハルト君が少し痴呆が現れているかもしれないという頃から、
天国に召されるまで何回かセッションをさせていただきました。

ハルト君は、虐待されていたときのトラウマなど様々な複雑な思いを抱えていて、
それが問題行動になっていました。
痴呆が入ってきたことで、その行動が予測できなかったり、深刻になってきていました。
長年、根気よくハルト君と向き合ってきたたらさんの努力を思うと、本当に
頭が下がります。私には出来ないことだと思います。

セッションでひとつひとつハルト君の思いを聞いて、希望をかなえてあげたり、
時にはハルト君、それはないんでないかい!というやりとりがあったり・・と、
一筋縄にはいかないハルト君でしたが、毎回のセッションはとても新鮮でした。
たらさんは、そんなハルト君に体当たりで向き合ってくださいました。
たらさんも私も、ハルト君とどーんとぶつかってきた三年間だったと思います。

ハルト君が天国に旅立ってから、再び腹を割って話し合ってくださった
たらさん。
ちょっと素直になったハルト君が、人生を振り返っておはなししてくれたことは、
心に残る言葉でした。

たらさんとハルト君はよきライバル、戦友だったように思います。

そういう関係ってすごいな、大変だったけれど素敵だなと私は思いました。

たらさん、ハルト君、本当にお疲れ様でした。
いつも優しい幸太君、これからもお元気でいてくださいね。

本当にどうもありがとうございます。

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ふたつのご感想を掲載させていただきました。

お二人とも、動物さんのために何かしてあげたい、少しでも理解して、
気持ちよく過ごさせてあげたいという一心でご相談してくださいました。
そのお気持ちが動物さんたちに通じて、うまくいったこともあれば、
うまくいかなかったこともあり・・
介護は一筋縄にはいかないことがあって大変です。

真剣に動物さんに向き合ってくださる姿勢、一緒に過ごした
時間はかけがえの無いものだったと思います。
そのひとつひとつの物語に関わらせていただけたこと、心から幸せだったと
思います。

たぬこさん、たらさん、本当にどうもありがとうございました。

これからも・・飼い主さんと動物さんの気持ちをつなげていけますように。

頑張ります!
  


2017年07月12日 Posted by 千尋 at 10:00Comments(0)セッションのご感想