南相馬、復興ボランティア団体の代表が不同意性交で起訴 女性「尊敬していたが適切に処罰されるべき」
福島県南相馬市で復興活動を行うボランティア団体の代表が11月に不同意性交罪で起訴されていたことを読売新聞や共同通信が12月3日に報じた。
起訴されたのは、南相馬市でボランティア団体「福興浜団」の代表で、同市に住む上野敬幸被告(51)。
上野被告は東日本大震災の復興に取り組む活動で知られ、これまでメディアで頻繁に取り上げられてきた。2018年には津波で家族を失ったあとの活動を描くドキュメンタリー映画が公開され、2021年の東京五輪で聖火ランナーを務めたこともある。
最近では9月に上野被告が和歌山県の高校生に津波被害や地震への備えを語った活動が朝日新聞で報道されていた。
筆者の取材によれば、女性は8月に群馬県警に被害届を提出していた。取材に対して女性は裁判前なので詳細を語れないとしたものの、「同意のない性行為だった」「(上野被告が)復興にかけた思いや果たしてきた役割は大きく、それ自体は大変尊敬していた。しかし今回のことは全く別の話であり、適切に処罰されるべきだと思う」とコメントを寄せた。
上野被告は南相馬市で復興支援に携わる人たちの間では、知らない人はいない有名人だという。
復興を通じて上野被告を知る人は、逮捕・起訴が報道されたことについて「長く関わったり取材したりしている人の中にはショックを受けている人もいる」としながら、「内輪にはもともと女性軽視なノリもあったので、変な話ですが驚かなかった。ただ、被害に遭った方からすれば、『復興支援で頑張っている人』という姿が何度も報じられ、映画にもなった人が、まさか娘でもおかしくないような年齢の人に……とは思わなかったのでは」と話した。
初公判は来年1月に前橋地裁で行われる予定。