【福岡大附属大濠】ビッグ3の爆発と堅実なディフェンスで鳥取城北を倒してウインターカップ制覇 | 高校バスケ ウインターカップ2024
昨年の決勝で宿敵福岡第一に完敗した際、2年生として出場していた福岡大附属大濠の渡邉伶音、湧川裕斗、高田将吾、見竹怜は、この悔しさを東京体育館で晴らすことしか頭になかった。昨年の経験と能力の高い選手を数多く揃えるチームだが、地元福岡で行われたインターハイは、準決勝で美濃加茂に一度もリードを奪うことができない展開を強いられ、68対76のスコアで敗れてしまう。
しかし、この敗戦は片峯聡太コーチが口酸っぱく言い続けた「受け身にならない。自分たちから攻め続ける」ことがいかに重要かを再認識するうえで、大きな意味があった。U18トップリーグでは渡邉が欠場した開志国際戦に敗れたものの、6勝1敗の成績で優勝。福岡県予選では福岡第一を84対57で圧勝するなど、チームとしての完成度を着実に高めていった。
ウインターカップに入ってからも、日本航空との初戦でオルワペルミ・ジェラマイアに18点を取られたといえ、渡邉を軸にしたチームディフェンスでFGを18分の6に抑えることに成功。準々決勝の八王子学園八王子戦は十返翔里に34点を奪われたが、ハーフタイムで51対27と攻防両面で試合をコントロールしていた。
準決勝の東山戦は、高田と見竹がディフェンスで瀬川琉久にプレッシャーをかけ続け、30本中5本しかショットを決めさせなかった。オフェンスでは渡邉が留学生を圧倒してチーム最多の18点を奪い、サントス・マノエル・ハジメが3本の3Pを決めるなど11点とステップアップ。5人が2ケタ得点を記録するなど、攻防両面で東山を圧倒していた。
福岡第一に快勝した鳥取城北との決勝では、前半で受け身になる時間帯を作ってしまい、新谷勇晴に2本連続でドライブからフィニッシュされ、2Q5分36秒に26対30とリードされた。しかし、渡邉のアシストから勝又絆がレイアップを決めたのをきっかけに、榎木璃旺と湧川の3Pショットで再逆転。2分35秒に高田がスティールからレイアップを決めて7点リードになって以降は、時間の経過とともにディフェンスで鳥取城北のオフェンスをスローダウンさせることに成功する。
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