2027年末に蛍光灯「製造禁止」へ LED照明への交換にも“落とし穴”?【Nスタ解説】

2027年末に蛍光灯「製造禁止」へ LED照明への交換にも“落とし穴”?【Nスタ解説】

照明をLEDに切替えで事故も

政府が24日に閣議決定した家庭やオフィスで使われている蛍光灯の「製造禁止」。LED照明への交換が必要になるのですが、照明を交換するだけでは事故の危険性もあるそうです。

知ってました?蛍光灯2027年製造禁止

良原安美キャスター:


3年後の2027年末、蛍光灯が製造禁止となります。このことを知っているか、という調査で「知らない」と答えた人は76%になりました。

▼蛍光灯の製造・輸出入が2027年に禁止されることを知っている?

(パナソニック調べ)※直管蛍光灯購入時

「知らない」76%


・「購入前から知っていた」

14%


・「購入時に知った」

10%

すでにLED照明に変えている人もいますが、変えていない人に理由を聞いてみました。

▼蛍光灯からLED照明に替えない理由は?

※複数回答
・「替えるのが

面倒

25.9%


・「特に理由はない」

25.2%


・「商品の

価格が高い

24.2%

製造禁止により蛍光灯からLED照明に取り替える際は、

事故に注意が必要

です。

滋賀・大津市の一般家庭で蛍光照明器具にLEDランプを取り替えて使用したところ、

約5年後にLEDランプが異常に発熱し溶ける事案

が発生しています。

井上貴博キャスター:


そもそも製造禁止を知りませんでした。これまでもLED照明の方が省エネ効率が高く、節電になると言われても、故障していない照明器具をわざわざ交換する気になれませんでした。「工事でお金がかかるなら後でいいかな」という流れが続いていました。

ホラン千秋キャスター:


賃貸だと元々備え付けの電球をそのまま使おうと思ってしまいます。それにLEDに交換した直後ではなく、忘れた頃に異常が発生するのはすこし不気味ですね。

LEDに交換「工事が必要か」どう見分ける?

良原キャスター:


使用している照明器具は交換が必要なのか、見分け方を見ていきます。

まず、照明器具を外した後に天井の配線器具を確認してください。

基本的に工事は不要

ですが、蛍光灯をそのままLEDに替えるだけではいけません。

照明器具ごとLED対応に自分で交換

する必要があります。

一方、

電球形の場合はランプを交換

するだけで問題ありません。

ただ、特に注意が必要な箇所があります。パナソニックのライティング事業部マーケティングセンターの鈴木勝課長によると「

台所や洗面台など

の照明『直管形蛍光灯』は

工事が必要な場合も

」ということです。

▼直管器具の使用年数

(パナソニック調べ)
・30年以上 

22%


・20年~30年 

24%


・10年~20年 

27%

一日中つけているわけではないので、長く使う家庭が多いということになります。

築5年以上の家は一度確認して早めの交換を

行うようにということです。

ホランキャスター:


直管形蛍光灯を使っている学校が多くあります。一斉に交換作業をやらないといけないので大変ですね。

井上キャスター:


舞台など古くから存在しているところもあります。家庭のものでは、業者に頼まず簡単に自分で交換できるタイプも増えているそうです。10年以上使っていると内部劣化が進んでいるという話もあるので、一度確認して、気づいたときに交換することが肝要なのかもしれません。

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