KDDIおよびKDDI研究所は、スマートフォンアプリ開発者向けにプライバシーポリシー作成支援ツールを5日より無償提供すると発表した。同日の11時よりKDDI研究所ホームページで公開する。

同研究所が公開するのは、Androidアプリのプライバシーポリシー作成を支援するEclipseプラグイン。同プラグインを利用することで、総務省が公開する「スマートフォン プライバシー イニシアティブ(以下、SPI)」に定められた要件を満たすアプリケーションプライバシーポリシーをアプリ開発と並行して容易に作成が行える。

プライバシーポリシー作成支援ツール使用イメージ

具体的には、アプリのソースコードから外部に送信される恐れのある利用者情報を簡単かつ高精度に抽出し、その他の項目は指定フォームに記入するだけで利用者にわかりやすいアプリプライバシーポリシーが作成可能となる。

総務省では、利用者の承諾なく利用者情報を外部送信するアプリが存在することを踏まえて、2012年にSPIを公表。情報送信機能を備えるアプリについて、アプリ開発者に対して、適切なアプリプライバシーポリシーの開示と利用者の許諾を得ることを求めているが、KDDI研究所が調べたところ、不十分な状況にあると判断。問題を改善するために、同支援ツールを作成した。