ミズノ、ナイキ…「本当に履いている!?」見た目以上の軽さに驚く、とにかくライトな“ミニマム級”スニーカー5選

2024年8月2日(金)8時0分 JBpress

写真を拡大

今や運動靴という枠組みを飛び越え、1つのカルチャーとしても世界中で愛されているスニーカー。その魅力である軽快な履き心地と個性豊かなデザインは、一流の革靴を日々の相棒とする読者諸氏をも魅了してやまない。ここでは“本物”を知る大人の男が選ぶべきスニーカーを提案する。

写真=青木和也 スタイリング=泉敦夫 文=TOMMY 編集=名知正登

「あ、軽い!?」

 プロボクシングWBAの規定で、体重が105ポンド(47.627kg)以下の男子全17階級中最軽量級の名称に冠されているのが、最小限を意味するミニマムという言葉。一般的に重量を表現する際にも使われ、特に1gの違いがパフォーマンスを左右するスポーツギアやアウトドアギアの世界では、高評価につながるアピールポイントとなり得る。当然、シューズにおいても同様だ。今回取り上げるテーマ“ミニマム級スニーカー”5足を手に取った瞬間に漏れ出た冒頭の言葉がまさにそれであり、同時に本稿の意義、そのすべてを表している。

 当然だが、こういった趣旨の場合、スポーツブランドが開発した本気のパフォーマンスモデルにばかり偏りがち。しかし我々が求めるのは、日常生活における QOL(生活の質)の向上に他ならない。そこで足取りを軽やかにサポートするだけでなく、着こなしに洒脱さをもたらすライフスタイルモデルもその列に加えた。見た目通りの期待に応えるアレから、良い意味で予想を裏切るコレまで。

 実際に足を通してみると、あまりの軽さに不安を覚えるかもしれない。だがそれは杞憂というもの。最後にこの言葉を聞けば、たとえそれが保守的で知られるイギリス人であっても、思わず満面の笑顔と万雷の拍手を向けたくなる。そう確信している。

「安心してください、履いてますよ!」

1. MIZUNO「THE MIZUNO ENERZY ULTRA LIGHT」


ウルトラライトな履き心地が話題になり、デビュー2週間で完売

 基本的な生活行動にして、健康面と精神面の両方にポジティブな効果をもたらす“歩く”という行為。とかく運動不足に陥りがちな現代人にとって、気軽にトライできる運動はありがたくもあるが、ウォーキング用を謳うモデルは数多あり、実は難しいのがシューズ選び。そこで信頼に足るのが確固たる実績。デビューわずか2週間で完売した、この「ザ ミズノ エナジー ウルトラライト」であれば間違いない。

 ランニングシューズの設計を基に、ミズノ エナジー コアを搭載したソールは、クッション性と反発性を兼ね備える。さらにアッパーは通気性に優れたニット素材で足を包み込むフィット感も上々。両足揃えた状態でもコンパクトに収納可能で、片足約180gと持ち運びの際にも優位性を示す。

 「旅行先や出張先でちょっとウォーキングをしたい」なんて時に最適ではないだろうか。

2. NIKE「ZOOMX VAPORFLY NEXT% 3 FK」


スピードを追求したディテールの相乗効果で、超軽量性を実現

“歩く”の先を求めるのであれば、当然“走る”しかない。その上、距離とスピードも追求するならば「ナイキ ヴェイパーフライ 3」ほど心強い味方はないだろう。

 同シリーズの特徴である、前方への推進力を生み出すフルレングスのカーボンファイバー製フライプレートはもちろん健在。その上、柔らかく通気性に優れたフライニット製のアッパー、足の甲の圧迫感を軽減するシュータン、通気孔を配しながらも耐久性は損なわないアウトソール。これらのディテールの相乗効果で超軽量性を実現した。

 ソールについてさらに言及するならば、カカトがふくらんだミッドソールも軽量化と安定した履き心地に寄与する大事なポイントだ。これによりナイキ ズーム Xフォームをミリ単位で増量し、あらゆる天候と路面で優れたトラクションを発揮するだけでなく、なめらかで弾むような走りを生み出すのである。

3. CAMPER「RUNNER K21」


レトロなルックスと相反する軽量性に環境配慮までもプラス

 1975年、新たなスタイルとコンセプトのシューズへの需要の増加に応えるべく、スペインで誕生したカンペール。近年はクリーン、スポーティ、テクニカルといった要素を視覚化したデザインコンシャスなモデルで人気を博してきたが、2024年秋冬モデルの「ランナー21」はもう一歩先ゆく新感覚の1足。

 生体循環コンポーネントを使用した超軽量なEVAアウトソールとソフトな素材のアッパーを柔軟性のある製法で仕上げ、取り外し可能なオーソライト リサイクルインナーソールを組み合わせることで、抜群のクッション性を備えた快適な履き心地を提供。クラフト感を取り入れたボリューミーでレトロなルックスと、それとは相反する軽量性、加えて環境に配慮した素材使いの絶妙なバランスが令和の空気感にもよくハマる。

 足元に新たな時代のムードを注入してくれる、最高の一手になるはずだ。

4. PEDALA「PEDALA LIGHT X」


素足のような軽さと足をやさしく包み込むソフトなアッパー

 我々、日本人の足型を知り尽くしているからこその快適な履き心地を武器に、大人世代を中心に根強い人気を誇るアシックスのウォーキングカテゴリー。その中でも、素足のような軽さと足をやさしく包み込むソフトなアッパーによって、効率的な足運びをサポートする「ペダラ」シリーズを推す声は多い。

 シンプルな意匠で汎用性の高いコートタイプの本作は、クッショニングと軽量性を追求した半球状パターンのソールが最大の特徴。裏側からのぞく独自のクッション素材、フューズゲルは軽量性とデザインアクセントの両方を兼ねたグッドディテール。また直接足と触れるライニングとインナーソールには抗菌素材を用い、シューズ内を清潔に保つ効果も期待できる。

 ハーフカップのインナーソールによる抜群のフィット感とクッション性ともども、ぜひ実際に足を通して体感いただきたい。

5. HOKA「RINCON 4」


“雲のように軽いクッション性”を体現するシリーズ最新作

 今や知らぬ者がいないほどの人気を誇るホカからも、ミニマム級の軽量モデルがスタンバイ。それが、ブランドコンセプトの“雲のように軽いクッション性”を体現する「リンコン」シリーズの最新版「リンコン 4」である。

 これまで以上に軽量化に重点を置いた本モデルでは、より長くクッション性が維持できるように改良を加えたフォームと、ラバライズドEVAによりもたらされた反発性と耐久性の向上。このふたつの相乗効果によって、一歩踏み出すたびに柔らかで軽快な走り心地が増していくような新たな感覚が得られる。しかし、それだけではない。耐摩耗性に優れたアウトソールデザインを採用し、フィット感を向上するためにスタックハイトを3mm追加することで、足を包み込むようさらなるサポート力とクッション性も実感。

 ランニングビギナーから上級者まで、快適かつ長時間の走行を約束する。

筆者:TOMMY

関連記事(外部サイト)

JBpress

「スニーカー」をもっと詳しく

「スニーカー」のニュース

「スニーカー」のニュース

トピックス

x