ボロボロの「ゲームボーイポケット」を修理→2カ月後…… “まさかの結果”に「すごい」「素晴らしい執念」の声

2025年1月7日(火)10時0分 ねとらぼ

修理前のゲームボーイポケット

 任天堂から1996年に発売された携帯ゲーム機「ゲームボーイポケット」のジャンク品を購入し、修理と改造を施す動画がYouTubeに投稿されました。苦戦しながらも執念で直していく動画は記事執筆時点で2万5000回を突破する反響を呼んでいます。
●思い出のゲーム機を修理
 投稿したのは、YouTubeチャンネル「和田【Retro Games】」の和田さん。これまで視聴者さんのゲーム機を数々修理・改造(※現在は受付ストップ中)していましたが、今回はついに自分が購入したゲーム機を改造します。
 和田さんが初めてプレイしたゲームがポケモンで、そのときのゲーム機が「ゲームボーイポケット」の緑色だったそうです。そんな思い出のゲーム機のジャンク品をメルカリで見つけてそのまま購入。さらに別でシェル(筐体)セットとIPS液晶画面を購入し、本体基盤を移す形で組み立てます。
 修理前の状態は、画面はボロボロで何も映りませんが、通電は確認済みです。和田さんはゲームボーイポケットの修理は初めてですが、他のゲームボーイシリーズはたくさん直してきたので、そこまで時間がかからず終わる予定でしたが……?
 ゲームボーイポケットの中はそこまで汚れはなく、軽く基盤をクリーニングしたら、IPS液晶をセットした新品のシェルに基盤を乗せます。基盤とディスプレイの接続も確認したところで1度仮組みし、電池を入れて電源を入れてみますが、起動音は鳴るものの画面は点かず……。ここから原因を探る旅が始まりました。
 IPS液晶画面に電源を供給する必要があることに気づいて、ケーブルをはんだ付けして起動テストするも画面は真っ暗。そして原因が不明のまま作業を開始した日から2カ月が経過。はんだ付けをやり直し、いろいろ試行錯誤するも画面が点かず、さらにそのうち基盤のスイッチ部分のパーツが折れてしまうという不運な事故も発生。これは落ち込む……。
 もしかしたらスイッチ部分に原因があるかもしれないと前向きに考え、今度は新しいスイッチを購入して折れたものと交換し、きれいにはんだ付けも完了。元の基板に別の基板の乗せてそこにスイッチを重ねているので高さが出てしまう弊害が生じたものの、ひとまず通電チェックをします……が、音もならず起動したかも謎のまま。しかしここで諦めず、スイッチのはんだ付けを付け直すと通電が確認できてひと安心。次は電源供給コードのはんだ付けもやり直します。
 するとその後の起動チェックでついに画面が点いて「うれし〜!」と思わず声を上げる和田さん。ここまでの道のりの長さに泣きそうになりながらも、「直せると嬉しいよね!」と一気にテンションも上がって最終調整にも力が入ります。交換したスイッチが固かった問題も接点復活剤を使うことで良くなりました。
 和田さんは最後に自前のゲームソフト「ポケットモンスター 青」で検証すると、画面も映ってしっかりボタンも効いてプレイできることを確認。IPS液晶化したことで画面が明るくて見やすいことに感動します。大変だっただけに達成感と喜びもひとしおです。
 ちなみにシェルは初代ゲームボーイを思わせるグレーのシェルを選んだそうで、そのレトロな見た目もすてきですね!
●「素晴らしい執念!」
 コメント欄では「すごいですね!」「修理お疲れ様でした!素晴らしい執念!」と称賛の声から、「改造する過程で壊してしまい、修理に成功した時物凄くテンション上がりますよね その上改造に成功すると愛着も湧きますよね」と共感の声が。ほかにも動画を見て「欲しくなったのでGBP買いました」「世代じゃないけどほしくなる」なんて声も寄せられています。
 和田さんのチャンネルでは他にも、ゲームボーイカラーやゲームボーイアドバンスSPを修理して復活させる動画、ゲーム修理の機材を紹介する動画などが公開中。情報はX(@wada_retro_game)でも発信しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「和田【Retro Games】」さん

ねとらぼ

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