HDDを接続するだけで超簡単にパーソナルクラウドを構築できる「Pogoplug」発表会レポート #pogoplug

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HDDを接続するだけでパーソナルクラウドを構築できるという「Pogoplug」のブロガー向け発表会に参加させて頂いたので、レポートをお届けします!

「Pogoplug」を開発したクラウドエンジンズ社CEOのダニエル・プッターマン氏とCTOのブラッド・ディートリッヒ氏が来日しての記者発表会となっています。

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CEOのダニエル・プッターマン氏よりプレゼンテーション。設立の由来から。最初は草の根の会社が設立された。少人数で限られたお金で。

会社を作った後「Pogoplug」という製品を作った。最初はとてもシンプルな製品だった。今回の製品は第3世代である。

最初の「Pogoplug」は1〜2年前に開発された。最初の記者発表会には、記者だけでなくブロガーも来てくれた。

最初の戦略は有名な新聞会社と話をしたいと思ったが、耳は傾けてもらえなかった。そこで第2の戦略として、ブロガーに話を聞いてもらった。最初のイベントでこのようなことを行った。

そして、ブロガーコミュニティにおいて「Pogoplug」がコンセプトとしてもユニークであると注目を集めるに至った。実際に記者発表会が終わった後、一日のうちに書き込みが2,000を超えるまで膨れ上がった。

それからほぼ2年がたち、ベンチャーキャピタルから2,500万ドルの投資を受けている。製品も1万店舗の小売店で販売してもらえるまで成長した。

最初を思い返しても、みなさんのようなブロガーのコミュニティがあってこそだと思っている。

「Pogoplug」は何がすごいのか?

最初はネットワーク向けの製品だと思われるだろう。実はボックスの中に入っているものは、4年間のソフトウェア開発の作業の結晶である。

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「Pogoplug」はApple Storeで生まれたアイデア。iPhoneを使いながら、iPhoneのメモリを1TB欲しいと思った。

クラウドでサービスを使おうと思うと、みなさんのデータが彼らのストレージに格納される。機能するという意味では、それはそれで良いが、1TB欲しいと思うとかなり高価になってしまう。

そこで開発したのが「Pogoplug」のクラウドサービス。クラウドストレージのサービスというと通常は月額課金となる。

しかし「Pogoplug」自体は無償である。なぜ無料で提供できるのか? データを格納する場所を、みなさんの家庭にした。

頑張って新しいカテゴリを作ったと考えている。それが「パーソナルクラウド」である。

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「Pogoplug」には4つのUSBポートがある。そこにハードディスクを接続する。通常、ネットワークというと難しいものである。なんとか簡単にできないか、考えた。

設定作業の目標は大変シンプルである。実際に記者に使ってもらうということで、送ったりしているが、一緒にポップコーンの袋も送っている。ポップコーンができる間に、設定ができてしまう、と。

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「Pogoplug」は画像であればサムネイルが作られるし、動画であればストリーミングができるフォーマットに変換される。画像を誰かに見せるには、メールアドレスを入力して招待をする。

ブラッド・ディートリッヒ氏がiPhoneを写真を撮影し「Pogoplug」のアプリを使い、サンフランシスコに送信するデモ。アプリも無償提供される。サンフランシスコに送られた写真もiPhone、PCのウェブブラウザから表示できる。

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ファイルは、あたかも一つのドライブとして見えるように表示することも可能。

パワーユーザは自宅で3TBのハードディスクを4台繋げているそう。オンラインのストレージとして12TBが使える状態になっている。「Pogoplug」を2台所有すると、無償でオンラインバックアップも可能になる。

クラウド印刷という新機能がある。家にあるプリンタとオフィスにあるプリンタがウェブブラウザの管理画面で表示されている。iPhone/Androidからもクラウド印刷は可能。

母の家にもパーソナルクラウドを置き、プリンタを接続した。外にいながら、母の家の「Pogoplug」に繋がったプリンタから印刷するということをしている。

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続いて、事前に製品を試用していたカイ士伝さんのファーストインプレッション。

・自分の好きなだけ容量を追加できる
・DLNA対応なので保存した動画をPS3で再生できる
・フォルダを指定して他のユーザと共有できる
ツイッター/Facebookに投げたりRSSで公開も出来る
・他のユーザのフォルダをオンライン/ローカルで使える
・相手からシェアしてもらったものもDLNAで見られる
・転送速度は若干遅め
・電源2つ必要
・サーバは国内設置
・NASとオンラインストレージのいいところ取り

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質疑応答。

Q:データのやり取りはサーバを経由するのか、P2Pなのか?

A:自宅にいる環境ではP2Pとなる。外にいる時は、ウェブブラウザでサービスにアクセスしてもらうことになる。セキュリティということもあるが、ウェブサービスということから。「Pogoplug」独自のプロトコルで自宅とやり取りすることになる。

Q:プリンタの印刷について。対応するプリンタの種類は?

A:クラウド印刷は独自のソリューションになっている。プリンタのドライバはサーバ上に格納する形をとっている。そのためドライバのアップデートは即座に可能。エプソン、HPは全て対応。今後はひと月に一社追加したい。

Q:2台の「Pogoplug」のバックアップがあるが、4つのUSBポートのうちの2つを使ってバックアップを取る機能はないのか?

A:できます。ドライブを選んで「アクティブコピー」をする。設定のところで、一つのドライブからもう一つのドライブにコピーをする、と設定する。継続的なバックアップになる。

Q:自宅のサーバはうるさくてメンテナンスが大変だった。NASに変えてもうるさいことに変わりない。スリープするようなハードディスクに対応しているか。

A:はい、対応しています。Wake on WANになっている。

Q:プロトコルは?

A:全てのクライアントにおいて同じプロトコルを使っているが、独自部分がある。

Q:今後はUSB3.0が出てくると思うが、対応する予定はあるか?

A:将来的にはサポートしていく予定。残念ながらリモートからアップグレードできないのがそこの部分。

Q:国内のデータセンターはどこを使っているのか?

A:今週からデータセンターは日本にある。パートナー企業はソフトバンクである。

Q:デザインが特徴的だが、こだわった部分は?

A:会社名は「クラウドエンジンズ」だが、製品名を「Pogoplug」にしようと提案した。いろいろな業界で聞き取りしたところ「Pogoplugなんて‥‥」という反応だった。だから私は返って「Pogoplug」にしたんです(笑)

最初にデザインが上がってきた際に、ピンクと黒があった。専門家に意見を聞いた。どっちの答えが返ってきたかはご想像頂けるのでは。黒と言われたのでピンクを選びました(笑)

ただ、そこには理由もある。ユーザが独自のオンラインストレージを使う際に、これまでに複雑なものだった、それを使うことに成功した場合、ハッピーになる、嬉しくなるということだと思う。

そこにおいて、これまでのルールを破っていかないと、と思った。複雑なものなら楽しいものへ、その解決をソフトウェアで取った。

Q:サポートしているビデオファイルのエンコードのタイプと仕様は?

A:今は全てのビデオがH.264に変換されている。デフォルトのサイズを選ぶようになっている。その地域における平均的な帯域が、ベースになっている。間もなくUIのアップデートもかける。自分で調整することも可能に。

インプットのフォーマットは、Macで作る近代的なQuickTimeのフォーマットであれば、ほとんど対応している。できるだけ多くのインプットタイプをサポートしようとしている。

ビデオ変換に関してもう一つ。もし家にいる時、PS3にストリーミングをかける時、まずオリジナルのファイルを見ることができる。外出している時は、小さくなっているファイルを見ることになる。

Q:ネットワークプリンタには対応しているか?

A:対応している。「Pogoplug」が同じネットワークにあるという場合、自動化されている。

Q:マニアックな人はスタティックなIPをふっていると思うが「Pogoplug」にアクセスして設定することは可能か?

A:われわれのフォーカスはとにかく使いやすくするということにある。しかし、ベースはとてもパワフルなもの。コンフィギュレーションはDHCPである。

コンスタントなIPを受けることが可能。LunixのデバイスなのでSSHをコンフィギュアすることも可能。独自のパスワードも設定可能。

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ブロガー向け記者発表会に参加しての雑感です。

・月額費用がかからないのは良い
・とにかくセットアップが簡単そう
・友人と写真を共有するのが簡単そう
・自宅で死蔵しているUSBハードディスクが生き返りそう
・USBメモリを繋いだら面白そう
非常にかゆいところに手が届いている
欲しい

これまでのNASはIPアドレスの設定など、どうしても難しい部分があったのですが「Pogoplug」は“とにかく簡単”という印象です。これならくじけることなく、使い続けることができそうな予感がします!

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「Pogoplug」は2011年2月4日より、Amazon、ソフマップ、ビックカメラ、ヨドバシカメラで発売開始となります。店頭予想価格は9,800円程度とのことです。

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