この記事はニーリーアドベントカレンダー2024の25日目 その1の記事です。
こんにちは。ニーリーのCTOの三宅(@katzhide)です。
とうとうアドカレも最終日ですね。
今年3月からこのテックブログを始めたのですが、開設からしばらくの間は執筆者が偏ってしまっていました。全体で盛り上げるために勢いでアドカレをやろうと、とある人直伝の無茶振り駆動で実施を決めたのですが、埋まらない場合は自分が何本も書くしかないと覚悟していました。
しかしそんな心配は杞憂でした!完走するだけじゃなくてまさかシリーズ2まで爆誕するとは!忙しい年末に頑張ってくれたみんなに感謝です。
はじめに
ニーリーでは、開発のアジリティを高め続けていくことを大事にしています。サービスローンチ直後はそれこそCI/CDすら整っていない状態からのスタートでしたが、開発プロセスだけではなく、全体のアジリティを高めるために色々な施策を打ってきました。
着実に進化してきているという実感が湧いてきた反面、次のアクションや実行するタイミングについて判断しづらくなってきたと感じていました。個別の施策ベースでの結果を見るだけではなく、組織全体を俯瞰して客観的な評価をもとに判断をしていきたいと思うようになりました。
そこで、ずっとやりたいと思いつつできていなかったDX Criteriaを今回やってみたので、結果を公開したいと思います。今回はやってみました回なので、1年後の今日は「これだけ伸びました回」を書くことも決めました。来年25日のアドカレも予約しようと思います!
DX Criteriaとは
DX Criteria( DX基準 )は、日本CTO協会が監修・編纂している企業のデジタル化とソフトウェア活用のためのガイドラインです。
DX Criteria (v202104)/企業のデジタル化とソフトウェア活用のためのガイドライン
内容もさることながらガイドなども丁寧に整備されているし、紹介記事など参考情報も盛りだくさんです。Webフロントエンド版や大手事業会社向けも用意されているなど様々なニーズに応えていて、運営されている方々には感謝しかありません。
10分ほどでできる簡易診断も用意されてるので、まずはそちらをやってみるのがおすすめです。
やってみた結果
実際にやってみた結果がこちらです。
3年前に簡易診断をやっていたものがあるので、参考までに比較してみると、「チーム」と「システム」がだいぶ進化していますね。
というか当時も精一杯やっていたつもりですが、なかなか厳しい評価ですね(汗
アジリティをキーワードに色々と施策に取り組んでいたので、「チーム」と「システム」にはその効果がしっかりと現れているのかなと思っています。よかったです。 まだまだやりたいテーマはあるので、これからもやっていきます!
一方「データ駆動」、「デザイン思考」が低いですね。。。 データ駆動は多少はやってきたつもりだったのですが、改めて診断項目で問われると確かにまだまだ全然やれていないことがあるなと気づかされました。デザイン思考は元々課題感があったのでここはやっていくしかないって感じです。
結論、事業だけじゃなくて、組織も伸び代がまだまだ多くて楽しみしかないですね。やっていき!!
また、全体を通して、もう1つ気づきを得られたのが、権限委譲に関してです。
今までは、権限委譲のために採用や育成、カルチャー醸成、プロセス整備などに力を入れてきました。そして、取り組んでいる中で、どうやって意思決定を委ねるか・やれるようにするか、というのは1つの悩みでした。なんとなく、意思決定のログを残すやガイドライン的なものを整備するといった方針を考えていたのですが、今回DX Criteriaをやったことで権限委譲に関する取り組みが圧倒的に不足していると気付かされました。
ニーリーのプロダクト組織は、来期からいよいよ本格的なマルチプロダクト開発体制にシフトしていく予定です。まだまだCEOの佐藤と自分が判断してる部分が多く、権限委譲は引き続き大きなテーマになっています。来期はこの気づきを活かして、色々と整備した上でより権限委譲を推進していきたいと思います。
まとめ
DX Criteriaは320個の項目があって大変なので、今回は自分だけでやりました。なるべくフラットに記入したつもりですが、みんなから見えてる姿はまた違ったものかもしれません。現在地を正確に知ることは大事なので、来年は一緒にやるメンバーを増やしたり、チーム単位でもやってみる、みたいなことにも挑戦したいなと思っています。
ちなみにあまりにもずれていると嫌なので、簡易診断を一部のメンバーにはやってもらって比較をしてみました。結果そんなにずれてなかったので、自分の感覚と実態は概ね合っていると信じることにしますw
当然DX Criteriaの結果が全てではありませんが、ニーリーの開発組織の現在地としては「一定のことはやれてるけど、まだまだ伸び代が多く残っている」状況だと思っています。
チャレンジングなテーマがたくさんあるだけじゃなくて、権限委譲を爆速で進めていきたいくらい困っている。逆に言えば裁量と責任を持ってチャレンジングなことができる機会が満載です!
特にプロダクトマネジメント領域は本当に伸び代しかなく絶賛募集中です!!
もちろん、開発組織全体としてどこのポジションもフルオープンなので、ちょっとでも私たちの事業や開発組織に興味を持っていただけたら、是非気軽に声をかけてください!雑談でもなんでもウェルカムです!!