羊文学「かくしごと」主題歌を配信、「歪で深い“親子”の愛を掬い取るようなイメージ」

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羊文学の新曲「tears」が本日2月28日に配信リリースされた。

羊文学「tears」配信ジャケット

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映画「かくしごと」ポスタービジュアル (c) 2024「かくしごと」製作委員会

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「tears」は6月7日から全国の劇場で公開される映画「かくしごと」の主題歌。羊文学が映画のために書き下ろした楽曲で、予告編にも一部が使用されている。また楽曲の配信開始に合わせ、各メンバーのコメントも公開された。塩塚モエカ(Vo, G)は「tears」について「作中に流れる、ヒリヒリとした感情や、歪で深い『親子』の愛を掬い取るようなイメージで曲を作りました」とコメントしている。

「かくしごと」は映像クリエイター関根光才の2作目となる監督作品で、ミステリー作家・北國浩二の小説「嘘」が原作のヒューマンミステリー。キャストには杏、奥田瑛二、中須翔真、安藤政信、佐津川愛美、酒向芳らが名を連ねる。

映画「かくしごと」予告編

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羊文学 コメント

塩塚モエカ(Vo, G)

作中に流れる、ヒリヒリとした感情や、歪で深い「親子」の愛を掬い取るようなイメージで曲を作りました。
物語の世界のその後、涙の理由もわからなくなったその先で、まっすぐな瞳で幸せを追い求めている姿を思いながら、音に魂を置いていくような気持ちで、丁寧に丁寧に、歌いました。

今回、羊文学としては初めてメンバー三人以外の楽器パートとしてチェロを取り入れ、不安定な心のように震えながら、未来に向かって渦巻いている春風のようなフレーズが加わりました。

静かで力強い、本当に大好きな曲ができました!

河西ゆりか(B)

何が正しくて何が正しくないのか
わからなくなることも多い世の中ですが、
生きていて感じる、自分の中のピュアな想いや願いは、
存在自体がとても価値のあるものだと感じました。

音が身体の芯に沁み込んで、細胞が芽吹くような感覚、
純粋な曲と音の美しさを引き出せるように作りました。

フクダヒロア(Dr)

関根光才監督の作品は、芥川賞受賞作家・本谷有希子の傑作小説「生きてるだけで、愛。」を映画館で観たのが出会いでした。
登場人物の言葉選びが非常にアクチュアルで口数が最小限の静寂感が印象的で、関根光才監督の感覚、感性に心を奪われました。

「かくしごと」は 虚構且つ刹那的な偽りの時間を過ごす主人公、千紗子(杏さん)の母性溢れる演技が秀逸で、記憶に残る様な作品です。
楽曲の制作面では、悲しみ、後悔、哀愁、静寂等をテーマに映画の相性と照らし合わせて、ブラシ、ロッド、チェロ等を用いて演奏させて頂きました。
是非劇場に足を運んで頂けたら幸いです。

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